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50年続く老舗のやみつきの味「キムチとカクテキの盛り合わせ」秘伝の牛だしスープの旨み「もつ煮込み」

2023/02/28

今回、編集長アッキーが気になったのは、人気店の焼肉三千里を運営するスイメイ物産。スイメイ物産株式会社・代表取締役副社長の福島大浩氏に、人気の秘密を取材陣がうかがいました。

スイメイ物産株式会社 代表取締役副社長の福島大浩氏
スイメイ物産株式会社 代表取締役副社長の福島大浩氏

―創業の経緯を教えてください。

福島 焼肉三千里は1971年の創業で、東京の錦糸町で祖母が始めたお店です。その前は東京の砂町でホルモン焼のお店をしていましたが、焼肉に形態を変えました。今年で51年目となりますが、日本経済が右肩上がりだったバブルの時代には、15店舗までお店を増やしました。今は母が社長ですが、ひとりでお店を把握できるよう減らし、現在は7店舗を運営しています。

―お客様はどういった方が多いですか。

福島 駅前なので、ファミリーから会社員の方まで幅広くお越しいただいています。価格帯は高級店と格安店のちょうど間くらいです。

―コロナの影響はございましたか。

福島 在宅勤務の方が増え、お客様はがくんと減り、大きな打撃を受けました。また、休業要請や時短要請に従う中で飲食店での従業員が減り、今でもまだコロナ前の営業時間には戻せていません。

一方でこの期間に実験的なことも行い、精肉やホルモンの急速冷凍を試してみました。すると、今まで以上に高い品質が保てることがわかり、鮮度が命のホルモンの保存も可能になりました。ちょうど国から事業再構築補助金が受けられるようになり、今春、急速冷凍のマシンを購入して、新しいことにも取り組んでいきます。テイクアウトの需要が増えたので、生肉の販売許可も取りました。これまでやっていなかった通販も2021年の6月から始めました。

―小さい頃から家業は継がれるつもりだったのでしょうか。

福島 姉が3人いますが、男は自分だけなので、継ぐことは意識していましたが、親から継ぐように言われたことはありませんでした。大学を出て、普通に企業に就職しましたが、父も若くはなかったので、家業を学んでいかなければと思い、2年で退職したのです。

しかし、父は「サラリーマンでいたほうがいい」と反対していました。店舗経営は大変なので、子どもに苦労をさせたくないという思いだったのでしょう。母が間をとりもってくれ、入社できることになりましたが、最初の半年間は食肉学校に入って勉強をしました。また、入社からまもなく父にがんが見つかり、闘病の後、亡くなってしまいました。

―企業として大切にされていることを教えてください。

福島 飲食店なので、本当に美味しいものを安心、安全に提供させていただき、お客様に「おいしくて楽しかったね」と言ってもらえることを目指しています。韓国料理の焼肉店なので、韓国の食文化も大事にしています。薬食同源(食べることが薬である)という考えがあるように、合成保存料は使わず、無添加のメニューが基本です。また、地元のお客様のおかげでこれまでやってこれたので、地域密着型の店舗という形態は変わりません。

―今回ご紹介させていただく「もつ煮込み」の誕生の経緯をまずお願いします。

福島 昔、焼肉にならない部位がもったいないということで、それらを集めて煮込んでみると、とても美味しいことがわかりました。そこで商品化を始めたのですが、作る際に、全部一緒に煮るのではなく、具材ごとに別々に煮て、最後に全部合わせています。手間がかかりますが、具材によって硬さが異なるので、ちょうどいい柔らかさになるまで個別に煮込むのです。また、国産の牛肉と鮮度にもこだわっています。

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醤油ベースの牛だしスープ。
2日かけて手作業で作っており、栄養価が高い。青ネギを添えて。

―おすすめの食べ方や、アレンジがあれば教えてください。

福島 残ったスープにごはんを入れて食べると美味しいです。木綿豆腐を加えていただくのもおすすめです。

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もつ煮に油揚げと麺つゆを足してうどんに。

―お客様の声はいかがでしょうか。

福島 焼肉屋でもつ煮込みを食べるという考えがなかったけど、食べてみたら衝撃的においしかったという嬉しい言葉を会社に寄せられたことがあります。通販でリピートされる方、大量に購入される方も多いです。

―次はキムチの詰め合わせについて教えてください。

福島 1971年にお店を出したときからキムチはありますが、その頃はまだ母が嫁ぐ前で祖母が作っていました。その後、母が担当するようになると、化学調味料は使わず、30種類以上の食材を厳選して、全て手作業で手間暇かけて作っています。国産の野菜、イワシのエキスやトウガラシは韓国から取り寄せ、独自の甘みや旨みを出しています。冷蔵庫に寝かすまでに3日かかりますが、社長のキムチへの愛は強く、夜中に工場に味のチェックに行くことも多々あります。

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国産大根のカクテキと国産白菜のキムチ。

―おすすめの食べ方はありますか。

福島 そのままで何杯でもごはんが食べられるという声もいただきますが、発酵食品ですのでだんだんと酸っぱくなります。それが苦手な人は、火を通してキムチ鍋や豚キムチにして食べるのがおすすめです。また、少し辛みは残りますが、キムチを洗ってから、ごま油や砂糖を加えるとお子様や辛い物が苦手な方にもとても食べやすくなりおすすめです。カクテキはコムタンスープの味変に加えていただく食べ方もあります。コムタンスープは店舗でお持ち帰り頂けますが、通販での販売も予定しておりますので、是非お試し下さい。

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キムチチャーハン。とろけるチーズをのせてもおいしい。
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大根のカクテキ ビビンバ風丼に。

―今後の展望について教えてください。

福島 現在の店舗をしっかり守りながら、新たな店舗展開も考えています。キムチは完全食と言われるくらい栄養価が高いので、通販で全国の方に三千里のキムチを食べていただけると嬉しいです。

―貴重なお話をありがとうございました。

特製キムチの詰め合わせ 大根キムチ&白菜キムチ

「特製キムチの詰め合わせ 大根キムチ&白菜キムチ」
価格:¥2,160(税込)(プラ容器に変更の場合は+200円)
店名:焼肉三千里
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/sanzenri/r005/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/sanzenri/

牛もつ煮込み

「牛もつ煮込み」
価格:¥972(税込)
店名:焼肉三千里
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/sanzenri/r006/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/sanzenri/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
福島大浩(スイメイ物産株式会社 代表取締役副社長)

1984年東京都生まれ。早稲田大学卒業後、大正製薬(株)に入社。退社後は家業のスイメイ物産(株)へ入社。(公社)全国食肉学校にて食肉全般について学び、同校卒業後に常務取締役に就任、2015年より代表取締役副社長を務める。

<文/垣内栄 MC/柴田阿実 撮影/坂口明子>

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