新潟県上越市の「越後薬草」が作る、野草を中心に80種の成分を発酵・熟成させた酵素飲料で毎日を健康に。

新潟県上越市の「越後薬草」が作る、野草を中心に80種の成分を発酵・熟成させた酵素飲料で毎日を健康に。

2022/09/16

日頃から健康に留意しているアッキーこと坂口明子編集長が今回注目したのは植物発酵液「株式会社越後薬草の酵素」。野草など80種類を発酵させた酵素液は発売以来30年近く支持され、日本成人病予防協会からも推奨されています。このロングセラー商品について株式会社越後薬草の代表取締役、塚田和志氏に取材スタッフがうかがいました。

株式会社越後薬草 代表取締役の塚田和志氏
株式会社越後薬草 代表取締役の塚田和志氏

―御社の設立は1976年(昭和51年)とか。

塚田 創業したのは私の父です。わが家は代々、漁師だったので父も高校を卒業して漁業に従事し、トロール船に乗りヨーロッパ沖、アフリカ沖まで行っていました。魚が豊富に獲れた時代ですが、父は「これだけ獲れるならいつかは減っていく」と思ったそうです。そして、「減るものより増えるものに関わる仕事をしたい」と思い、培養すれば増える微生物に注目したそうです。そこから発酵の分野を考え22歳で起業しました。

―先見の明がおありだったのですね。

塚田 新潟県上越市の風土もあったと思います。ここは自然と資源に恵まれ、1年を通して湿度が一定という気候もあって昔から酒、味噌、醤油、漬け物など発酵食品が作られていて、現在は「発酵のまち上越」として全国に発信しています。上越市民にとって発酵は身近な存在なのです。また、上越市はお灸に使われるもぐさの原料であるよもぎの産地です。もぐさはよもぎの葉裏の綿毛から作られますが、父はその副産物であるよもぎの葉を畜産用飼料に取り入れて販売したところ評判がよく、「人の体にもいいものを作ってほしい」との声に応えて酵素飲料を開発しました。

よもぎの葉は古くから薬草として用いられてきた。
よもぎの葉は古くから民間薬として用いられてきた。

―副産物を利用とはサステナブルな考え方ですね。

塚田 当社では今、ジン、スピリッツ(「YASO GIN」「YASO SPIRITS」)を製造販売していますが、これも酵素飲料を製造するときに出るアルコールを原料にしています。濃縮中に空気中に蒸発してしまうアルコール分を利用して何かできないか考えたのです。副産物を昇華させて価値ある商品を作るやり方が当社流ですね。

―「株式会社越後薬草の酵素」の原材料はどのようなものですか。

塚田 さきほども申し上げた新潟県内産の良質なよもぎを主体に野草を多用、全体で80種類の素材を入れています。酵素飲料商品はいろいろな会社から販売されていますが、野草を多用しているのが当社の特徴です。東洋医学で生薬として使われる野草は“良薬は口に苦し”と言われるように苦いものですが、それを微生物の働きで発酵させることでおいしく飲んでいただきたいと考えたからです。果物や穀類を多く入れれば酵素飲料はそれだけでおいしくなりますが、果物や穀類は食事からも摂取できます。当社では普通の食生活ではなかなか摂取できない野草を多種類盛り込み、発酵の力でおいしくして健康になっていただきたいと考えています。

野草のエキスは陶器製の甕に入れて約1年間、熟成・発酵させる。
野草のエキスは陶器製の甕に入れて約1年間、発酵・熟成させる。

―どのように作るのでしょう。思った以上に甘くおいしかったのですがなぜですか?

塚田 まず原材料を煮出してエキスを抽出します。それを陶器製の甕に入れ、酵母菌を添加し糖類を入れ約1年間寝かせます。陶器の甕を使っているのは国内の酵素メーカーで当社だけです。陶器には通気性があり空気中の好気性菌が働いて発酵を促進します。本当はホーロー製の甕のほうが管理しやすいのですけれどね(笑)、そこはこだわっています。発酵熟成期間は約1年で、野草に春夏秋冬と上越の季節ごとの気候をじっくり味わってもらう感じですね。甕に入れる前は苦いだけの素材が甕の中で相互に働き合い成分が変化していくのでしょうか、1年後には甘くおいしくなっています。年間通して湿度が安定している風土の力、そして発酵の不思議を感じますね。それを濃縮装置でアルコール分を飛ばして出来上がりです。

