アサダヤコーポレーション_top

金沢の老舗高級旅館の味覚を自宅の食卓で味わう贅沢「真鯛めしの素 2合炊」

2023/05/01

今回、編集長アッキーが気になったのは、金沢の高級旅館「浅田屋」の味を自宅で楽しめるオンラインショップ。株式会社アサダヤコーポレーション・代表取締役社長の浅田久太氏に、商品の魅力を取材陣がうかがいました。

株式会社アサダヤコーポレーション 代表取締役社長の浅田久太氏
株式会社アサダヤコーポレーション 代表取締役社長の浅田久太氏

―御社の歴史について教えてください。

浅田 1659年に初代の伊兵衛が加賀藩に命ぜられて、飛脚頭を務めたのが創業の始まりです。飛脚は手紙や荷物を運ぶだけでなく、お金や薬、機密文書なども運んでいました。そんな大事なものを運ぶため、飛脚はセキュリティのしっかりしている宿に泊まる必要があり、全国にいる飛脚頭のところが宿の役割も果たしていたのです。

その後、明治維新で郵便システムが導入されることになり、飛脚は廃業して、1868年に旅館「浅田」の経営を始めました。

それから100年ほど経った私の祖父の代にはレストラン業をスタートさせ、しゃぶしゃぶ、中華、ステーキハウスを展開しています。なかでも「ステーキ六角堂」は、人口43万人の街で、年間の来店数が10万人という繁盛店になりました。

ここでステーキの前にお出ししているフレッシュサラダがあるのですが、ドレッシングがとても美味しいと評判になって販売を始めたのが、物販の始まりです。1985年に浅田屋の中に食品事業部を作り、商品開発を進めて、2000年にアサダヤコーポレーションとして分社化しています。令和元年に私が社長に就任しました。

―16代目とのことですが、小さい頃から家を継がれるつもりだったのでしょうか。

浅田 じつは継ぐつもりはありませんでした。大学時代に大病をして退学となり、何をしようかと考えていたときに出会ったのが力石寛夫先生のホスピタリティのセミナーでした。

「サービス業は人を幸せにする仕事だから、自分自身が幸せな人にしかできない。選ばれた人にしかできない価値ある仕事なんだ」とおっしゃっていて感動したのです。すぐに先生に弟子入りしてかばん持ちをしていたのですが、そのうち、理論ではなく、実践してみたくなって、東京のイタリアンレストランで働くことにしたのです。

ウェイターの仕事が楽しくて、天職だと思いましたが、1996年に父から「人手が足りないから戻ってきてほしい」と連絡が入りました。ちょうど大きいホテルを買収したところだったのですが、「イタリアンレストランを作ってくれるなら」と父に伝え、そこで働くことになったのです。

そのときもまだ家業を継ぐつもりはなかったのですが、料理長の子どもたちとキャンプにいったとき、「スタッフもその家族の未来のためにも自分があとを継ごう」と決意できました。

アサダヤコーポレーション_2
淡白な鯛の旨味をいかした鯛めしに香ばしい焙りごまをかけていただきます。

―オンラインショップは早くからスタートさせていたのでしょうか。

浅田 14年前から始めましたが、当初はそこまで力をいれてはいませんでした。しかし、「松茸ご飯の素」という商品が日経新聞の「全国炊き込みご飯ランキング」の1位に選ばれて、全国のお客様から問い合わせいただくようになり、ネットショップの売上が伸びました。

また、コロナ禍での巣籠り需要を見越して、楽天市場やアマゾンだけでなく、自社のECサイトを構築することにしたのが2020年です。実際、ネットショップの売上が伸びて、2度目のピークとなりました。

アサダヤコーポレーション_3
炊く前に30分つけておきます。
アサダヤコーポレーション_4
炊き上がりもおいしそう!

―今回ご紹介させていただく「真鯛めしの素」の特徴を教えてください。

浅田 販売して15、6年は経っていますが、ロングセラー商品です。釜飯は味の濃いものが多いのですが、当店の場合は炊き込みご飯ということで薄味です。

昆布のだしに風味を乗せるため、鯛の骨を焼いて、だしの中に入れています。鯛の身だけではなく、だしにも鯛の旨みを乗せて、手間暇をかけているのがこだわりです。

鯛が丸ごと入った鯛めしは、骨を抜くのが大変ですが、切り身が入った当社の商品は調理がラクなのも特徴です。3月から7月まで発売する季節商品ですが、毎年楽しみに待ってくださっているお客様も多いです。「簡単で美味しく食べられました」という感想をたくさんいただきます。

アサダヤコーポレーション_5
大鉢には、切り身をそのまま盛ると豪華に。
アサダヤコーポレーション_6
食べるときは鯛の身をほぐし混ぜて。

―商品全体のブランドコンセプトを教えてください。

浅田 「料亭の味をご自宅で」がコンセプトで、季節感がある商品をお出ししています。最近は、新幹線で金沢にいらっしゃる方が以前に比べるとすごく増えたので、地元の食材を使って観光客の方にアピールして行くことも意識するようになりました。

―会社として大切にされている理念は?

浅田 浅田屋の使命として次の言葉を掲げています。「私たちは、金沢の風土を愛し、心くばり溢れる事業活動を通して、新しい文化を創造します」。

金沢という町がある程度栄えていて、知名度があって、観光の方にも来ていただけているからこそ、私たちは商売を360年以上やってこれたんだという思いがあります。ですから、その金沢に対する恩返しの気持ちは、会社の企業理念の中には色濃く言葉として残っています。企業理念に金沢という地名が入っていることは珍しいと言われます。

―最後に今後の展望をお聞かせください。

浅田 海外では日本食ブームなので海外進出も検討しましたが、世の中の価値観が3年ごとぐらいに変わる時代で、長期的なビジョンを持ちづらくなっています。今何が求められているのかというところに、愚直に対応して行く中で、はっきりと見えてくるものがあるかもしれません。ターニングポイントが来た時に波に乗るためには、一生懸命、目の前のことをするのが大事だと考えています。

―貴重なお話をありがとうございました。

真鯛めしの素 2合炊

「真鯛めしの素 2合炊」
価格:¥1,728(税込)
店名:浅田屋
電話:076-240-7755(9:00~17:00 土日祝を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://asadaya.official.ec/items/30871371
オンラインショップ:https://asadaya.official.ec/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
浅田久太(株式会社アサダヤコーポレーション 代表取締役社長)

1968年石川県金沢市生まれ。慶應義塾高等学校に入学後、カナダのオンタリオ州に留学。
東京で繁盛店の勤務経験などを積み、1995年に帰省、「(株)浅田屋」(旅館・レストラン経営)に入社。店長、総支配人などを経て、2012年に代表取締役社長に就任。1659年創業「浅田屋」の16代目となる。「金沢市旅館ホテル協同組合」理事長、「金沢市料理業組合」会長なども務める。

<文・MC/垣内栄 撮影/坂口明子>

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter