今回、編集長アッキーこと坂口明子が気になったのは、『グラニースミス アップルパイ&コーヒー』。2012年に東京・三宿に第1号店がオープンして以降、多くのアップルパイ好きが「やっぱり、ここ!」と足繁く通うアップルパイ専門店です。人気の秘密を探るべく、『グラニースミス アップルパイ&コーヒー』を手がける株式会社ファンゴーの関俊一郎代表取締役社長にお話を伺いました。
”通”をうならせる絶品をお取り寄せ!「グラニースミス アップルパイ&コーヒー」の「アップルパイ全4種類詰め合わせ お試しアソートBOX」
2023/04/10
株式会社ファンゴー 代表取締役社長 関俊一郎氏
―最近はアップルパイ専門店も増えてきましたが、11年前に第1号店をオープンされた当時は珍しかったのでは?開店の経緯をお聞かせください。
関 弊社のスタートは、『FUNGO(ファンゴー)』という、オリジナルサンドイッチ・ハンバーガー専門店。高校卒業後、アメリカ西海岸の大学に留学し、6年間過ごしました。大学の近くにはサンドイッチやハンバーガーのお店や、カフェオレとデニッシュがメインのカフェなどがたくさんあって、毎日のように通っていたんです。特に気に入っていたのが、サンドイッチのお店です。パンやフィリング(具材)、マスタードの種類、さらにボリュームも選ぶことができる。もともと私は和食党なのですが、その日の気分で自由にカスタマイズできるサンドイッチが気に入って、日課のように食べていました。
大学卒業後は日本に戻って会社に就職したのですが、カリフォルニアにあったような気軽で、しかも美味しいサンドイッチを買えるお店がない。当時の日本でサンドイッチといえば、スーパーやコンビニで、パッケージされた物を見かける程度でした。
だったら自分で始めようと、1995年に『FUNGO』を開いたのです。サンドイッチもハンバーガーもお客様のお好みでフィリングが選べるようにし、さらに西海岸ではよく見られる「犬と一緒に入れるお店」。お店の場所が公園の近くということもあってか、多くのお客様に足を運んでいただきました。
そうした中、1号店の向かい側、目の前のラーメン店がなくなりました。次はどんなお店が入るんだろう、この辺りの雰囲気に合わないお店だったら嫌だなと考えるうちに、じゃあ自分の店を出せばいいじゃないかと。どんなお店にするか決める前に出店を決めたのです。6坪しかない小さな物件、何ができるだろうとみんなで話をしていると、「アップルパイがいいんじゃないか」という声が上がりました。
私がアップルパイ好きということもあって、『FUNGO』のメニューにもアップルパイがあり、密かに人気だったんです。アップルパイ専門店なんて他には見かけないし、面白そうだ、やってみよう。そこから発想を膨らませ、”おばあちゃんの味”をコンセプトにし、オープンに至りました。
海外ブランドを輸入したお店だと思われがちなのですが、「グラニースミス アップルパイ&コーヒー」は正真正銘、東京・三宿発のアップルパイ専門店です。
東京・世田谷の三宿に建つ第1号店。
「グラニースミス アップルパイ&コーヒー」の歴史はここから始まりました。
―今回、ご紹介させていただくのは「アップルパイ全4種類詰め合わせ お試しアソートBOX」です。どのような商品なのでしょう?
関 オープン当時からのレギュラーアップルパイの詰め合わせです。お取り寄せで、初めて私たちのアップルパイを召し上がるという方には、まずスタンダードな物をお試しいただきたいと思いまして。内容としては、アメリカの家庭ではスタンダードな「ダッチクランブル」、ラムレーズンがたっぷり入った「クラシック ラムレーズン」、フランス菓子では定番のクレームダマンド(アーモンドクリーム)の入った「フレンチ ダマンド」、自家製カスタードクリームの入った「イングランド カスタード」の4種類。商品によって、違う種類のりんごを使っています。
お取り寄せ専用 オリジナルデザインの箱に入って届きます。
箱を開けると、いい香り!
4種類のアップルパイが、それぞれ違う表情をして収まっています。
手前左から時計回りに、「フレンチ ダマンド」、「ダッチクランブル」、
「イングランド カスタード」、「クラシック ラムレーズン」。
オリジナルの手提げ袋も同梱されています。
かっこよくて、これだけでも持ち歩きたい気分!
