今回、編集長アッキーが気になったのは、伊豆の網元「徳造丸」 。株式会社徳造丸・代表取締役社長の鈴木基史氏に、商品の魅力を取材陣が伺いました。

煮魚や炒め物がおいしくできる 「秘伝の煮汁 しょうゆ味(大)」 伊豆の伝統料理をご家庭で 「国内産 金目鯛の姿煮」
2023/01/12

株式会社徳造丸 代表取締役社長 鈴木基史氏
―創業の経緯を教えてください。
鈴木 私で6代目になりますが、1926年の創業です。当時は、アジやサバなどの漁を生業としており、水産物の仲買を始めました。戦前戦後の厳しい時代に獲れた魚を横浜や東京に運搬したりしていましたが、台風で船が難破してしまったこともあり、地元の伊豆に鮮魚店「徳造丸水産」をオープン。直販するようになりました。さらに網元料理のお店も開き、県外にもお店もオープンしていきました。
―鈴木社長は2014年に代表になられています。
鈴木 もともと長男である兄が会社を継いでおり、私は別の会社で働いていたのですが、兄が他のことをやりたいと言って、私が戻って継ぐことになりました。小さい頃から魚が大好きだったこともあり、周りからも適任だと思われていました。
―社長になられてからご苦労はございましたか。
鈴木 伊豆は観光地で、夏休みは車が渋滞するほど観光客がやってきて、お店ではいかに早くお客様に対応するかといったことを重視していました。
受け身の営業をずっとやっていたのです。しかし、時代が変わっていく中で、昔からある金目鯛の煮魚定食だけでなく、新しいものを発信する必要を感じました。実際、売上高も下がっていましたし、もっとお客様に喜んでもらえることをしなくてはならないという危機感がありました。でも、新しいことにチャレンジするのは、スタッフも慣れておらず、スムーズには進みませんでした。
さらにコロナ禍では、お客様が全くいない状況になり、最悪の事態も覚悟しました。ただ、その時にスタッフがお客様とこれまで信頼関係を築いてくれていたおかげで、お客様から温かいお応援の声をいただき、励みになりました。
スタッフの努力にあらためて感謝し、時代の変化に対応していくことを進めていきたいと考えております。
―会社として大切にされていることを教えてください。
鈴木 お客様との信頼関係です。「徳造丸は期待を裏切らない」と思ってもらえる、安定した美味しさや接客を提供できることを大切にしています。そのためには正直でいることが大事だと思っています。
―伊豆でおいしい金目鯛が獲れる理由を教えてください。
鈴木 金目鯛の漁獲量は静岡が日本一ですが、伊豆半島、大島、稲取のエリアの海は餌がいいんです。プランクトン、イワシなどを金目鯛が食べて、脂がのっています。

金目鯛の腹合せとは、知人同士が腹を割って付き合う、
夫婦が腹を割って生涯仲良く暮らすようにとの意味合いがあります。
―今回ご紹介する「秘伝の煮汁」の開発の経緯を教えてください。
鈴木 網元料理徳造丸本店の調理場で煮汁を作っていたところ、お客様から「金目鯛煮付けの煮汁はごはんにかけてもおいしいから、自宅でも食べたい」と言われたのが、ボトリングして販売するきっかけになりました。商品化するにあたって、いかにお店の味のままお届けできるかを重視しています。
完全に職人の手作りですが、季節によって温度や野菜の状態が違いますので、そういった違いがあっても、同じ味を作っていることがうちの誇りです。


面倒な味付けは不要でおいしい煮魚が作れます。しょうがやゴボウを入れてもおいしい。

金目鯛はもちろん、子持ちガレイやブリなどもおすすめ。
―おすすめのレシピはございますか。
鈴木 煮魚はもちろん、豚肉を焼いて秘伝の煮汁をかけるだけでおいしくなるので、時短料理にもおすすめです。冷ややっこにかけたり、マヨネーズと混ぜてディップソースにしたり、無添加で安全でおいしい調味料として、いろいろ使っていただければと思います。夏はめんつゆとしても活用できます。

油淋鶏のタレとして。お酢をプラスしてさっぱりと。


親子丼やカツ丼、牛丼にも使えます。

筑前煮などの煮物にも!
―「秘伝の煮汁」は保育園に寄付されているのですね。
鈴木 上品に薄味で煮つけるのではなく、甘くこってりと煮つける漁師料理を地域の子供たちにずっと知ってて欲しいという思いがありました。
―「国内産 金目鯛の姿煮」の特徴を教えてください。
鈴木 伊豆の祝魚としてお祭りやお客様が来た時のおもてなしに出しているのが、金目鯛の姿煮です。この文化を多くの方に知っていただきたく、丸ごと真空パックにして販売しています。煮汁を使ってごぼうやニンジンを炊いていただくのもおすすめです。
湯煎したり、電子レンジで温めるだけですぐに食べられるので、慶事だけでなく、日常で食べていただくお客様も多いです。今、新しい凍結技術を使って、より出来立てのままの味わいが楽しめる製造法を考えているので、さらにおいしくバージョンアップしていきたいですね。

冷凍庫に保存しておけるので常備しておくのもおすすめ。
―今後の展望を教えてください。
鈴木 シーフードバーガーのお店を熱海にオープンしましたが、魚離れが進む若い世代にも、魚をもっと食べていただける工夫をしていきたいと考えています。
また、富士箱根伊豆エリアは和食の観光名所自然に恵まれ食材の宝庫なので、新商品を展開したり、食の提案をして、盛り上げていきたいです。
―貴重なお話をありがとうございました。

「秘伝の煮汁 しょうゆ味(大)」
価格:¥1,404(税込)
店名:徳造丸
電話:0120-33-1930(9:00~17:00 日祝除く)
定休日:日曜・祝日 インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://1930.jp/smp/item/907.html
オンラインショップ:https://1930.jp/index.html

「国内産 金目鯛の姿煮」
価格:¥2,700(税込)
店名:徳造丸
電話:0120-33-1930(9:00~17:00 日祝除く)
定休日:日曜・祝日 インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://1930.jp/smp/item/519.html
オンラインショップ:https://1930.jp/index.html
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
鈴木基史(株式会社徳造丸 代表取締役社長)
1972年静岡県東伊豆町生まれ。帝京大学卒。大手食品卸勤務を経て株式会社徳造丸入社。2014年代表取締役社長に就任。伊豆の幸を活用した新メニューや新商品開発を積極的に行う。伊豆稲取キンメマラソンスポンサーや地元保育園へ秘伝の煮汁寄付など食文化の継承・地域活性化なども行う。2021年「金目鯛とくぞう 熱海本店」、シーフードバーガー専門店「TOKUZO BURGER STAND」をオープン。
<文/垣内栄 撮影/坂口明子 MC/隅倉さくら 画像協力/徳造丸>