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原料にこだわってワンランクアップの味! 国産原料の「倭からし」&本格派「チョコレートソース」

2022/09/30

「お家ごはんやおやつがマンネリだな」と感じることはありませんか? そんなときの強い味方が、いつもの味にアクセントをつけてくれる、香辛料や調味料、ソースです。今回、編集長のアッキーが気になったのは、主にからしの製造販売をしている株式会社美ノ久。もうすぐ創業150年を迎える老舗の、代表取締役社長の加藤亘氏にスタッフがお話を伺いました。

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株式会社美ノ久 代表取締役社長の加藤亘氏

創業は明治8年(1875年)ですね。ずっとからし一筋なのでしょうか?

加藤 今年で創業147年になります。最初は、きな粉の製造販売でした。大正時代になって、からし粉の製造販売を始めました。それからは、ずっとからしを取り扱っています。時代の変化と共に、粉から練り(ペースト)になり、今は練りからしや洋風のマスタードの市場を中心に伸びています。平成19年(2007年)に岐阜工場ができ、色々な設備を導入し、マスタード以外のソースや調味料などの商品の幅が広がりました。

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美ノ久 (みのきゅう)の岐阜工場。手前の黄色い花は、からしの原料“からし菜”の花。

―加藤社長は、6代目になりますね。大切にしていることは?

加藤 創業以来大切にしているのは、やはり品質です。口に入れるものなので、安心安全を重要視しています。また、自社商品のほか、加工原料としてからしを扱っているので、色々なメーカーと取り引きがあります。それぞれの取引先が、時代にあった商品を開発しているので、そのニーズにあったものを提供させていただくことに注力してきました。最近、人気なのはハニーマスタードです。ファストフードなどで、ハニーマスタードソースを食べたことがある方も多いと思います。そこから発展して、バーベキューソース、チリソースなどのスパイシーなソースも手がけるようになりました。日本では、“からし(マスタード)=からい”というイメージで、トンカツやおでんなど使い方も限定されています。しかし、アメリカやヨーロッパでは、もっと色々なものに使われています。アメリカのスーパーでは、マスタードだけの棚があるほど。日本でも、マスタードは調味料やソースとしてまだまだ広がっていくと思っています。

―今回、ご紹介する「倭からし」はどのような商品ですか?

加藤 からしの原料は、アブラ科の植物“からし菜”の直径1〜2mmほどの種です。日本でも昔はたくさん作られていました。しかし近年は、担い手の高齢化などの理由で減少しています。現在、原料のほとんどはカナダ、アメリカなどから輸入しています。20年ほど前、島根県石見地方で奈良時代から栽培されていた、“からし菜”の種子に出会いました。その種子をDNA鑑定したら、日本古来の在来種ということが分かりました。食べてみると、辛味の中にさわやかさがあり、今まで味わったことのない日本の在来種特有のからしの味でした。新しい出会いに、老舗のからしメーカーとしての使命を感じ、在来種を途絶えさせたくないと思い、島根県の生産者や役所と協力して、栽培が続くように尽力してきました。その後、栽培が安定してきたので、当社の地元の東海地方で、島根県の方々の許可を得て、からし菜の種の栽培を開始。3年ほど前から、商品として販売できるような栽培量になったので、今回ご紹介する「倭からし」を販売することになりました。

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国産の原料にこだわった「倭からし」は、和牛に合います。

―日本古来の在来種を使った商品なんですね! 開発のご苦労はありましたか?

加藤 からし菜の種が国産なので、合わせる塩や酢も国産にしようと思い、在来種の味に合うような塩と酢を日本全国から取り寄せて、試行錯誤しました。その中から、沖縄の海水塩、岐阜の純米酢を厳選した後に、塩と酢の配合を繰り返し調整しながら製造方法を構築。その後、地元のデザイナーと商品デザインを考えました。このようなさまざまなプロセスを経て、ようやく完成しました。さらに、在来種の保全活動だけでなく、もっと社会に役に立てないかと考え、からし菜の栽培は福祉事業者とも協力して行うことにしました。

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「倭からし」は、黒いラベルに金の文字が入った高級感がある瓶。
ギフトにもぴったりです!

