今回、編集長アッキーが気になったのは、近江牛で人気の「肉のげんさん」。カレーやお茶漬けも注目されています。元三フード株式会社・代表取締役社長の谷口剛氏に商品の人気の理由を取材陣がうかがいました。
高級なお肉がゴロゴロ入った「近江牛カレー『超絶』」 チャンピオン牛を使った「近江牛ともなかの手づくりだし茶づけ」
2022/09/06
元三フード株式会社 代表取締役社長の谷口剛氏
―創業の経緯を教えてください。
谷口 創業は明治35年(1902年)ですので、今年で120年になります。元三は近江牛の飼育・販売を行ってきたお店で私で4代目です。うちはもともと家畜商でしたが、23歳のときに元三から「1年だけ手伝ってほしい」といわれて入社しました。その後も仕事を続けていましたが、27歳のときに会社を買い取ってほしいと言われ、社長になったんです。
―若くして社長になられて苦労はございましたか。
谷口 1番のピンチは2001年の狂牛病(BSE)問題でした。牛肉が敬遠されて売れなくなり、倒産の危機に陥りました。でも、ちょうどその前にアメリカに視察に行っていて、内臓のホルモンを仕入れて販売する権利を得たところだったんです。当時は狂牛問題でホルモンを手に入れるのが難しくなり、価格が高騰しました。うちはホルモンをたくさん仕入れていたので、それを売って借金を返すことができました。ピンチがチャンスとなったんです。
―会社として大切にされていることを教えてください。
谷口 命をいただいていますので、無駄にしないということです。朝、肉を切って売り切り、ロスはありません。そして、お客さんには新鮮な肉をおいしい間に食べてもらうことを大切にしています。
―会社の名前の由来はなんでしょうか。
谷口 戦時中、先代が戦争に行って死んでしまうと店が立ち行かなくなるので、近くのお肉屋さんの親方が集まって会社を作りました。「誰かひとりでも生き残ったら店を続けよう」という思いがあったんです。出征した3人は無事に戻ってくることができ、それぞれがお店を持つことになりましたが、「元三人」だったという意味で「元三」という店名になっています。
別添えのスパイスで味を調整できます。
近江牛の鼻紋の認定書入り。
―近江牛の特徴を教えてください。
谷口 滋賀県の近江牛は江戸時代、薬として将軍家に納められていたという歴史があり、今もブランド牛として高級料亭やミシュランのレストランで使われることも多いです。近江は琵琶湖があって水がきれいなので、その水を飲んで育った牛は美味しく育ちます。また大規模ではなく、中小規模で牛を育てているところが多いので、それまでの技術を継承し、手間暇かけて育てているのも特徴です。元三の近江牛は、どこの部位を食べても甘みがありおいしいのも自慢です。
―今回ご紹介する近江牛カレー『超絶』はどういった経緯で誕生しましたか。
谷口 お盆やお正月前などお肉をたくさん売るときは、どうしても余る部位も多くなります。それを有効活用できないかと考えてカレーにしました。30種類のスパイスを使って、お肉もたっぷり入っているので、おいしくてすごく人気があります。そのままだとお子さんでも食べられる甘めの味なので、別添えでスパイスをつけて、お好みの辛さにしていただけます。
おいしいカレーをすぐに食べられる手軽さが魅力。
近江牛がごろごろ入った贅沢さ。
―もうひとつの「近江牛ともなかの手づくりだし茶づけ」はどういった商品でしょうか。
谷口 滋賀県には「たねや」さんという有名な和菓子店があります。もなかもおいしいですが、うちの親戚にもなかの皮を作っている会社があり、もなかにあんではなく、肉味噌をはさむのはどうかと思いつきました。肉味噌には、最高峰のチャンピオン牛のお肉を使っていて、また贅沢な商品になっています。
もなかの皮にもこだわった逸品。
―そういった商品のアイデアはどこから生まれるのでしょうか。
谷口 とにかく全国いろんなところに食事へ行って、情報収集をしています。お肉に限らず、いろんなものを食べて、培ってきたものが、パッと商品に繋がっていきます。
―これらの商品はどういった方が買われることが多いですか。
谷口 自分へのご褒美はもちろん、友達へのプレゼントにも喜ばれます。ゴルフコンペの景品に使っていただくことも多いです。
もなかに肉味噌をはさんでお茶漬けにする新しい食べ方。
お茶漬けにするともなかは皮がもちっとした食感に。
皮に味噌を塗り、とろけるチーズをのせてオーブントースターで焼くとおつまみに。
―今後のビジョン・展望を教えてください。
谷口 ネット販売と海外での販売に力をいれていきます。7月にシンガポールで和牛のお菓子が発売となりました。また、ふるさと納税で近江牛1頭を1000万円で売るという企画もあります。もちろんこちらで飼育管理はしますが、成長の様子を見ていただけます。
―話題になりそうですね! 貴重なお話をありがとうございました。
「近江牛カレー『超絶』」
価格:¥1,500(税込)
店名:肉のげんさん
電話:0120-14-1129(9:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.gensan1129.com/SHOP/k-150.html
オンラインショップ:https://www.gensan1129.com/
「近江牛ともなかの手づくりだし茶づけ」(5食入)
価格:¥1,728(税込)
店名:肉のげんさん
電話:0120-14-1129(9:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.gensan1129.com/SHOP/PB-monaka5.html
オンラインショップ:https://www.gensan1129.com/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
谷口剛(元三フード株式会社 代表取締役社長)
1958年滋賀県生まれ。幼少期は親元である家畜商で育つ。2002年元三フード株式会社の代表取締役社長に就任。
<取材/垣内栄 MC/柴田阿実 撮影/坂口明子>