今回、編集長アッキーが気になったのは、日本酒や稲庭うどんをはじめ秋田の名産品を販売する「きらりとみや」。合資会社富谷商店・専務の冨谷美智子氏に、商品の特徴について取材陣がうかがいました。

合資会社富谷商店 専務の冨谷美智子氏

―創業・沿革について教えてください。

冨谷　1883年創業です。最初はお茶の商売から始まり、時代に求められているものをその都度販売していました。ランプを販売したり、車が走るようになったらガソリンを売ったこともあったそうで、当時から多角的に事業を行っていました。サッポロビールがまだ大日本麦酒株式会社と呼ばれていた時代から特約店となり、ビールの歴史は非常に古いです。その後、日本酒も取り扱うようになり、今では商品の大体7割ぐらいはお酒に特化しています。また、お茶やお茶に合うお菓子や自社の稲庭饂飩も多数取り扱っています。

―専務になられた経緯を教えてください。

冨谷　私はこちらに嫁いで来て46年ぐらいになりますが、最初は商売に全くタッチしておらず、夫の父親が社長をしていました。その後、夫が社長に就任し、私も会社を手伝うようになったのが20年前のことです。ただし最初の10年は介護をしていたこともあり、本格的に仕事を始めたのは4、5年前です。それからECサイトに力を入れるようになりました。

―ECサイト「きらりとみや」のコンセプトをおうかがいできますでしょうか。

冨谷　1つ1つの商品の組み合わせのおもしろさで、ありそうでない商品やオリジナル感を出していきたいと考えています。秋田県の商品がメインですが、全国の美味しい商品もご紹介させていただいております。私自身、お酒が好きなので、手に入る時は全国の色々なお酒をインスタでも紹介しています。

やさしいイメージのパッケージでほっこり。

―「ふんわり卵の温そうめん」の開発のきっかけを教えてください。

冨谷　全国で2社しかできない即席麺を作る工場がすぐ近くにあります。そこの会社から仕入れていた商品が非常に美味しかったのですが、袋入りだったので、もっと簡単に食べられるカップ麺にできないかとご相談して開発しました。環境に優しい紙を使っていて、洗い物も出なくて、環境にも負担をかけない点も特徴です。

具材を入れてお湯をかけて3分で出来上がり。

―ゆでたてのような食感と麺のなめらかさが特徴ですね。

冨谷　即席麺は茹でる、冷凍する、乾燥させる3つの工程がありますが、美味しいそうめんの秘訣は冷凍させる時の温度管理にあり、特許も取得予定です。そうめんは夏場しか食べないイメージですが、この商品で1年中、そうめんを楽しんでいただければと思います。サイズ感にもこだわりました。サイドメニューにもなり、子供さんや高齢者の方も食べやすく、食欲があまりないとき、飲んだ後にも消化しやすいので夜食にもおすすめです。非常食としても使っていただけます。

―比内地鶏のスープはどのように開発をされたのでしょうか？

冨谷　お醤油メーカーで作っていただいています。比内地鶏スープはそのメーカーの商品ですが秋田を代表するような比内地鶏スープにたまごの取り合わせがとっても合うと思い、また炭水化物だけに偏りがちな麺食にたんぱく質の卵を入れることで栄養面でもバランスが取れると考え、提案しました。つゆと相まってすごく優しい味になりました。

―つぎに「日本酒とおつまみ瓶の瓶詰めのセットA」の魅力について教えてください。

冨谷　牡丹というお酒は、味そのものはまろやかな辛口で、すっきりした後味です。山田錦を使った大吟醸で、地元の秋田銘醸株式会社さんが40年以上作り続けているロングセラー商品です。おつまみについてですね。お酒に合うもので相性の良いつまみが作れないかと考え、地元でドレッシングや瓶詰め商品がすごく美味しい会社に相談して、白神山地のニンニクのピクルスを完成しました。にんにくはすごく大きい粒で、透明醤油を使っているため、色が黒くなりません。このたれとにんにくを細かく刻みオリーブオイルとまぜてドレッシングにしても美味しいです。「秋田県産みょうがのピクルス（梅じそ風味）」「湯沢産わらびと昆布のしょうゆ漬け」は、ご飯にかけるのはもちろん、冷奴にのせていただくと、抜群の相性です。

秋田の名産品を使ったおつまみで、
お酒やごはんが進みます。

―今後の展望をお聞かせいただけますでしょうか？

冨谷　新規性やほかにはない商品で、時代を先取りしていきたいという思いは昔からあります。
「きらりとみや」は、ギフトショップですが、商品をセレクトして組み合わせている点をもっと多くの方に知っていただければと思います。また、贈る方も、贈られた方にも喜ばれる商品をこれからも作らせていただきたいと考えています。最近では海外の方に向けたサイトにも商品を置いていただいているので、日本のみならず、世界中の人に秋田の素晴らしい商品を知っていただきたいですね。

―貴重なお話をありがとうございました。

「ふんわりたまごの温そうめん」（20個＋2個【期間限定】）
価格：¥7,560（税込）
店名：きらりとみや
電話：0183₋73₋1038（9:00～17:00 土日祝日除く）
定休日：インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL：https://kiraritomiya.theshop.jp/items/36939529
オンラインショップ：https://kiraritomiya.theshop.jp/

「【爛漫 牡丹】日本酒とおつまみ瓶詰めのセットA」
価格：¥5,400（税込）
店名：きらりとみや
電話：0183₋73₋1038（9:00～17:00 土日祝日除く）
定休日：インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL：https://kiraritomiya.theshop.jp/items/26563867
オンラインショップ：https://kiraritomiya.theshop.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

＜Guest’s profile＞
冨谷美智子（合資会社富谷商店 専務）

1954年湯沢市生まれ。上智大学卒業後、地元で結婚。子育てがひと段落後、自社ブランドの稲庭うどんを全国デパートに出展したり、全国の食品展示会へ出向きバイヤーとして商品拡充に取り組むなど家業を手伝い始める。夫の5代目社長就任を機に本格的に経営参画。ECサイトの刷新、メーカーとのアライアンス強化による新商品開発など新たな展開に注力。ダンスやダンベル体操のインストラクターとして地域活性化にも貢献中！

＜取材／垣内栄　MC・撮影／橋本小波　画像協力／富谷商店＞