今回、編集長アッキーが気になったのは、芸能人やモデルにも人気のさつまいもスイーツを販売する栃木の「いも家 kaneki」 。オーナー兼さつまいも専門家 いもラティエSHODO氏に、商品の魅力を取材陣がうかがいました。
かわいくてヘルシーなおやつ「さつまいもタルト3種セット」添加物なしで驚くような甘さ「まるでスイートポテト焼き芋4パックセット」
2022/12/27
いも家kanekiオーナー兼さつまいも専門家 いもラティエSHODO氏
―創業の経緯を教えてください。
SHODO 父が創業者で私が2代目です。もともと中国から天津甘栗を商社が輸入してるのをうちが買って、観光地のドライブインのお土産屋の隣で焼いて販売していました。そのうちスーパーマーケットから店頭で販売しないかという話があり、有限会社にしましたが、冬の時期は甘栗が入ってこなくて販売ができません。
そのため中国からにんにく、しょうが、しいたけなど野菜を輸入して販売する事業も行うようになりました。それらをスーパーへ卸すようになり、販売する中国野菜の種類を増やしていきました。
―小さい頃から会社を継がれるつもりでしたか。
SHODO 僕は高校を卒業してアメリカの大学に進みました。卒業後はニューヨーク、ボストン、サンフランシスコ、ヨセミテ公園、ハワイで暮らし、ツアコンをやろうと思っていたのですが、「ハワイは何かを成し遂げたあとに住むところだ」と両親に諭され26歳のときに日本に戻り、家業を継ぐことにしました。
―さつまいもスイーツを始めたのはいつ頃ですか。
SHODO 15年ほど前からです。もともと高級スーパーや百貨店を担当しており、フランスからピンクのニンニクを輸入したのが好評で、取引先も増えていきました。
そんなときに、「安納芋というすごい甘い芋があると聞いて販売したい」と取引先から言われ、探してみることになりました。展示会に行って、鹿児島の農家さんが作っていることがわかり、安納芋、種子島ゴールド、黄金千貫を送ってもらいました。
このシリーズで取引先に提案しようと思いましたが、じつは鹿児島には干し芋がなくて、安納芋で干し芋を作ると甘くておいしいはずだと考えました。はじめは自分たちで作ってみましたがうまくいかないので、プロに任せようということになり、茨城の農家さんに干し芋を作ってもらうことにしたのです。
それを百貨店で販売すると爆発的にヒットして、取引先が増え、本格的にさつまいもスイーツを作り始めました。
安納芋フロマージュタルト、紫芋フロマージュタルト、
紅はるかタルトカップの3種類。
―「さつまいもタルト」はどういうきっかけで生まれたのでしょうか。
SHODO 僕はタルトが好きで、香港の展示会に行ったときにはエッグタルトを食べていました。そのときにさつまいもでタルトを作ることを思いつきましたが、ちょうど干し芋を作るときに余ったペーストが冷凍庫にあったのです。
このペーストを使ってタルトを作ることにしましたが、400円以下に価格は抑えたくて、余計な添加物も使いたくないと考えました。そんな僕の思いを形にしてくれる会社を探すのが大変でしたが、オランダ産のチーズも使って、安納芋、紫芋、紅はるかの3種類のタルトが完成しました。
―おいしい食べ方はありますか。
SHODO オーブントースターで3~4分ぐらい温めると、チーズがとろけてさらに美味しくなります。僕はコーヒーと合わせて食べるのが好みです。
―「まるでスイートポテト焼き芋」はどういった経緯で誕生したのでしょうか。
SHODO 2020年にちょうどコロナ禍で営業ができなくなり、工場に入ってじっくり商品開発をすることにしました。焼き芋を半分に切って、バーナーで炙ったら、バイヤーさんが気に入ってくれたので、本格的に生産しようということに。
弟が「栃木の大谷石を使って焼いたピザが美味しいから、焼き芋にも使いたい」と提案してくれ、オーブンに大谷石を敷き詰めて焼くことにしました。すると熱がゆっくり伝わって表面はカリッ、中はふわっとして、美味しくできるんです。
バイヤーさんはあまりの美味しさにびっくりされて、焼き芋からスイートポテト焼き芋のほうに商品が切り替わりました。
強い甘みが特徴の姫はるかと、
シルクのように滑らかで繊維の少ないシルクスイートの食べ比べができます。
―開発にあたって難しかった点はありましたか。
SHODO 糖度が15度以上のサツマイモしか使わないというルールがあり、焼く前に冷凍庫に入れて熟成させ、焼いた後も低温熟成させることでさらに甘みを引き出しています。簡単そうにみえて、けっこう手間がかかっている商品です。
砂糖やバターなどは一切加えず、さつまいもの甘みを堪能。
さつまいもはリンゴの10倍のビタミンCを含み、熱でも壊れにくい。
―おすすめの食べ方はありますか。
SHODO 温めてアイスクリームをのせるのがおすすめです。バーナーで炙ってブリュレ風にしてもおいしいです。
―今後の展望を教えてください。
SHODO 芸能人やモデルの方のおすすめ手土産としてメディアに取り上げていただくことも多く、ありがたく思っています。今後は海外に向けて商品を輸出することを考えています。また、ラグジュアリー戦略でのフランチャイズ化もやりたいです。通販サイトだけしか買えない限定商品も開発したいですね。
―貴重なお話をありがとうございました。
「さつまいもタルト3種セット」
価格:¥2,500(税込)
店名: いも家kaneki
電話: 0283-23-6743(10:00~17:00 日月祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://imoya-kaneki.com/?pid=170013477
オンラインショップ:https://imoya-kaneki.com/
「まるでスイートポテト焼き芋4パックセット」
価格:¥1,200(税込)
店名: いも家kaneki
電話: 0283-23-6743(10:00~17:00 日月祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://imoya-kaneki.com/?pid=169496524
オンラインショップ:https://imoya-kaneki.com/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
いもラティエSHODO(いも家kanekiオーナー兼さつまいも専門家)
1976年栃木県生まれ。2002年に株式会社東京フード入社。2022年に株式会社東京フード代表取締役に就任。さつまいも専門家いもラティエSHODOとしてさつまいも普及の活動にも注力している。
<取材/垣内栄 MC/鯨井綾乃 画像協力/東京フード>