ポークランド_top

豚も人も幸せになる養豚を実践するポークランド。おいしくて手早くできる「桃豚塩もろみ味噌漬け」と「桃豚煮込みホルモン ホルモン戦隊」

2022/09/07

毎日食べるお肉は、おいしさだけでなく、安心安全にもこだわりたいもの。今回、編集長のアッキーが気になったのは、秋田県で養豚を中心にした循環型農業に取り組んでいるポークランド。BMW技法、アニマルウェルフェア、飼料の自給率アップなど、1歩先行く取り組みを行っています。ポークランドグループの代表・豊下勝彦氏に、スタッフがお話を伺いました。

ポークランドグループ 代表の豊下勝彦氏
ポークランドグループ 代表の豊下勝彦氏

―ポークランドの創業は平成7年ですが、きっかけは?

豊下 私は、元々は農協に勤めていました。肥料農薬、金融共済など、いろいろな仕事を経験した後、畜産課に異動になり、SPF豚(SPFとは、Specific(特定の)Pathogen(病原体)Free(無い)の略。豚特有の病原体を持っていないこと)の養豚農場を立ち上げる仕事をすることになりました。やっと実現できる段階で、予定していた農家さんがおりることに。それで、「私がやります」と手を挙げて、農協を辞めて退職金を出資しました。平成7年、年間豚を3万5000頭出荷できる農場を作り、2年後のさらに年間3万5000頭を出荷できる農場を作りました。ですから、私は畜産の仕事の経験がなく、素人からの出発でした。

ポークランド_2
ポークランドの看板商品は、SPF桃豚。
くさみがなく、やわらかい肉質が特徴です。

―御社が取り入れているBMW技術とは?

豊下 先ほども言いましたが、私は畜産の素人でしたので、最初は、既存の豚の育て方に疑問を持ちました。餌に抗生物質を入れ、豚の病気を防ぐ。ぎゅうぎゅう詰めの農場で、なるべく早く大きくして豚を出荷する。こんな現場を見て、「お客様がこの豚肉を食べたいだろうか?」と思いました。
それで、BMWという、土の中のバクテリアと石のミネラルを利用して、汚水を浄化する技術を取り入れました。豚の尿などを浄化することによって生まれる生物活性水を、豚の飲み水にしたり、部屋にまいたりすると、豚のお腹の調子が良くなります。腸内環境が整えられ、抗生物質を使わなくても、元気な豚が育ちます。人間と同じですが、抗生物質は豚の腸内環境にいるいい菌も悪い菌も殺してしまいます。いい菌が少なくなると、免疫力は下がります。そうすると、さらに強い薬を与えることになる。そんな悪循環を断つために、BMW技術を導入しました。

ポークランド_3s
人気の「十和田湖高原ポークSPF桃豚肩ロースしゃぶしゃぶ」は、
赤身の中に粗い網状の脂肪が混ざり、コクのある味わいです。

―アニマルウェルフェアとは?

豊下 アニマルウェルフェアとは、「人間が動物に与える痛みやストレスといった苦痛を最小限に抑えることで、動物の心理学的幸福を実現しよう」というヨーロッパ発祥の考え方です。実際に、ヨーロッパにも視察に行って、弊社でも取り入れることにしました。
具体的には、室内放牧とバイオベッドの実験をスタートさせました。通常より豚1頭あたりの占有面積を3倍くらい取って、屋根付きの室内で放牧しました。豚はきれい好きだと聞いたことがあると思いますが、トイレと自分のいる場所を分けたい習性があります。スペースが広くなることで、それが可能になって、豚のストレスが減りました。
さらに、豚の足元はふかふかのバイオベットを施し、豚の穴を作ったりする欲求行動を満足させるようにしました。バイオベッドとは、周辺の農林業から出される籾殻や稲わら、木質チップなどをBMWの技術で発酵させて作ったもの。地元の資源の有効活用にもなりました。
人間と同じですが、豚がストレスなく伸び伸びと育つと、病気にならずに元気になります。実は、豚の中でもいじめがあります。大きい豚が小さい豚をいじめるのですが、室内放牧とバイオベッドで育てるようにしたら、ストレスが減り、いじめもなくなりました。

―豚に与える飼料にもこだわりがあるんですね?

