今回、編集長アッキーが気になったのは、こだわりの発酵調味料やパック入りの玄米を販売する「キッコーマンこころダイニング」。キッコーマンこころダイニング株式会社・代表取締役社長の茶谷良和氏に、商品の魅力を取材陣がうかがいました。

キッコーマンこころダイニング株式会社　代表取締役社長の茶谷良和氏

―キッコーマンこころダイニングとはどういった会社でしょうか。

茶谷　私がキッコーマンで社内ベンチャーとして提案してスタートした会社です。コンセプトは「発酵のある暮らし」で、しょうゆや発酵の魅力を多くの方に知っていただきたいという思いがあり、オリジナルの商品を企画、生産、販売しています。スーパーや一般のお店で売ってる商品とは少し異なった、こだわりの品を自分たちで製造しながら販売する、いわゆる製造直販モデルをとっています。2018年7月に吉祥寺に体験型のアンテナショップをオープンし、そこでは商品を販売するほか、料理セミナーなども開催しています。カウンターキッチンになっているので、料理を召しあがっていただきながら、目の前で食材の話や調理について、講師が解説します。

今回ご紹介する「サクサクしょうゆアーモンド　トリュフ風味」と
「糀入りもちもち玄米　もち麦ブレンド」を使った料理。

―コロナの影響はございましたか？

茶谷　お店にいらっしゃるお客様は減りましたが、通販で購入される方が増えました。通販を自社サイトで開始したのが2019年なので、コロナをきっかけに通販を使ってくださる方が増えた面もあります。商品は吉祥寺の店舗以外では、一部の高級スーパーや百貨店などにも置いており、そちらでもご購入いただけます。

―キッコーマンこころダイニングで販売されている商品の特徴を教えてください。

茶谷　しょうゆの発酵と熟成を経て搾る前の「しょうゆもろみ」を商品化したいという思いがありました。しょうゆと味噌の良いところを合わせ持っていて、コクのある味わいです。もともと工場で働く人は、「しょうゆもろみ」のおいしさを知っており、商品化したいと考えていました。うまみや香りは発酵の過程でつくられているので余計なものをいれず、シンプルにおいしい調味料「しょうゆもろみ」ができあがりました。

―こころダイニングという名前の由来を教えてください。

茶谷　食事は栄養面での健康だけでなく、心の健康を保つという役割も担っています。心がほっとする食事をとってほしいという思いから、こころダイニングと名付けました。「発酵のある暮らし」を食事しながら感じていただき、心と体を整えてもらいたいという思いがあります。

―立ち上げにあたって苦労されたことはございましたか。

茶谷　多くの人に知っていただくため、インターネット、新聞、ラジオ、テレビなど様々な媒体に広告を出しています。InstagramやLINEでお客様とコミュニケーションをとることも日々続けています。おかげでかなり認知度は上がってきて、通販の会員登録数は10万人を超えました。最近は芸能人の方がテレビで紹介してくださることもあります。最近は雑貨店やこだわりの食品店などにも置いていただき、販売ルートを開拓しています。生活必需品を販売しているお店より、暮らしの質を高める、もしくは人にプレゼントをする、そんな目的で訪れるショップに置かせてもらっています。

―今回ご紹介させていただく「サクサクしょうゆアーモンド　トリュフ風味」はどういった経緯で開発されたのでしょうか？

茶谷　もともと、「サクサクしょうゆアーモンド」は、しょうゆの新しい食べ方を提案しようということで開発した商品です。茹でたブロッコリーなど野菜にトッピングして食べたり、卵かけご飯にのせたり、パンにのせたり、いろんな食べ方ができますが、よりパンに合う商品を作ろうと、今回、トリュフ風味を開発しました。日本人の味覚に合うように、ほんのりとしたトリュフ風味にしています。トリュフとの出会いは偶然でした。小田原に江戸時代から続く梅干し店があり、ご主人がイギリス人で、トリュフオイルを取り扱っていらっしゃいました。そこで、トリュフオイルとしょうゆが合うという話になって、サクサクしょうゆアーモンドに加えるとおいしいのではと思いつきました。

うどんのトッピングとして。

―お気に入りの食べ方はございますか。

茶谷　じゃがいもとよく合います。じゃがいもをスライスしてオリーブオイルで焼き、「サクサクしょうゆアーモンド　トリュフ風味」をのせるとおいしいです。エリンギやしいたけなどのキノコをフライパンで素焼きして、その上にのせるのもおすすめです。白ワインと一緒にいただくと最高です。

カナッペのトッピングとして、ホームパーティでも大活躍。

―この商品はプレゼントにされる方も多いのではないでしょうか。

茶谷　圧倒的にプレゼント需要が高い商品です。通販サイトで一番売れている商品が「サクサクしょうゆアーモンド」の10個セットです。友達にプレゼントされたあと、「あれはどこで買えるの？」と聞かれることも多いそうです。当社で最も売上の多い「サクサクしょうゆアーモンド」は、累計で100万個を突破しました。

赤ピーマンと混ぜて、なすのソテーにかける。

―原料について教えてください。

茶谷　一番ベースになる原料は、フリーズドライしょうゆです。急速冷凍庫にしょうゆを入れて凍らせると水分が飛んでつぶ状のしょうゆが出来上がります。これにローストアーモンド、フライドオニオン、フライドガーリックを加えて、サクサクした食感を楽しめます。アーモンドを合わせるという発想は、吉祥寺のお店で料理の監修をお願いしている料理研究家の村岡奈弥さんのアイデアです。アーモンドが半分くらいまで入っていて、しょうゆとのベストマッチと食感を楽しめるところがヒットの要因となりました。トリュフ風味のほうは、黒トリュフソルト、白トリュフフレーバーをブレンドしています。

白身魚のカルパッチョに。

―つぎに「糀入りもちもち玄米　もち麦ブレンド」の開発経緯を教えてください。

茶谷　心と体を整える暮らしを実現するためには、主食を見直さないといけないと考えました。玄米のごはんパックで、１人暮らしの方でもおいしく食べられるものができたらと思い、開発がスタートしました。たまたま開発担当の女性が玄米嫌いだったのですが、自分でも食べられる玄米ごはんパックを作り、柔らかくふっくらしていて、食べた感じが白米に近いものが出来上がりました。発酵の知恵を加えるために、塩糀を入れて炊くとおいしかったので、糀入りとしました。

塩糀が加わることで、塩味とうまみをプラス。

―お米は宮城県産の「金のいぶき」を使われています。

茶谷　「金のいぶき」は玄米をおいしく食べるために開発された品種です。通常のお米は外側の殻の部分を一緒に食べる想定になっていないので、玄米は固く、パサつき、ぬかの匂いもあり、食べにくいものが多いんです。「金のいぶき」は、もち米のような感じでふっくらしており、仕上がりが柔らかいのが特徴です。

「金のいぶき」は胚芽部分が大きく、一般的な玄米と比べてGABAが約3倍、ビタミンEが約2.1倍、食物繊維が約1.3倍。

―お客様からの反響はいかがでしょうか。

茶谷　病気をして玄米を食べるようになった方が、自分で炊くのは面倒で玄米パックを探していたけれどおいしいものがなかったそうです。でも当社の商品は「おいしい！」とお口に合ったということで、喜んでいただいています。夫婦2人暮らしで食も減ってきているので、一つのパックを二人で分けて食べているという方も。「忙しい時に助かってます」という声もいただきます。

―今後の展望をお聞かせください。

茶谷　今の生活スタイルに合わせた、手軽にとれる発酵食品で心と体を整えることが、当社の事業として目指したいところです。今後はより多くの人に商品のことを知っていただいて、世の中の役に立つ会社として認知度を高めていきたいと思います。期間限定のイベント、催事などへの出店を増やし、新商品も開発していく予定です。

―貴重なお話をありがとうございました。

「サクサクしょうゆアーモンド トリュフ風味」
価格：￥1,080（税込・送料別）
店名：キッコーマンこころダイニング
電話：0120₋850₋904（10：00～17：00　土日祝を除く）
定休日：インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL：https://cocoro-dining.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=600
オンラインショップ： https://cocoro-dining.co.jp/

「糀入りもちもち玄米　もち麦ブレンド3食」
価格：￥900（税込・送料別）
店名：キッコーマンこころダイニング
電話：0120₋850₋904（10：00～17：00　土日祝を除く）
定休日：インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL：https://cocoro-dining.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=468
オンラインショップ： https://cocoro-dining.co.jp/　

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

＜Guest’s profile＞
茶谷良和（キッコーマンこころダイニング株式会社　代表取締役社長）

キッコーマンの社内ベンチャーとして、キッコーマンこころダイニングを立ち上げ、2018年吉祥寺アンテナショップと通販をオープン。発酵食でこころとからだをととのえる「発酵のある暮らし」を世の中に広げたいという想いで事業活動をしている。

＜文・MC／垣内栄　画像協力／キッコーマンこころダイニング＞