今回、編集長アッキーが気になったのは、新鮮な海の幸のお取り寄せで人気の北海道・稚内の「魚常明田鮮魚店」。株式会社魚常明田鮮魚店・代表取締役社長の明田常臣氏に、商品の人気の理由を取材陣がうかがいました。
稚内の海の恵み。 大きくておいしくてびっくりな 「お試しほっけ干物セット」 新鮮な歯ごたえがたまらない 「たこしゃぶ」
2022/08/23
株式会社魚常明田鮮魚店 代表取締役社長の明田常臣氏
―創業のきっかけを教えてください。
明田 創業は父で、稚内の仲通りという繁華街で店を出しておりました。お寿司屋さんや居酒屋さんに魚を卸したり、一般のお客さんに魚を売っていました。その後、うちで働いていた人が独立して、お得意さんも全部持って行ってしまい、父は借金をこしらえたんです。そのとき銀行が「2代目がいなかったらお金は貸せない」と言うので、自分は2代目になるもりはなかったのですが、仕方なくあとを継ぎました。さらに父が病気で臥せってしまい、自分が働かざるを得なかったんです。
―何かやりたいことがあったのですか。
明田 もともとは建築技士になりたかったので、全然違いますよね。ただ、同じ商人でも魚屋というものは粋ときっぷでやる仕事で、自分の性格に合っていました。仕事を始めると、どんどん楽しくなったんです。どうしたら売れるのか、稚内にはないものをいろいろ考えて、それが当たるのがうれしかったです。
真空パックの冷凍で届きます。
―奥様と二人三脚でやってこられたのですよね。
明田 24歳で結婚しましたが、家内にお金の管理を任せて、自分は販売に専念しました。お金の管理にはすごく苦労したのは間違いありません。家内と結婚してなかったら今のお店はないかもわかりません。だから、頭が上がらないですよ。
―お客様はどういった方が多いですか。
明田 最初は稚内の一般のお客さんが対象でしたが、稚内の人口も限られているし、大型店舗もどんどん増えてきて、観光のほうに目を付けました。一般客と観光客の両方をターゲットにして売ることにしたんです。それが20年前です。その後もいろいろありましたが、北市場から今の副港市場という場所に移って、コロナ禍で観光バスがこなくなって。そこで日曜日に競りをやって、また稚内の一般のお客さんに注目してもらうようになって、やってきたわけです。
脂がのって身がやわらか。
残ったホッケを混ぜごはんに。カリカリ梅、ごま、大葉を添えて。
―今回ご紹介するホッケですが、製造実績が50万枚を超えているそうですね。
明田 魚は脂がのって、食べておいしい時期があるんです。その時期に買っておかないと、焼いても身がパサパサだったりしておいしくなくなります。うちの場合は時期を見計らって買って、何万トンものホッケを真空パックで冷凍しておくんです。そうすると脂がのっているホッケをいつでも売ることができます。おいしさには自信がありますよ。
―こんなに大きいホッケがあることに驚きました。
明田 利尻でも羅臼でも旬の時期に獲ったものでなければおいしくない。鮭でもなんでもそうですよ。時期が大事です。
―商品は社長が選りすぐっているのですか。
明田 今は若い人に任せていて、娘が社長代理をやっています。自分は宗谷岬でひとりで海鮮丼を作って販売しています。1人でやっているから気楽で、観光客と話すのが楽しいです。
しめじ、ねぎ、水菜とともに。
―「たこしゃぶ」はどうやって作られているのでしょうか。
明田 皮を取って冷凍して、ベーコンみたいにスライスします。すると、あのように薄いたこができるんです。
―少したこを残して、締めの雑炊にしていただくのもおいしかったです。
明田 北海道の人もたこしゃぶを食べたいと言って買いに来ます。自分はポン酢で食べていますが、タレはお好みですね。
たこしゃぶをイタリアンの前菜に。レモン、オリーブオイル、こしょうで。
―商売をされているなかで、大切にされているお考えはありますか。
明田 古いかもしれませんが義理と人情なんです。人を裏切らない。人生の中では、絶対に世話になる人が何人か出てきます。その人を絶対に裏切らないこと。それが義理っていうことですが、平気で今、裏切る人がたくさんいます。そういう人間には絶対になって欲しくないですね。それから情を持って、人の気持ちを分かる人間になってほしいですね。そして商売に関しては信頼です。目先ではなくて、心から安心という信頼です。魚屋は、種類が多いこと。鮮度がいいこと。安いこと。この3つが条件です。
―今後の展望についてお考えのことはありますか?
明田 時期がきたらまたいろいろやっていく予定ですので楽しみにしていてください。
―最後にお伝えしたいことはありますか?
明田 お取り寄せもいいのですが、1度はぜひ日本の1番北にある稚内を見に来てください。お待ちしています。
−ありがとうございました!
「お試しほっけ干物セット」
価格:¥2,888(税込)
店名:最北明田
電話:0120₋42₋5533(9:00~15:00 夏季9:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/aketa/0108
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/aketa/
「たこしゃぶ」
価格:¥4,200(税込)
店名:最北明田
電話:0120₋42₋5533(9:00~15:00 夏季9:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/aketa/0602
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/aketa/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
明田常臣(株式会社魚常明田鮮魚店 代表取締役社長)
1944年北海道稚内市で生まれ、簿記専修短期大学を卒業。1963年に親の会社である明田鮮魚店の2代目として就任する。2021年には稚内の商業施設「副港市場」の市場棟を競売落札し店舗を移転。現在は同施設内で複数の店舗を経営。
<取材/垣内栄 MC/隅倉さくら 撮影/坂口明子>