風味と辛みが際立つ 「高知産 黄金(こがね)しょうが」 ごはんのお供に絶品 「味付け極しょうが」

2024/03/28

今回、編集長アッキーが気になったのは、高知県の国産しょうが専門店「Kogane no sato」です。同店を運営する株式会社坂田信夫商店・代表取締役の水田晶容氏に商品の魅力を伺いました。

株式会社坂田信夫商店 代表取締役 水田晶容氏
株式会社坂田信夫商店 代表取締役の水田晶容氏

―入社された経緯を教えてください。

水田 農機具部品メーカーで16年ほど営業をしておりましたが、地元の高知に戻って、高知のために何かをしたいと考えていました。会長が義理の父にあたるという縁もあって、当社から声をかけてもらいましたが、前職で自分なりのプランもございましたし、これまでのキャリアを捨てて、新しいところで仕事をすることへの不安もありました。かなり悩みましたが、農業というカテゴリーは同じであり、経営の方で役に立てることがあるのではないかと思い、転職を決断しました。
入社後は栽培に関わるグループ会社に配属になり、そこで栽培を学びました。その後、購買部門に移り、2017年に代表に就任しました。

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黄金(こがね)しょうがは同社が長い年月をかけ開発した国産生姜。

―社長になられて改革されたことはございますか。

水田 最初のうちは先代がここまで築き上げてきたものをまずは引き継ぐことに専念し、栽培や製造を含め様々なことを従業員に教えてもらう時間でした。しかし昨年頃から、変化の激しい今の時代に合った改革が必要だと考え、本格的に着手しました。

黄金(こがね)しょうがはブランドとして約38年販売して参りましたが、ここにきてたくさんの似たような商品も出てきています。自社のブランドとして明確に訴求したい部分があったので、まずはそこを強化していきたいと今、取り組んでいます。

―創業の経緯を教えてください。

水田 1947年に創業し、戦後、食料が安定的に供給できない時代に生姜が足りず、市場関係の方から声をかけてもらったのがきっかけになったと聞いています。最初は周りの農家さんから生姜を集めて購入し、それを卸す仲買人のような仕事をしていましたが、次第に仲買人よりも本格的に栽培の方に力を入れるようになりました。そのうち、要望に応えるような形で加工品を作るようになり、それが積み重なって現在の六次産業になった次第です。1983年には黄金(こがね)しょうがに巡り合い、それをブランド化して現在に至ります。

―創業当初から変わらない思いや大切にされていることを教えてください。

水田 もの作りに対しての熱意はずっと変わっておりません。会社の社是は「自考創心」で、これは人から言われてやるよりも自分たちで考えて積極的に行動してほしいという意味です。加えて、一つのことにあまり執着せずに、広い目で見ていくことを大事にしてほしいと日頃から皆に伝えております。いいものを開発していくためには、なにより発想力が大事だと考えております。

もう一つは会社の理念にもある「家族愛」です。当社はいろいろな人が集まってきて、その人たちの力のおかげで今があるのだと先代もずっと申しており、私も同じ気持ちを強く持っています。人を大事にしたいという思いは変わっておりません。

―今回ご紹介する「黄金(こがね)しょうが」の販売の経緯を教えてください。

水田 販売のスタートは1986年です。畑で栽培しているときに、他のものと違う生姜があることに気がついたのが始まりでした。生姜は病気に弱い作物ということもあり、畑で栽培しながら個体を増やしつつ、並行して種を確保するために成長点培養という手法を用いました。そうやって当初の3倍の量に増やし販売にこぎつけました。

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生姜の有効成分として注目を浴びる辛味成分(ジンゲロール、ショウガオール)が
一般的な生姜より多く含まれています。

―黄金(こがね)しょうがが他の生姜と違う特徴を教えてください。

水田 一般的に売られている生姜は肉質が白いのですが、黄金(こがね)しょうがは黄色いのが特徴で、すりおろしても退色しにくく鮮やかな黄金(こがね)色が長時間続きます。また比較的繊維が少ないのですり下ろしがしやすいという点があげられます。成分としては生姜のピリッとした辛みが強いという3つが大きな違いです。

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薄切りにしたり、おろしたり、せん切りにしてさまざまな料理に使えます。

