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小さなお子さんも安心・安全のおやつ。やさしい甘みと香ばしさを味わえる「きな粉ウエハース」

2024/05/14

今回編集長アッキ―こと坂口明子が気になったのは、小さなお子さんも安心して味わえるおやつ「きな粉ウエハース」。子ども向けのおやつからアレルギーに配慮したお菓子まで、多彩な商品を展開している株式会社サンコーが販売しています。創業の経緯や商品開発のこだわりについて、代表取締役社長 杉浦多恵氏に取材陣が伺いました。

―会社の沿革を教えてください。

杉浦 1975年に父が会社を設立したのが始まりです。もともと父は銀行に勤めていて、企業向けの融資を担当していました。いろいろな企業の社長さんと話をする機会が多く、その中で理想とする経営者像が蓄積されたようです。

健康業界の企業の方にお声がけいただいたことがきっかけで、子ども向けのおやつを作る会社を創業しました。当時はちょうど健康ブームで、公害や食品添加物が問題視されていた時代です。こういう時代だからこそ、健康で安全なものを届けたい、とくに将来を担う子どもたちの健康を守りたいという想いが強かったようです。

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「きな粉ウエハース」は、保育園や幼稚園の子ども向けおやつの定番。

―お父様の会社に入社された経緯は?

杉浦 大学卒業後は電機メーカーに勤めました。20代後半に差し掛かったところで、改めて自分の人生について考え始めました。実家を出て都会で一人暮らしができたのは、親のサポートのおかげです。行きたい大学に通って就職先も自分で選び、やりたいことを自由にさせてもらえたことには感謝しかありません。親が経営しているサンコーの存在も大きいと気づき、いつか恩返しをしなくてはと思うようになりました。
ただ我が家には姉妹しかおらず、私は長女です。当時は息子ではなく娘が親の会社を継ぐことはとても珍しかったので、父も会社を継いでほしいとは口にしませんでした。まずは親の会社の手伝いから始めようと思い、勤務していた会社を辞めて地元の豊橋に戻りました。

―社長に就任されるまで、意識されたことは?

杉浦 入社時に父から、「世間一般の2代目社長は会社を変えたがるし、上に立って仕切るイメージがある。そういう気持ちなら手伝ってほしくない」と言われました。社長の娘というだけで社員から色眼鏡で見られますから、父の言葉を肝に銘じました。会社に入ってから10年間は商品開発を担当し、下積みを経て取締役を5年間務め、今に至ります。経験のない私が社長になって偉そうに振る舞えば、社員たちはついてきてくれなかったと思います。

―2代目に就任後、工夫したことはありますか?

杉浦 社長に就任した際、「中小企業家同友会」に加入しました。経営者同士が集まり、経験や知識を共有しながら経営力を学べる場です。そこで得たノウハウや経営者としてのマインドを取り入れながら、まずは自分自身を変えていこうと思いました。

私はどちらかというと内向的なタイプだったのですが、社長就任後は周囲と積極的にコミュニケーションをとることを意識しています。社員一人一人と向き合い、気軽に相談しやすい環境も整えております。弊社は健康自然食に関わる業界ですので、お客様の健康以前にまずは自分たち社員が健康でなくてはなりません。こういった取り組みを評価していただき、経済産業省が推進する「健康経営優良法人」にも認定されました。

―商品開発へのこだわりについて教えてください。

杉浦 国産由来の原材料にこだわり、合成保存料や合成着色料といった食品添加物は使用しません。子どもからお年寄りまで、安心して食べられるお菓子を作り続けています。ここ数年は原材料や包材、輸送費も高騰しており、厳しい部分もあります。しかしこれまで培ってきた知識やノウハウがありますので、今後もお客様に喜んでいただけるような商品を開発していきたいと考えております。

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子どもだけでなく、大人にもファンが多いサンコーのお菓子。

―「きな粉ウエハース」の販売はいつから?