「イングランド カスタード」。
滑らかな自家製カスタードと甘みのあるりんごが絶妙にマッチ。
「フレンチ ダマンド」。
しっとりしたアーモンドクリームと、
小さく砕かれたローストアーモンドが入っています。
「ダッチクランブル」。
ボリュームたっぷりなのは、りんごの美味しさを十分に楽しんで
いただけるように仕上げているから。
黒糖蜜の「モラセス」という糖蜜が使用され、隠し味には
なんとバーボンが。見た目とは違って(?)、しつこくない甘さです。
「クラシック ラムレーズン」。
ラムレーズンがたっぷり入って、りんごの存在感に負けていません。
贅沢な味わい。
―商品によって、りんごの種類を変えているのですか!
関 りんごの味や香り、食感にもそれぞれ個性がありますから、商品ごとにフィリングとのバランスを考えながら、使うりんごを選んでいます。
りんごについてはオープン当初から、青森や長野などの農家さんから直接仕入れています。農家さんたちも、それぞれこだわりのある方たちばかり。一般的には、加工用のりんごを使ったアップルパイが少なくないのですが、弊店では生食用の、農家さんのこだわりが詰まった本当においしいりんごを使用しています。
また、店の名前の由来でもある青りんごの品種、「グラニースミス」を農家さんとともに栽培もしているんですよ。
弊店では、すべてのアップルパイを1つ1つていねいに、手作りしています。スタッフたちは毎日、契約農家さんから届いたりんごの皮をむき、芯を抜き、種を取る。作業としては単純かもしれませんが、手間も時間もかかります。でも、それは確実においしさにつながるんです。
手を抜くことなく、1つ1つ愛情を込めて作られています。
―おいしいアップルパイを作るために、りんご農家さんとスタッフのみなさんが情熱と愛情を注いでいる。アップルパイ好きたちが虜になる理由がわかったような気がします。お店では、今回ご紹介の4種類のほかにどんなアップルパイを楽しめるのでしょう。
関 季節ごとに変わる限定メニューを含め、常時8種類以上のアップルパイをご用意しています。イートイン限定のメニューも。機会がありましたら、ぜひ一度お店にいらして、いろいろなアップルパイを味わってみてください。
―アップルパイのおすすめの食べ方は、ありますか?
関 オープントースターで、生地やクランブルがパリッとするまで焼いていただくのが、スタンダードな召し上がり方です。それに、ホイップクリームやジャムなどをつけたり、バニラアイスを添えたり、どうぞご自由に。個人的には、パイ生地の耳の部分にバニラアイスを付けて食べるのが好きです。
また、冷たくして食べても美味しいタイプもあるんですよ。今回ご紹介させていただいた4種類のうち、「イングリッシュ カスタード」は温めてももちろんいいのですが、冷たいままもおすすめです。
シナモンパウダーを振りかけたホイップクリームを添えて。
たっぷりのコーヒーといただきます。
関社長の真似をして、パイ生地の耳にバニラアイスを乗せて食べてみました。
温めてサクサクッとなったパイ生地に、アイスがとろりと溶けてきて……
おいしゅうございました!
―今後の展望について、お聞かせいただけますか?
関 商品に関するこだわりが強すぎるのと(笑)、遠隔だとマネジメントがむずかしいので、西宮以外は東京と横浜だけに店舗を絞ってきたのですが、今後は出店エリアを広げていこうと考えています。
また、実は弊店のアップルパイは外国人の方たちにもご好評いただいているんです。先日も、銀座店に1週間連続で来てくださった方もいらっしゃいましたし、動画サイトでも取り上げていただいたりして。ですから、ゆくゆくは海外に進出することも視野に入れています。
―海外で「グラニースミス アップルパイ&コーヒー」のアップルパイが人気第1位になって、それが実は日本発のアップルパイだったと知った時の、現地の人たちの顔を想像して、にんまりしてしまいました。ワクワクするお話を、ありがとうございました!
「アップルパイ全4種類詰め合わせ お試しアソートBOX」
価格:¥4,200(税込)
店名:グラニースミス アップルパイ&コーヒー
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
電話:03-6805-3353(10:00~20:00)
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/grannysmith/ap-05/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/grannysmith/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
関俊一郎(株式会社ファンゴー 代表取締役社長)
長野県諏訪市出身。カリフォルニア大学バークレー校 経済学部 卒業。コンサルティング会社勤務を経て1995年に株式会社FUNGOを創業。現在は「ファンゴー」、「ファンゴーダイニング」、「グラニースミス アップルパイ&コーヒー」、「TEN FINGERS BURGER」、「酒 秀治郎」の5業態を展開。
<文・撮影/鈴木裕子 MC/根井理紗子 画像協力/ファンゴー>