健康にこだわる人の間で話題になっているスーパーフード。飛び抜けて有効成分を含む食品を指し、チアシード、アマニ、クコなどが人気です。
その中で最近、注目されているのがブラックシードです。1年生植物ニゲラ（セイヨウクロタネソウ）の種で、紀元前から古代エジプトやアラブ諸国などで「癒しの種」「祝福の種」と呼ばれ、その薬効が知られてきました。ダイエットや美肌、アンチエイジングに働きかけるといわれ、最近ではハリウッドセレブや海外モデルが愛用していることで話題になっています。
このブラックシードを日本でも多くの人に摂ってほしいと考えたのが梶商店（大阪市）です。梶商店は昭和21年創業。70余年の歴史を誇る麦茶、玄米茶など健康茶を製造加工販売する老舗の茶商です。2年前、社長の梶 清則さんがブラックシードの効果を知り、日本女性の健康と美容サポートに意義を感じて輸入販売をスタートさせました。
梶商店ではイランのイフファファン地方で産出されたブラックシードだけを扱っています。現地農家と契約栽培して、収穫後は天日干しをし、防腐剤を使わず15℃以下の倉庫に保管するなど徹底した品質管理の下、輸入されています。原料のトレサビリティ（食品の製造・加工・流通過程の追跡の可能性）がしっかりしていて、安全性が保証されたブラックシードといえるでしょう。
ブラックシードにはどのような効果があるのでしょう。
最近の研究で、15種類のアミノ酸、ｎ－３系脂肪酸（オメガ３）、ビタミンＡ、ビタミンＢ、Ｂ２、Ｃ、ナイアシン、ニゲロン、チモキノンなど100種類の栄養素が含まれていて、抗菌作用、抗炎作用、降圧作用、抗ウイルス作用など他のスーパーフードをしのぐ約20種類の効能があることがわかっています。
科学的研究も進み、イラン医科大学でダイエット効果が、また東京工科大学の研究チームがブラックシードに含まれるチモキノンに老化防止効果があることを実証しています。
では、実際に日常生活の中でどのようにブラックシードを取り入れたらいいのでしょう。まず、一番簡単なのがヨーグルトやスムージーに適量混ぜて摂ることです。腸内環境が整い、さわやかでスパイシーな香りに癒されます。
そのほか、お料理に使っても◎。ブラックシードは肉料理、魚介料理、卵料理やスープ、またスイーツまでどんなお料理とも相性抜群。
たとえば、好みのサラダやスープの仕上げにひと振りしたり、肉や魚介を煮込むときにいっしょに入れたりすると香りが立ち、スパイシーな味わいになります。マフィンやクッキーに入れても、パン生地に練りこんでも風味が増します。いろいろなお料理に試してはいかがでしょうか。