―おすすめの食べ方を教えてください。

水田 生の生姜をサラダの中に入れたり、ご飯と一緒に炊き込んだり、お好み焼きの中に入れてもおいしいです。香ばしいソースとピリッとした生姜の風味がマッチします。生姜は意外にも食材を選ばない素材ですので、思ったより多くの食品と組み合わせてお楽しみいただく事ができます。

―「味付け極しょうが」の開発の背景を教えてください。

水田 当社には「KOGANE ginger cafe」というPRチームがあるのですが、お取引先の生協さん、スーパーさんなどに出向き、勉強会や料理教室などの活動を行っています。その中で「生姜をどうやって使ったらいいのかわからない」といった声もあり、もっと手軽に生姜を食べられる商品を作りたいと思ったのが開発のきっかけです。薬味で使ってもらうよりも、もっとたくさん食べていただけるようにしたかったのです。

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国産黄金(こがね)しょうがを使用した、カツオ風味の味付け。

―「味付け極しょうが」のこだわりのポイントを教えてください。

水田 黒酢とかつおだしを調味液に入れたことで、食べやすい味になっています。酢だけだと食べにくいことがありますが、かつおだしが入ることでマイルドな味になり、ごはんが進む商品になっています。

また、サクサクした食感を味わってもらうために、3ミリのみじん切りにしているのもこだわりです。

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豚肉の生姜焼きのタレに加えて生姜感をプラス。

―おすすめの食べ方を教えてください。

水田 まずはご飯にかけて食べていただきたいですね。卵焼きを作るときに、卵を溶いたあと、これをそのまま入れて焼くと、調味料が一切なしでもおいしいです。黄金(こがね)しょうがと同様、お好み焼きに入れるのもおすすめです。カツオだしが入っていることで、だしを使わなくても味が出るので、さまざまな料理に使っていただけます。

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卵かけごはんに。

―購入層はどれくらいの年齢が多いのでしょうか。

水田 40代から上の方が多いですが、「味付け極しょうが」は若い方にも人気です。ただ辛いだけではなく食べやすいので、お子さんが気に入って親御さんが買われるケースも多いです。

パッケージにキャラクターをつけているのも、若い人たちにも食べていただきたいという思いがありました。

―今後のご展望についてお聞かせください。

水田 コロナ禍で「KOGANE ginger cafe」の活動が4年ほど止まっていましたが、やっと動けるようになってきたので、取り組みを活性化させたいと考えています。

「簡単でおいしい」商品を求める方が多いですが、手間暇かけることが食べ物を美味しくするということをもっと広めて、作る楽しさと作ったものを食べる喜びをもっと伝えていきたいと思っています。
また、食用だけではなく、多方面での生姜の活用法も研究開発しています。消臭効果などまだまだ一般には知られていない効果や用途もございますので、生姜の万能な魅力をもっともっと知っていただけるよう、これからも努力していきます。

―貴重なお話をありがとうございました。

「高知産 黄金(こがね)生姜」(1kg)

「高知産 黄金(こがね)生姜」(1kg)
価格:¥1,836(税込)
店名:坂田信夫商店
電話:0887-52-2623(9:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.koganenosato.com/SHOP/a00800440.html
オンラインショップ:https://www.koganenosato.com/

「味付け極しょうが」110g入り4袋セット

「味付け極しょうが」110g入り4袋セット
価格:¥1,512(税込)
店名:坂田信夫商店
電話:0887-52-2623(9:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.koganenosato.com/SHOP/a00812062.html
オンラインショップ:https://www.koganenosato.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
水田晶容(株式会社坂田信夫商店 代表取締役)

1970年高知県生まれ。大学を卒業後、農機具部品メーカーに入社。営業・管理職を経て2011年に株式会社坂田信夫商店に入社。2017年に同社代表取締役社長に就任。長く培われてきた理念や技術を継承しつつ、高齢化・価格競争・気候など現代の農産業を取り巻く多様な変化に適応するべく奮闘中。「土とともに生きる、生姜のサカタ。」をスローガンに、栽培から加工までを手掛ける生姜のリーディングカンパニーのひとつとして業界の発展に努める。

<文/垣内栄 MC/山口優花 撮影/坂口明子 画像協力/坂田信夫商店>

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