―思いが詰まった「倭からし」ですが、おすすめの食べ方はありますか?

加藤 1番おすすめなのは、お肉と一緒に食べていただくことです。ステーキにマスタードをつける方は多いですが、洋食の味わいです。「倭からし」を使うと、和食になります。わさびのようなさわやかさがあるので、牛肉にとてもよく合います。和牛のステーキに「倭からし」を添えて、ご飯や日本酒と一緒に召し上がると、日本の良さを再確認できると思います。それから、白身のお刺身のカルパッチョにも合います。「倭からし」とワインビネガーを合わせるだけで、簡単においしいソースが出来上がります。お好みで、酢や醤油、オイルなどの調味料を合わせて伸ばし、肉、魚、野菜はもちろん、パスタのソースにもなります。

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「倭からし」に麺つゆとバターを合わせたソースを、パスタとあえて。
おうちごはんがワンランクアップ!

―「チョコレートソース」の開発のきっかけは?

加藤 からしを通して取り引きのある、カフェチェーンやファストフードの会社の方々からリクエストがありました。平成19年(2007年)に竣工した岐阜工場には様々な設備があるため、からし以外の商品も積極的に挑戦しよう、他にないものを作ろうと思い、商品開発をしました。一般的なチョコレートソースには、実はチョコレートではなく、ココアパウダーで作られています。理由は、チョコレートは暑いと溶け、寒いと固まる性質のある温度管理の難しい材料だからです。弊社は、岐阜工場の設備とこれまで培った知識と技術を使って、チョコレートを常温でもできるだけ同じ形状を保てるよう試行錯誤し、チョコレートを使った本格的なソースを作りました。

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「チョコレートソース」はシックなパッケージ。
テーブルに置いても違和感なく、おやつタイムがおしゃれに!

―「チョコレートソース」は、どんな使い方ができますか?

加藤 通常、チョコレートソースを手作りするときは、チョコレートを湯煎にかけますが、「チョコレートソース」を使えば、湯煎の手間はありません。パンケーキやアイスクリームに、そのままかけられるので便利です。チョコレート味のケーキやクッキーを作るときも、「チョコレートソース」をそのまま混ぜることができます。
とても簡単で、お客様から好評なのが、牛乳に混ぜるだけのチョコレートドリンクです。牛乳は、温かくても冷たくてもOK。特に、通常は冷たい牛乳にはチョコレートは溶けにくいので、「これは便利」というお声を聞きます。簡単なのに、本当のチョコレートを使っているから、なめらかでコクがあります。ぜひ、試してみてほしいです!

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「チョコレートソース」を生地に加えたチョコレートチーズケーキ。
チョコレートの湯煎なしなので、楽チン。

―他にはない、チョコレートソースですね! 御社の今後の展望も教えてください。

加藤 今回、ご紹介した「倭からし」の原料である、国産のからし種子の栽培も増えてきました。耕作放棄地の活用など、引き続き栽培を広げる努力をしていくとともに、新たな商品の開発も考えています。弊社は、あと3年後に創業150年を迎えます。からしは、メインの食材にはなれませんが、脇役であっても「からしがあって良かった」と感じてもらいたい。からしを通して、食を豊かに。そして、社会に貢献していきたいと思います。

―これからが楽しみです。本日は、ありがとうございました。

美ノ久_商品1

「倭からし」(50g)
価格:¥1,134(税込)
店名:美ノ久 楽天市場
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/minokyu309/10000000/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/minokyu309/

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「チョコレートソース」(310g)
価格:¥648(税込
店名:美ノ久 楽天市場
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/minokyu309/10000029/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/minokyu309/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
加藤亘(株式会社美ノ久 代表取締役社長)

1992年愛知学院大学文学部卒業。1994年スポケンフォールズコミュニティーカレッジ卒業。1995年株式会社美ノ久に入社し、数々の部署を経験する。2011年代表取締役社長に就任。

<文・撮影/大橋史子(ペンギン企画室) MC/隅倉さくら 画像協力/美ノ久>

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