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地元の特産品を飼料にした濃厚卵「海老もっこり」

2022/09/22

ユニークなネーミングと飼料、そしてクオリティの高さでファンを増やしている卵を発見。「卵三兄弟」を自称する兄弟が手掛ける愛知のブランド卵です。今回編集長アッキ―こと坂口明子が気になった有限会社アイナン産業 取締役専務の齋藤豪士氏に、取材陣が伺いました。

有限会社アイナン産業 取締役専務の齋藤豪士氏(右)。弟の齋藤岳士氏(左)、兄の齋藤大士氏(中)
有限会社アイナン産業 取締役専務の齋藤豪士氏(右)。
弟の齋藤岳士氏(左)、兄の齋藤大士氏(中)とともに家業を盛り上げる。

―創業からの歩みを教えてください。

齋藤 アイナン産業は、1963年に祖父が近隣7軒の農家さんと一緒に立ち上げた養鶏場です。後に負債をすべて背負う形で、祖父1人で継続することになりました。しかし、それから間もなく祖父は他界。まだ高校生だった父が引き継ぐことになり、軌道に乗せるまで本当に必死だったようです。

―そして今、3人の息子さんが継がれたということですね。

齋藤 私たちにとって子どもの頃は鶏舎が庭のようなもので、ヒヨコや鶏かわいいな、と感じる程度でした。両親が鶏の健康やおいしい卵のために一生懸命働く姿を見るにつけ、養鶏の仕事を身近に感じるようになりました。私は三兄弟の真ん中で、三人とも地元の農業高校を卒業後、それぞれ別の大学に進んで農業を専門に学び、家業に入りました。
現在、兄が代表を務めています。兄は経営全般と育雛を、私は販売とPRと鶏糞処理を、弟は農場の管理や修理などをと、役割分担して業務にあたっています。

―農場のことも教えてください。

齋藤 愛知県知多半島の美浜町というところで5つの農場をもち、57万羽の鶏を飼っています。養鶏場の多い愛知県知多半島でも最大級の規模となりました。安全でおいしい卵を産んでもらいたくて、環境づくりや飼料を工夫しています。
具体的には、まず餌と水。餌は、トウモロコシや大豆カスをベースに、日齢別に独自配合しています。水は、地下150mからくみ上げる天然水。水質が良い上に、夏場も冷たいというメリットがあります。さらに鶏舎の温度や点灯の管理など、鶏にできるだけストレスがかからない環境づくりを心がけています。
祖父や父から受け継いだ方法に加えて、私たち三兄弟がそれぞれ専門的に学んだことも生かしながら最上を目指しています。

―「海老もっこり」とは1度聞いたら忘れられない名前ですね。

齋藤 知多半島の名産品、海老せんべいを食べさせた鶏の卵なんです。こんもり濃厚な黄身が特徴なので、そう名付けました。うちは長く卸業を専門にしており、自社ブランドがありませんでした。地元の多くの養鶏場が自社銘柄を作る中、後発になってしまったので、インパクトのある商品を作ろうと思ったのが出発点です。地元色を出すべく、餌に特産品を混ぜようと試行錯誤。ミカン、イチジク、海藻などいろいろ試しましたよ。鶏が食べてくれなかったり、卵の味にほとんど影響のなかったりと失敗しながら、海老せんべいにたどりつきました。ミネラル・アミノ酸豊富な海老せんべいは、鶏もよく食べて、黄身がもっちり濃厚で甘みのある卵になったのです。

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地元の特産品、海老せんべいを食べた鶏が産んだ卵「海老もっこり」。
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濃いオレンジ色をした黄身は、塩をふらずともおいしく食べられる。

―黄身が、味も色もとろみも濃いのに驚きました。

齋藤 パッケージに楊枝を20本以上刺した写真を載せていますが、本当に、それでも崩れないほど濃厚です。味わいは、独特の生臭みがなく、黄身の甘みが際立っているのではなないでしょうか。

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パッケージ写真。

―おすすめの食べ方は?

齋藤 卵の味が最もわかりやすいのは、やはり卵かけごはんです。親子丼や出し巻き卵、目玉焼き、おでん、すき焼きを付けるのにもおすすめです。プリンやカステラのようなスイーツにもぜひ使っていただきたいですね。

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箸を入れても割れない濃厚な黄身。白米との相性はばっちり。

―読者にメッセージを。

齋藤 産みたての卵のおいしさは格別です。その点、お取り寄せは、新鮮なうちに直接お届けできるので、こちらも嬉しいです。卵を通して、多くの人に健康と笑顔を届けたいと願い、これからも卵一筋に新鮮で安心でおいしい卵を作り続けます。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

海老もっこり

「海老もっこり」(20個)
価格:¥936(税込)
店名:アイナン産業オンラインストア
電話:056-982-0372(9:00~12:00 / 13:00~16:30 金曜・日曜除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:http://ainann.pya.jp/item/
オンラインショップ:https://ainanegg.thebase.in/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
齋藤豪士(有限会社アイナン産業 取締役専務)

1980年愛知県生まれ。半田農業高校卒業後、農業について更に勉強するために東京農業大学入学。卒業後2003年に有限会社アイナン産業に入社。2016年に同社取締役専務に就任。シンプルにおいしいと言ってもらえる卵をお客様にお届けするために日々試行錯誤。
休日、長女(5歳)と双子(3歳)の子供たちと公園で虫捕りをするのが楽しい。

<文・撮影/植松由紀子 MC/吉田茉代 画像協力/アイナン産業>

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