端午の節句の風習「柏餅」と「ちまき」。柏餅を包む柏は新芽が出ないと古い葉が落ちないため「子供が生まれるまでは親は死なない」、すなわち「跡継ぎが途絶えない」「子孫繁栄」に結びつく縁起のいい食べ物。また、中国より伝わった「子供が無事に育つように」との魔よけの意味を込められた”ちまき”。子どもと食べたい名店の柏餅、ちまきを紹介します。
端午の節句に食べたい柏餅、ちまき5選
セレクト1.「手作り ちまき・柏餅のセット」 恵那栗工房 良平堂
ほどよい甘さが後をひく
粒あんの柏餅が8個と、ちまき5本入ったセットです。時間が経ってもやわらかく、それぞれお米の旨味をしっかり感じることができます。柏餅は小豆の持つふくよかな風味を感じ、ふっくらつぶつぶ。ちまきはさやわかな笹の香りと共に、餅そのものの味を堪能できます。15時までに注文すれば即日出荷してくれるので、急いでいる方には助かりますね。
セレクトポイント
子孫繁栄という願いが込められた柏餅、邪気払いや厄を払うちまき、2つの味を同時に楽しむ事ができます。柏餅、ちまきの云われとともに、日本の伝統行事が楽しめるセットです。
セレクト2.「『こし餡』&『白みそ餡』かしわ餅6個入」 笹屋昌園
兜に模した縁起のいい形「貝包み」
餅はまん丸ではなく、甲冑兜(かっちゅうかぶと)をあらわしている伝統的な「貝包み」という製法をとっており、縁起の良い形です。中の餡は十勝産小豆のこし餡と京の白みそ餡の2種。王道のこし餡は小豆の割合が多く銅鍋でたいた自家製餡です。白みそ餡は京味噌の高級ブランドである「石野」のものを使用。つやつやもちもち、手作りの美味しさを味わえます。
セレクトポイント
杵でついた、昔ながらのお餅は、柔らかいのにしっかりとした歯ごたえがあり、もち米の旨味、そして弾力を感じます。小豆の風味がはっきりと伝わってくるこし餡、深いコクと上品な味わいの白みそ餡、食べ比べを楽しめるセットです。
セレクト3.「生笹使用 きな粉付ちまき」 越後まんぷく堂
新潟名物の伝統食「三角ちまき」
新潟の家庭で作られてきた伝統食の「三角ちまき」。もち米を三角に折った笹に入れて巻いて、お湯で茹でています。豊富な清水で育てられた粘りの強いもち米を使用。きなこをまぶして食べる優しい味なので、子どもにも人気おやつです。口に入れるとふんわり笹の香りが。きなこは甘さ控えめ、昔懐かしい、米どころ新潟の素朴な味わいを楽しめます。
セレクトポイント
新潟出身者のなかには「懐かしい!」と感動する人や、無性に食べたくなるときがあるという人も。材料はもち米、大豆、砂糖だけのシンプルさ。素朴な味わいを幼い頃に覚えてもらうために、子どもの日の集まりにぴったりです。
セレクト4.「海山ちまき」 ちまき屋愛敬本店
ふっくらもちもち!海の幸と山の幸を食べ比べ
ちまき一筋30年のお店。お米一粒一粒がいきいき仕上がる特製セイロを使っていて、ふっくらもっちりとした食感が味わえるのが特徴です。蟹や帆立など海の幸が入った「海ちまき」と、豚肉や椎茸など山の幸をふんだんに使った「山ちまき」がそれぞれ3つずつ。素材の味を活かした和風味のちまきです。
セレクトポイント
ちまきは米粒が餅状になっているイメージがありますが、こちらのちまきは米粒がつぶれておらずおこわに近い食感です。ひとつひとつ大事に手作りした丁寧さは、子どもだけでなく、お年寄りにも喜ばれる一品。
セレクト5.「肉ちまき」 横浜中華街通り
具材たっぷり!素材の旨味が凝縮され深い味わい
毎日横浜で手作りしている中華ちまき。モチモチした食感のもち米は、国産100%。そのもち米と一緒に具材がたっぷり入っています。角切りで食感の良い椎茸や干しエビから、凝縮された旨味が出ており、深い味わいが米全体にもしみています。ちまきには大きめの”肉そぼろ”がたっぷり!
セレクトポイント
パクっと食べると、モチモチふわふわの食感とともに、竹皮の香りと具材からあふれ出た旨味が口の中に広がります。具だくさんなので、育ち盛りの子どもには嬉しい一品。しっかりした味付けなので、小振りですが食べごたえがあります。