豊下 並行して取り組んできたことは、飼料の自給率アップです。一般的に豚が食べる飼料はとうもろこしが中心で、そのほとんどが輸入に頼っています。最初は、飼料に10%ほどの飼料用米を混ぜることを実験的に始めました。そんなとき、2011年東日本大震災が起こり、飼料を取り引きしていた会社が被害にあいました。震災後、飼料が足りず、親に飼料を集中して与え、子豚は餓死させるしかない状況まで追い詰められました。でも、秋田県内と自分たちで収穫した飼料用米をつかって、どうにか餓死させずに済んだのです。
そのとき、ハッと気がつきました。輸入に頼っている危うさは、人の食べ物も一緒です。何かあって輸入できなくなったら、同じことが起こります。そこで、地元秋田の休耕田を活用した飼料用米をエサにすることに本格的に取り組んだのです。飼料用米の配合率を徐々に上げていき、今では40%ほどになりました。

―色々なこだわりが詰まったのが、循環型農業なんですね?

豊下 私たちは、豚を育てるだけでなく、飼料作りに地元の休耕田を活用する、豚の尿やふんをBMW技術で浄化して田や畑の肥料にするなど、循環型農業に取り組んでいます。良い循環で育てられた豚は、保水性が高く、ドリップが出にくくなります。調理をしたときに肉汁が逃げずにおいしいし、日持ちもします。専門機関に調べてもらいましたが、同じエリアの豚肉に比べて、弊社のものは賞味期限が3倍長いのです。
飼料に抗生物質を使っていないので、くさみがありません。また、米を食べているので脂がオレイン酸系(飼料がとうもろこしのときはリノール酸系)で、はあっさりして食べやすいのも特徴です。

ポークランド_4
フライパンで焼くだけで、
手軽に食べられると人気の「桃豚塩もろみ味噌漬け」。
ロースとモモの2種類で、
ギフトにぴったりの10枚セットもあります。

―今回ご紹介する「桃豚塩もろみ味噌漬け」はどんな商品ですか?

豊下 世界遺産である白神山地で発見された、“白神こだま酵母”という天然酵母があります。秋田県の総合食品研究センターの方と知り合いになり、白神こだま酵母から作られた乳酸菌を教えてもらいました。低い温度で発酵する珍しい乳酸菌なのですが、これを使って加工品を作りたいと考えて生まれたのが、「桃豚塩もろみ味噌漬け」です。秋田の乳酸菌、塩、米などで作った発酵調味料、同じく秋田の味噌を合わせた味噌だれに、自社農場産の桃豚を漬け込みました。地元秋田のいいものがぎゅっと詰まっています。ふっくらと柔らかい肉質とご飯に合う味だと、お客様に好評です。

ポークランド_5
実際に「桃豚塩もろみ味噌漬け」をフライパンで焼き、
食べやすい大きさに切って盛り付けました。
付け合わせはゆでキャベツがおすすめ!

―「桃豚煮込みホルモン ホルモン戦隊」シリーズはどんな商品ですか?

豊下 「桃豚煮込みホルモン ホルモン戦隊」はピンク、ブラック、ゴールドの3種あります。開発のきっかけは、私が新大久保の韓国料理屋さんでごはんを食べたとき、参鶏湯系のスープが気に入り、この味をホルモンで再現したいと思ったことです。ホルモンといえば、クセがあり、苦手な女性は多いと思います。そこで、ニンニクを使わずに、女性が食べやすい優しい味にしようと考えました。弊社の調理担当者を、その韓国料理屋に連れていき、「味を覚えて再現してほしい」とお願いしました。試行錯誤の末に生まれたのが、「桃豚煮込みホルモン ホルモン戦隊 ピンク」です。
弊社は、地元秋田のバスケットボールチーム、秋田ノーザンハピネッツのスポンサーなのですが、試合会場で食べる商品を提供しています。お客様の7割が女性です。このお客様に食べてもらおうと「桃豚煮込みホルモン ホルモン戦隊 ピンク」を販売したら、人気商品になりました。

ポークランド_6
「桃豚煮込みホルモン ホルモン戦隊 ピンク」を
実際に食べてみると、本当にくさみがなく、やわらかい。
コラーゲンたっぷりなのも、女性にうれしい!

