地元愛から生まれた新しい横浜土産「横浜三塔物語 スティックケーキ」と明るいティータイムを彩る自信の味「濃厚バスクチーズケーキ」

2022/08/30

戦後横浜の復興とともに発展してきた洋菓子店が、地元の歴史保全や地域貢献にも精力的に取り組んでいます。横浜の歴史や文化の継承につながるお菓子作りとは?今回編集長アッキ―こと坂口明子が気になった株式会社三陽物産 代表取締役の山本博士氏に、取材陣が伺いました。

株式会社三陽物産 代表取締役の山本博士氏

―「お菓子を通じて横浜の歴史・文化を継承する」を企業理念とされています。その想いに至った経緯を教えてください。

山本 弊社は1962年に父が横浜で創業しました。当時はまだ珍しかった本格洋菓子の店「横浜モンテローザ」で、多い時で市内に10店舗以上展開。戦後発展した横浜港とともに歩んできた感があります。会社の歩みとともに私自身も横浜で育ったわけなのですが、時代の移り変わりとともに変わりゆく横浜の風景を、時に寂しいと感じることがありました。ペリーが来航し鎖国が解かれ、欧米文化をいち早く取り入れる場となった横浜。その歴史を感じるノスタルジックな街並みや、異国情緒あふれる風景を無くしたくない、そんな思いが年々強くなったことが背景にあります。

―具体的な活動を教えてください。

山本 商品の売り上げの一部を保全活動へ寄付したり、横浜の焼き物を展示する「宮川香山 眞葛ミュージアム」を開設・運営したりしています。最近では、取り壊しが続く横浜山手の西洋館を1つ買い取り、現在、修復保全の真っ最中です。その他SDGsにつながる取り組みとして、障がい者就労支援や産学連携活動、河川の清掃なども行っています。

―横浜の風景をオマージュした土産菓子にも、横浜への想いが表れていますね。

山本 横浜が観光都市となり、土産物の需要が増えてきたのが20数年前でしょうか。洋菓子屋の作る土産菓子に挑戦することになり、今では洋菓子部門2大柱の1つとなっています。「横浜三塔物語 スティックケーキ」は、「第13期 ヨコハマ・グッズ横濱001 石坂浩二賞」や「神奈川県名菓展菓子コンクール 観光みやげ品の部 技術賞」をいただくなど、大変人気のある商品なんですよ。

―横浜三塔物語とは?

山本 神奈川県庁、横浜税関、開港記念会館という戦前からある3つの塔はそれぞれに風情があり、キング、クイーン、ジャックの愛称があります。船乗りが三塔を目印に入港したことから、三塔を一望できるスポットを巡ると願いが叶うという伝説が生まれました。その幸せをお裾分けする意味を込めて3本セットにしたのがスティックケーキです。エキゾチックな雰囲気を出したくて、パッケージは海外のイラストレーターに描いてもらっています。

外国人の感性を取り入れた異国情緒を感じるデザイン。

―手提げにできるパッケージも新鮮ですね。

山本 子どもがちょっと持ったりするのに良いでしょう? 持ち手のひもは、障がい者施設で1本1本結んでもらっているんですよ。

手提げ袋ごと贈ることのできる粋なお土産。

―中身は、細長い形の焼き菓子3種類のセットですね。

山本 フレーバーも各塔のイメージにちなんでいます。力強い茶色をしたキングはチョコ、柔らかなベージュをしたクイーンはオレンジ、美しいレンガ造りのジャックはアールグレイ。こんがり焼き上げる風味を出しながら、しっとりとした食感を目指し、職人が手作りしています。

上からクイーンのオレンジ、ジャックのアールグレイ、キングのチョコ。
3本まったく異なるフレーバーで、飽きがこない。

―本格的な洋菓子を作る職人さんが手掛ける横浜土産というわけですね。「横浜モンテローザ」のお菓子作りのこだわりを教えてください。

山本 効率よりおいしさを優先するところでしょうか。職人の技や感性を大切に、手間暇かけることを惜しまず、手作りの良さを守っています。実店舗では、創業から変わらないメニューから現代のセンスを生かしたアイテムまで揃えていますし、パティシエと対話しながら楽しめるカウンタースペースを設けています。そんなモンテローザの技術と味を、横浜にとどまらず広く届けたいと思い、冷凍ケーキの通販を始めました。

―フレッシュなおいしさを冷凍して、モンテローザの味を全国で楽しめるというわけですね。

山本 冷凍しても風味や味が落ちないものに限って商品化しています。2019年夏に出来上がったのが「濃厚バスクチーズケーキ」。北海道産のチーズを2種類使い、温度を変えて2回焼成することで、滑らかな食感と香ばしい風味を出しています。おかげ様で、「チーズケーキが嫌いな子どももこれだけは食べる」など嬉しい反響をいただいています。

ホールで届くので冷蔵庫で12時間ほど解凍。
賞味期限は解凍後3日。

―シンプルな見た目に反して、濃厚で奥行きのある味わいですね!

山本 チーズケーキの醍醐味である芳醇な香りと深いコクにはこだわりました。クリームチーズが滑らかなくちどけを、ゴーダチーズが豊かな味わいをと、2種類のチーズが良い仕事をしてくれています。

バスクチーズケーキならではの、ずっしりクリーミーな食感とカラメルの香ばしさを感じられる。

―私たちがおいしいお菓子をいただくことは、横浜の文化や歴史の保全にもつながるということですね。

山本 その仕組みをさらに整えて、今後もお菓子を通じて、横浜に限らず日本や世界の文化、歴史、環境の保全につながるよう、精進します。

午後のお茶タイムに。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

「横浜三塔物語 スティックケーキ」
価格:¥777(税込)
店名:横浜モンテローザ
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://store.shopping.yahoo.co.jp/yokohama-monterosa/sweets-shantou.html
オンラインショップ:https://store.shopping.yahoo.co.jp/yokohama-monterosa/

「濃厚バスクチーズケーキ」(直径15cm・冷凍)
価格:¥3,240(税込)
店名:横浜モンテローザ
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://store.shopping.yahoo.co.jp/yokohama-monterosa/monterosa-basquecheesecake-frozencake-15cm.html?sc_i=shp_pc_search_itemlist_shsrg_title
オンラインショップ:https://store.shopping.yahoo.co.jp/yokohama-monterosa/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
山本博士(株式会社三陽物産 代表取締役)

1969年横浜市生まれ。横浜市立大学大学院修了。日産自動車株式会社入社後、三本コーヒー株式会社(現 三本珈琲株式会社) 取締役を経て、1962年創業の株式会社三陽物産 代表取締役に就任。「お菓子を通じて歴史・文化を継承する」をスローガンに、洋菓子店経営やカフェプロデュース、観光土産菓子の企画製造販売及びミュージアムの運営など多岐にわたる事業をおこなっている。それらの事業を通じ、横浜の歴史的資産を次世代へ継承するべく保全・地域文化貢献活動行っている。

<文・撮影/植松由紀子 MC/橋本小波 画像協力/三陽物産>

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