杉浦 約16年前です。おかげさまでロングセラー商品となり、たくさんのお客様に召し上がっていただいています。この商品は私が開発したのですが、今もほとんど同じ原材料で製造しています。商品によっては、時代にあわせて足したり引いたりしてマイナーチェンジンするのですが、「きな粉ウエハース」は発売当時から変わらない味わいです。

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体にいいおやつを作りたいという想いから生まれた、
健康志向のウエハース。

―とくにこだわったことは?

杉浦 体にいい、おいしいお菓子を作ろうと、いろいろな原材料を試しました。その過程で、ウエハースに玄米粉を加えると膨張剤を使う必要がなく、パリパリとした食感になることが分かりました。甘みには上白糖ではなく、さとうきび含蜜糖を使用しています。上白糖は精製するときに不純物が取り除かれるので甘さをストレートに感じやすいのですが、さとうきび含蜜糖を使うと風味とコクが際立ち、まろやかな甘さになります。軽いウエハースと、やさしい甘さのクリームをあわせることで、幅広い年齢層の方に愛されるお菓子が誕生しました。

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パリパリと軽い食感のウエハース。
その間に、きな粉の風味を感じる自然な甘さのクリームがサンドされている。

―きな粉を使用した理由は?

杉浦 当時はウエハースが人気で多くの商品が販売されていたので、一味違うものを作ろうと考えていました。誰が言ったか定かではないのですが、「きな粉を入れたらおいしいのでは」というアイデアが開発中に出たのです。きな粉は弊社が掲げる健康志向にもマッチする原料ですから、これまでにない新しいウエハースができると確信しました。

―発売後の反響はいかがでしたか?

杉浦 「子ども用に買ったのに、あまりのおいしさに親がファンになりました」というお声や、「保育園から子どもが持ち帰ったおやつを食べてみたら、おいしくてびっくりした」など、うれしいお言葉をたくさん頂戴しております。見た目はシンプルなのですが、一口食べると気に入ってくださるようです。リピート購入してくださるお客様も多く、大変うれしく思います。10年くらい前からインターネット販売も始めておりますので、お近くに取り扱い店舗がない場合に、ご活用いただければ幸いです。

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コーヒー・紅茶・お茶など、
好きな飲み物を用意して、家族団らんのお供に。

―パッケージにQRコードが入っています。

杉浦 テレビで商品のQRコードにスマホをかざしている人を見かけたことがあり、採用しました。店頭で手に取った商品の情報を、その場で気軽に検索できる仕組みがあれば便利だなと。パッケージの裏面のQRコードを読み取っていただくと、弊社オンラインショップの商品ページが表示される仕組みです。

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1袋30個入り。一つ食べたら止まらなくなるおいしさだ。

―最後に、今後の展望をお聞かせください。

杉浦 今後も安心して召し上がっていただけるお菓子を作り続けていきます。また小さなお子さんだけでなく、シニア層など幅広い世代の方にも気軽に食べていただけるおやつの開発を検討しております。お菓子の製造により食を通して多くの方々の健やかな生活を支えられる存在を目指し、これからも健康志向のお菓子開発に注力して参ります。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

「きな粉ウエハース(12入)」(1袋30個入り×12袋)

「きな粉ウエハース(12入)」(1袋30個入り×12袋)
価格:¥2,981(税込)
店名:サンコーオンラインショップ
電話:0532-32-0891(9:00~17:00 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
※発送は、土日祝日ならびに夏季/冬季休暇を除く営業日のみ
商品URL:https://www.sanko-ty.co.jp/categorylist/pg905543.html
オンラインショップ:https://www.sanko-ty.co.jp/ec.html

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
杉浦多恵(株式会社サンコー 代表取締役社長)

大学を卒業後、大手電機メーカーに就職。30歳のときに退職し、地元の愛知県豊橋市に戻り、父親が経営する株式会社サンコーに入社。10年間ほど商品開発に携わり、取締役を経て2013年に代表取締役社長就任。

<文・撮影/香川けいこ MC/山口優花 画像協力/サンコー>

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