液体タイプと濃縮練りタイプがある。成分はどちらも同じ。
液体タイプと濃縮練りタイプがある。成分はどちらも同じ。

―2022年6月に商品名を変えましたが、どうしてでしょう。

塚田 1993年に発売して以来の商品名「野草酵素 萬葉」を6月1日から「株式会社越後薬草の酵素」に変更しました。世界に向けて自社製品を発信していきたい、また主要商品に社名を背負わせることで責任感、信頼感を得るためです。長年のお客様からは「社名と製品名が同じでわかりやすい」という声をいただいています。中には「商品名が漢字ばかりで違和感がある」という方もいらっしゃいましたけれどもね(笑)。

「株式会社越後薬草の酵素」には野草、果物、野菜、海藻など80種類が使われている。
「株式会社越後薬草の酵素」には野草、果物、野菜、海藻など80種類が使われている。

―日本成人病予防協会の推奨品になっています。

塚田 東洋医学の世界ではよもぎはカラダを温め、健康効果がある生薬として利用されてきました。しかし、この商品は分類としては加工食品なので、公に具体的な効果をうたうことはできません。その意味で、発酵酵素は、“ぼんやりした、わかりにくい商品”だと自覚しています。しかし、販売する私たちが自信をもってお客様におすすめするために、医療系大学と連携して毎年、エビデンス(根拠)のある論文を取っています。日本成人病予防協会の1業種1社にだけ認定される推奨商品にも選ばれ信頼性を高めています。

―おすすめの飲み方はありますか。

塚田 1日25mlを目安にお好きな時間にお飲みください。私は睡眠の質を高めたいと就寝前に飲むことが多いですね。原液のままでも水や炭酸水、牛乳と一緒でもいいと思います。お客様からは「飲むと体がぽかぽかしてくる」「冷えが軽減された」といううれしいお声をいただいています。

1日25mlを目安に飲むことが推奨されている。そのままで飲んでも水や炭酸で薄めても美味。
1日25mlを目安に飲むことが推奨されている。そのままで飲んでも水や炭酸で薄めても美味。
濃縮練りタイプはスティック30包入り。外出時にも手軽に利用できる。
濃縮練りタイプはスティック30包入り。外出時にも手軽に利用できる。

―今後の展望をお聞かせください。

塚田 今後もうそ偽りのない選ばれる商品を妥協せずに作り、お客様の健康寿命を伸ばすサポートをして、50年、100年と社業を継続したいと思っています。また現在、本社敷地内に「越後薬草蒸留所」を建設中で、2022年10月初旬にはオープンの予定です。「YASO」をテーマに、見学施設のある工場、美術館、バーサロンを併設し、当社の世界観を感じていただく施設です。皆さんもぜひご来場ください。これらの事業によって社員が皆、ワクワク楽しんで仕事ができ、また地域に貢献できたらうれしいです。

8月下旬オープン予定の「越後薬草蒸留所」、完成予想図。
10月初旬オープン予定の「越後薬草蒸留所」、完成予想図。

―夢のあるお話、感銘いたしました。本日はありがとうございました。

株式会社越後薬草の酵素(720ml)

「株式会社越後薬草の酵素」(720ml)
価格:¥7,560(税込)
店名:株式会社越後薬草
電話:025-544-3050
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://echigoyakuso.shop-pro.jp/?pid=168511220
オンラインショップ:https://echigoyakuso-koso.jp/product/

株式会社越後薬草の酵素(5g入30包)

「株式会社越後薬草の酵素」(5g入30包)
価格:¥10,800(税込)
店名:株式会社越後薬草
電話:025-544-3050
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://echigoyakuso.shop-pro.jp/?pid=168511805
オンラインショップ:https://echigoyakuso-koso.jp/product/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
塚田和志(株式会社越後薬草 代表取締役)

1989年生まれ。新潟県糸魚川市出身。2019年に家業の株式会社越後薬草を継ぎ、現在2代目社長を務めている。

<文・撮影/今津朋子 MC/鯨井綾乃 画像協力/越後薬草>

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