そして、もう少しパンチの効いた味が好きな男性のための「桃豚煮込みホルモン ホルモン戦隊 ブラック」、さらに、焼いて食べる「桃豚極旨ホルモン ホルモン戦隊 ゴールド」を発売しました。

ポークランド_7
「桃豚煮込みホルモン ホルモン戦隊」の3種類。
左から、ブラック、ゴールド、ピンクです。

―今後の展望は?

豊下 弊社が大切にしていることは、「豚も人も幸せに」です。豚は食べられてしまうものだけど、ストレスなく幸せに育ててあげたい。それが、おいしさに、そして、お客様の安心安全にもつながっていきます。本当の意味での安心安全とは何かを、今後も考えていきたいですね。養豚に関しては、まだまだやることがあり、進化していきたいと思っています。
私たち生産者が何よりもうれしいのは、たくさんのお客様に「おいしい」と言ってもらえることです。お客様の顔が見えたり、声が聞けたりすると、元気がでます。お客様にとっては、生産者の顔が見えると安心できると思います。そんないい循環を作っていきたいですね。

―貴重なお話をありがとうございました。

桃豚塩もろみ味噌漬け【ロース】(100g)

「桃豚塩もろみ味噌漬け【ロース】」(100g)
価格:¥580(税込)
店名:秋田のブランド豚「十和田湖高原ポークSPF桃豚」生産者の店
電話:0186-29-2929(10:00〜17:00水曜、日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.momobuta.com/shopdetail/000000000077
オンラインショップ:https://www.momobuta.com

桃豚塩もろみ味噌漬け【モモ】(100g)

「桃豚塩もろみ味噌漬け【モモ】」(100g)
価格:¥480(税込)
店名:秋田のブランド豚「十和田湖高原ポークSPF桃豚」生産者の店
電話:0186-29-2929(10:00〜17:00水曜、日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.momobuta.com/shopdetail/000000000078/
オンラインショップ:https://www.momobuta.com

桃豚煮込みホルモン ホルモン戦隊【ピンク】(700g)

「桃豚煮込みホルモン ホルモン戦隊【ピンク】」(700g)
価格:¥800(税込)
店名:秋田のブランド豚「十和田湖高原ポークSPF桃豚」生産者の店
電話:0186-29-2929(10:00〜17:00水曜、日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.momobuta.com/shopdetail/000000000098
オンラインショップ:https://www.momobuta.com

桃豚煮込みホルモン ホルモン戦隊【ブラック】(700g)

「桃豚煮込みホルモン ホルモン戦隊【ブラック】」(700g)
価格:¥800(税込)
店名:秋田のブランド豚「十和田湖高原ポークSPF桃豚」生産者の店
電話:0186-29-2929(10:00〜17:00水曜、日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.momobuta.com/shopdetail/000000000097
オンラインショップ:https://www.momobuta.com

桃豚煮込みホルモン ホルモン戦隊【ゴールド】(500g)

「桃豚極旨ホルモン ホルモン戦隊【ゴールド】」(500g)
価格:¥900(税込)
店名:秋田のブランド豚「十和田湖高原ポークSPF桃豚」生産者の店
電話:0186-29-2929(10:00〜17:00水曜、日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.momobuta.com/shopdetail/000000000099
オンラインショップ:https://www.momobuta.com

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
豊下勝彦(ポークランドグループ 代表)

1961年東京新宿生まれ。10歳の時父の実家の秋田へ転校。地元高校卒業後1980年旅行会社へ入社。1983年かづの農業協同組合に入組。1990年金融共済部推進課長、1993年畜産課長へ就任。1995年有限会社ポークランドを設立。「十和田湖高原ポーク 桃豚」を銘柄豚に登録。1997年有限会社十和田湖高原ファームを設立。2004年有限会社小坂クリーンセンターを「JAかづの」から経営移譲を受け、代表取締役に就任。2006年有限会社ファームランドを設立2010年株式会社まんまランド・株式会社あぐりランド設立。2013年有限会社ポークランド第2農場(バイオランド)稼働。2021年株式会社ノースランドを設立。2022年株式会社もぐもぐワークスを設立。全会社の代表取締役を務め、グループ全体の代表。

<文・撮影/大橋史子(ペンギン企画室) MC/隅倉さくら 画像協力/ポークランド>

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter