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アレルギーがあってもなくてもみんなで楽しめる夢のピザ「ノンアレルギーピザ マルゲリータ」

2023/12/21

モチモチの生地にとろーりチーズ……ピザのおいしさは、小麦や乳製品あってこそという既成概念を覆す新商品。国内企業として初めて九州でピザデリバリーを始めた老舗で、「世界一ピザを楽しむ会社」を謳い、宅配ピザチェーンとは一線を画す商品ラインナップを誇ります。今回編集長アッキ―こと坂口明子が気になった株式会社ビッグベアーズフーヅサービス 代表取締役社長の魚本法一氏に、取材陣が伺いました。

株式会社ビッグベアーズフーヅサービス 代表取締役社長の魚本法一氏
株式会社ビッグベアーズフーヅサービス 代表取締役社長の魚本法一氏

―国内企業として、九州で最初にピザの宅配・デリバリーを始められたとか?

魚本 1986年、福岡県北九州でピザ店を始めました。実はその7年前から、4人いる兄弟でピザとハンバーグの店を開いていたんですね。ピザの奥深さに魅せられた私は、アメリカで2年ほど修業を積み、自分らしいピザを完成させました。

アメリカの宅配ピザチェーンが日本に1号店を出したのが1985年ですから同じころですね。当時はまだ「デリバリー」というような仕組みは整っておらず、いわゆる日本の出前ですよね。近所の方から要望があれば、焼きたてを届けるということを、当初からやっていました。私も自転車で配達していましたよ。それがオートバイに変わり、今後はドローンに変わるかもしれないし、まだまだ変化していくのではないかと思っています。

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日本企業として最初に九州で焼きたてピザの出前をスタート。

―「自分らしいピザ」への想いをお聞かせください。

魚本 ピザを極めようと思ってから、それはいろいろなピザを食べました。海外でも日本でも。ピザで最も大切なものは、やはり生地なんですよね。うどんやパスタ料理であれば麺そのもの、日本料理ならごはんというように。内側は薄くしっとりと、ピザ耳は表面がカリカリで中はふんわりモッチリ……そんな生地を追求しました。

うちは、セントラルキッチンはありますがソースやトッピング材料の製造のみで、生地を大量に作って冷凍することはありません。宅配店舗は福岡を中心に10店舗以上ありますが、各店で毎日粉から作っています。イーストは生き物、日々異なる発酵状況を見極め、ベストなクラスト生地を作ることに重きを置いています。

トッピングに関しては、地産地消、地域の良い食材を使うという考えでメニュー展開しています。

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店舗ごとに毎日手作りするこだわりの生地。

―「ビッグベアーズ」に込めた想いは?

魚本 アメリカでの修業時代に、カリフォルニア州で人気のビッグベアーレイクに行きました。ちょっとしたリゾート地で、熊も出るような大自然が広がっています。それを眺めていたら、熊のような強さとやさしさが、商売には必要ではないかと思えてきました。さらに私は、やっぱりやるからには少し大きくなりたいという夢もあって……。商売で負けない強さと、人としての優しさを兼ね備え、そして大きくなりたいという自分の夢を、「ビッグベアーズフーヅサービス」の社名に託しました。

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「強くて優しい熊さんのような企業に」の想いを背負ったキャラクター、ビッキー。

―冷凍ピザ通販への参入は?

魚本 やはりデリバリーピザは地域に根付き地域に愛されることが必然で、そこを目指してやってきました。しかし、少し、物足りなくなったんですね。日本中に、世界中に展開していきたいという気持ちが芽生えました。芽生えたからには実行することに。

店舗で焼いて届ける商品と、焼く前のものを冷凍して届けるのとでは意識を全く変えないとできませんでした。逆に、意識を変えると新しいメニューや新しい売り方を考えつきます。冷凍技術の発展も目覚ましくて、これはもう1つの食文化の在り方だなと思えて、マーケットの可能性を感じました。

―難しかった点は?

魚本 やっぱり生地でしょうね。どれほどおいしい生地を作り上げても、家庭のオーブンにもいろいろあって、一概にこの通りに焼いたらおいしいですよというマニュアルが通用しません。家庭でどこまでおいしく焼いてもらうかというところを、非常に考えて、丁寧な解説書を同封しています。

―「北九州名物糠炊きピザ」「長崎レモンステーキピザ」「もつ鍋ピザ」など独特のメニュー展開ですね。

魚本 もちろん、「たっぷりチーズのマルゲリータ」「オリジナルミックスピザ」「ジェノベーゼ」など定番メニューも人気ですが、地域食材を使ったものや、地元企業とのコラボメニューも楽しく開発しています。

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上から北九州名物糠炊きピザ、
地元企業とコラボしたもつ鍋ピザ、辛子明太子ピザ。

地元に限らず、国内いろいろなところに良い食材がたくさんあるわけですよね。まだ表に出ていない食材もピザに乗せて紹介するという意味も込めて商品を作っています。生地とチーズにその食材は果たして合うんだろうか、いや、努力したらできるだろう、そういう挑戦を続けていくと、限りなく広がっていくのではないでしょうか。

そんな想いからできたキャッチコピーが「世界一ピザを楽しむ会社」です。会社を作ったとき、大きくなりたい、世界に飛び出したい、日本一になりたい、そんな気持ちでした。何をもってして日本一なのかと考えた時、売り上げや店舗数では大手チェーンには及ばない、だけど、ただ楽しむ部分においては自信をもってもいいのかな、と……。

―「ノンアレルギーピザ」誕生の背景をお聞かせください。

魚本 十数年前に、健康に良い、これまでにない生地を作り上げようとスタートし、米粉のクラストが完成しました。ちょうど開発担当者の身内にも重度のアレルギーっ子がいて、彼女はそれを知らず、毎年クリスマスに贈っていたうちのピザも食べてなかったと……。それから、世に「グルテンフリー」という言葉が出てきて、アレルギー対応商品のマーケットが大きくなっていきました。

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小麦や乳のアレルギーがあってもおいしいピザを食べてほしい!
という想いが結実。

―完成までの道のりは?

魚本 ピザ生地に関していえば、当然ですが、食感や香りは小麦粉のそれとは別物。しかし、ふっくらして焼き目は香ばしく、食べておいしいものになっているはずです。

乳製品であるチーズの代替に関しては、以前は乳糖を主原料とするチーズしか手に入らなくて、もっとナチュラルな食品を使いたいと、さらに探しました。そうするうちに、ココナッツ由来のチーズが流通されるようになったのです。多少溶けにくいものの、各段にクオリティが上がりましたよ。こうしてできたマルゲリータの完成品を「グルテンフリーピザ」として販売。その後ジェノベーゼも完成しました。

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ふんわりさせるのが難しいという米粉の生地だが、
ふっくら仕上がり、米粉ならではの風味と食感で美味。

―お客様の反応は?

魚本 「アレルギーのある娘が、こんなに味も見た目もおいしいピザを食べられる日が来るなんて」「生まれて初めてのピザ体験に感動の笑顔でした」など嬉しい言葉をいただきました。

そんな中、グルテンフリーだけじゃなく、特定原材料8品目と特定原材料に準ずる20品目(えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ)、アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン)不使用じゃないかとご指摘いただきました。確かにその通りなので、熟考の結果、「ノンアレルギーピザ」として改めて発売することになりました。

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名前も一新した「ノンアレルギーピザ」はジェノベーゼも加わって現在2種展開。

―おいしさのポイントは?

魚本 やはり焼き方ですね。しっかり中まで解凍してから焼くことと、チーズが溶けた後、耳がこんがり焦げるまで焼くのがポイントです。オーブントースターでも、魚焼きグリルとフライパンでもおいしく焼けますよ。

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しっかり解凍してから、チーズが溶けてからもう少し、エッジが焦げるまでしっかり焼く。
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米粉の生地は焦げ目の香ばしさがポイント。

―ノンアレルギーピザの今後の展開は?

魚本 実は、28品目をフリーにすると、材料がほぼ野菜ばかりになってしまい、満足感が課題です。そこで、ノンアレルギーピザとは分けて、大豆製品は使用するグルテンフリーピザシリーズを新たに開発する方向で動いています。大豆ミートなどが使えますからね。

この間、溶けの良い豆腐のチーズを発見しました。交渉の結果、商品化には至らなかったのですが、素材の開発も日進月歩ですから、生地のリニューアルも含めて、もっとおいしくみんながおいしく食べられるピザができるはずです。米粉の生地で豆腐由来のチーズのピザって、アレルギーの有無に関係なく、健康志向の方にも喜ばれる商品だと思いませんか?冷凍ピザだけでなく、宅配ピザのラインナップに加えることも考えながら、皆さんに喜ばれる商品開発をしていきたいと思います。

―今後の展開をもう少し。

魚本 九州はもともと味が濃い地域だし、しょっぱい、脂っこい、カロリーの高い……そういうメニューは、おいしいから喜ばれるかもしれないけど、時代とともに好まれるものは変わっていると思うのです。これからもっと身体に優しいピザづくりを目指したいと思っています。

私は常に新しいメニュー作りに挑戦しています。これまでにも、ウコンなんかを使った色とりどりの生地とか、コオロギのピザとか(笑)。他社にない新しい商品を作る、新しい売り方を考える、生みの苦しみは伴いますが、お客様にプレゼンする気持ちで挑戦を楽しんでいきます。

―魚本社長にとって「ピザ」とは?

魚本 大げさに言うと、人生の縮図かな。宅配ピザ、ピザ教室、職場体験なんかも、割と先駆けて始めていますし、ピザを通して40年間いろいろなことに挑戦してきました。40年も続けていると、ともすれば仕事がマンネリ化してしまうので、自分が飽きないためにも、チャレンジを続けていきます。この先は、高齢者に喜ばれるようなピザも必要ではないかと思っています。

―独特のメニュー展開、ジャンクフードの概念を覆す素材選びなど、「世界一ピザを楽しむ会社」ならではの興味深いお話をありがとうございました!

ノンアレルギーピザ マルゲリータ

「ノンアレルギーピザ マルゲリータ」
価格:¥1,728(税込)
店名:冷凍ピザの通販・お取り寄せ 九州老舗ビッグベアーズピザ
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://reitoupizza.base.shop/items/69777656
オンラインショップ:https://reitoupizza.base.shop/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
魚本法一(株式会社ビッグベアーズフーヅサービス 代表取締役社長)

1955年福岡県生まれ。東海大学海洋学部在学中、バイク事故で負傷し中退。その後、渡米。帰国後プラスティック成形の株式会社マルソー産業に工場長として入社。1982年現会社の前身であるハロウィンを創業。1986年に同社設立、代表取締役として現在に至る。

<取材・文・撮影/植松由紀子 画像協力/ビッグベアーズフーヅサービス>

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