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おつまみに、ご飯のお供にピッタリ「ほたるいか沖漬」。独自の製法で目玉を除去して、食べやすく!

2023/03/31

1日の終わり、おいしいおつまみとお酒でホッとひと息。そんな時間におすすめなのが、産地富山県の「ほたるいか沖漬」です。お酒好きの編集長のアッキーが注目した、株式会社川村水産の川村雅江社長に、スタッフがお話を伺いました。

株式会社川村水産の代表取締役社長・川村雅江氏
株式会社川村水産 代表取締役社長の川村雅江氏

―看板商品「ほたるいか沖漬」が生まれたきっけは?

川村 「ほたるいか沖漬」を販売する以前は、ほたるいかが獲れる3、4、5月に釜揚げの商品(現在の「ボイルほたるいか」)を取り扱っていました。年間を通して富山県のおいしいほたるいかを多くの人に食べてほしいと考え、前社長である、母・川村和子が商品開発をスタートしました。また、弊社のスタッフからも、季節限定ではなくもっと働きたいというニーズも高くなり、長期間販売できる商品を作って、地元の雇用を創出しようとも考えました。

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「ほたるいか沖漬」は、食通の著名人にもファンが多い。
一度食べたらリピーターに。

―商品開発で、苦労したことはありますか?

川村 調味料の配合、熟成時間による食感や味の違いなど、理想の商品を目指して試行錯誤したことですね。商品開発の段階で、たくさんの方々に味見をしてもらいました。100人中95人がおいしいと思ってくれる味になるよう、トライ&エラーを繰り返しました。前社長は一般的な「いかの塩辛」が苦手だったようで、自分のように今まで馴染みがなかった人でも食べられる味の商品をと、考えました。

また、「ほたるいか沖漬」の特徴でもありますが、目玉を取り除いています。これも、初めての人でも食べやすいものにしたいという、思いから。目玉を取り除くことは機械ではできないので、人の手で行っています。除去作業をするタイミングが難しく、解凍状態でも冷凍状態でもできません。ちょうどよい原料解凍率、美しい形を残しながら目玉を除去する作業効率などを確定するまで、苦労しました。手間もコストもかかる作業ですが、お客様に喜んでもらいたい、他にはない商品を作りたいと思いました。おかげさまで、お客様からも好評です。

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やわらかくまろやかな味わい。目玉を取り除いてあるので食べやすい。

―最もこだわったところはどこですか?

川村 富山県滑川市の特産品であるほたるいかは、鮮度が大切で、劣化しやすく魚体が崩れやすいデリケートな食材です。ですから、ほたるいかのセリから、加工、味付け、瓶詰め、梱包出荷まで自社工場内で一貫して行なっています。目玉を取り除くこともこだわりの一つですが、これも自社工場ならではなのです。

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春を告げる富山湾のほたるいか漁。
夜明け前に出航し、青白くひかるほたるいかが幻想的。

味付け調味料の基本となる醤油は、地元富山県の醸造メーカーさんに「ほたるいか沖漬」に合ったものを特注。冷凍する際に使う水は、鮮度を保つために富山湾の海洋深層水です。ほたるいか以外の材料にもこだわり、最後は樽で最低3日間寝かせて旨味と深みを引き出しています。

―川村社長が就任してから、取り組んだことはありますか?

川村 味付けの基本は発売当初から変わりませんが、今のお客様の味覚に合うように、少しだけまろやかな味にしています。瓶詰め前に、必ず毎朝試食をし、私が食べておいしいと感じるものを出荷するようにしています。社長就任前より、モンドセレクションの金賞を受賞していて現在8年連続ですが、これを私の代でも途絶えることなく、10年は続けていきたいと思っています。

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ご飯のお供に。大根おろしと大葉を添えると、もっとおいしくなります。

さらに、ワンランク上の「プレミアムほたるいか沖漬」の販売も開始しました。これは、第28回全国水産加工品総合品質審査会で、全国1,011品の中より最高賞の「農林水産大臣賞」を受賞しました。

―「ほたるいか沖漬」のおすすめの食べ方は?

川村 私は、そのまま食べるのが一番おいしいと思います。まずは、ご飯の上にのせて食べてみてください。大根おろしを添えると、やさしい味わいになります。それから、握り寿司のネタにすると特別感も出るので、おもてなしにもいいですね。

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ご飯を握って「ほたるいか沖漬」をのせて、握り寿司に。
手間なしのおもてなしアイデア料理です。

合わせるお酒は、日本酒はもちろん、ワインでもビールでもお好みで。今、富山県のワインも注目を集めていますので、同じ県内のもので合わせてもいいですね。「ほたるいか沖漬」なら調理しなくても、器に盛り付けるだけで立派なおつまみになります。
お寿司屋さんで、突き出しとして出されているお店があり、お客様が「おいしいから、自分でも買いたい。どこの商品?」とリピーターになってくれる方もいます。実際に食べておいしさを実感してもらえるのは、うれしいです。

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プチバッグに入れて、手土産にもピッタリ。
かさばらずに、ちょうどいいサイズです。

―今後のビジョンは?

川村 ほたるいかは養殖が不可能で、外国産はありません。純国産の唯一無二の海産物なのです。でも、残念ながら、全国的な認知度がまだ低いですね。だからこそ、伝統的な製法を守りながら、時代に変化、新しいニーズを的確に捉えて、もっと「ほたるいか沖漬」を広めていきたいと思っています。それと同時に、会社がある滑川市を「ほたるいかの街」としてPRし、地元を盛り上げていきます。

さらに、新しい商品も、できれば1年に1商品は作っていきたいです。ほたるいかと共に、富山県の名産品である白エビを使った「白エビ白トリュフオイル」が、最近の人気商品です。こんなふうに、今までどこにもなかった商品を作っていきたいと思っています。

―本日は、貴重なお話をありがとうございました。

ほたるいか沖漬(冷蔵)

「ほたるいか沖漬(冷蔵)」(210g)
価格:¥1,080(税込)
店名:ホタルイカ製造元 川村水産オンラインショップ
電話:076-475-7058(9:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.kawamurasuisan.jp/products/detail/3
オンラインショップ:https://www.kawamurasuisan.jp

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
川村雅江(株式会社川村水産 代表取締役社長)

1960年3月24日富山県生まれ。岐阜県内の大学卒業後、地元滑川漁業協同組合系列の会社に入社。その後川村水産の専務職を経て、平成25年社長に就任。新商品開発に指導力を発揮し、次々とヒット作を生み出し、製品は幾多の賞を受賞する。偏に富山湾ほたるいかのブランド力向上を願っての事。川村水産は「美しい富山湾クラブ」会員として、SDGs「14海の豊かさを守ろう」の活動に積極的に参加している。

<文・撮影/大橋史子(ペンギン企画室) MC/和田英利 画像提供/川村水産>

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