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日本の食卓に世界から上質な果物を「ネーブルオレンジ」「クリムゾン」

2024/05/14

果物売り場に並ぶフルーツは年々高級化し、一般消費者が日常的に買うのには勇気が必要になってきています。今回編集長アッキ―こと坂口明子が気になったのはフルーツのなかでは比較的手に取りやすい輸入果物です。旬のおいしいフルーツを世界から日本に紹介しているグローバルフルーツ代表取締役社長の井上義朗氏に、輸入果物について取材陣が伺いました。

株式会社グローバルフルーツ 代表取締役社長 井上義朗氏
株式会社グローバルフルーツ 代表取締役社長の井上義朗氏

―まずグローバルフルーツ社について教えてください。

井上 当社は1990年から輸入果物の卸売業としてスタートしました。取り扱っている果物は20種類以上あり市場などへの卸のほかインターネットで直接お客様にフルーツを販売しています。近年では国産果物も取り扱い、柑橘類などは市場流通を介さずに農家さんと直接取引させていただいております。

―果物と縁ができたのはなぜですか?

井上 福岡にあった実家が経営する宿を利用していた業者さんのなかに、台湾の生姜を取り扱っている方がいました。大学を卒業しても就職が決まっていない私に父親が「ついていってこい」と。その方が紹介してくれたのが、富永貿易の東京支店でした。そこでフレッシュフルーツの担当になりました。

―福岡から東京とは思いきりましたね。

井上 それまで私は東京に行ったことはありませんでしたが、逆に遠い方が覚悟を決められていいかなと思い切って就職しました。

―グローバルフルーツを立ち上げた経緯を教えてください。

井上 11年間フレッシュフルーツの担当をしていました。そんな時に神戸の会社からオレンジの輸入枠を持っているから、それを使って東京事務所の立ち上げをしてくれないかという話があり、机ひとつ担当者2人で東京支店を立ち上げることになりました。

その後一緒に支店を立ち上げたビジネスパートナーと一緒に、大株主の支援を受けて1990年にグローバルフルーツを設立したのです。

―オレンジの輸入枠ですか?

井上 当時、オレンジは自由に輸入できませんでした。1991年になって輸入枠が撤廃され、誰でも輸入が可能になりましたが。

3年後には大株主から株を買い取って、ビジネスパートナーと21年間一緒にやっていましたが、都合で仕事から離れたので、現在は私が果物輸入商社グローバルフルーツの代表取締役社長としてやっています。

―創業から30年以上経ちますがご苦労もありましたか?

井上 輸入の仕事は為替に影響されます。眠れない日々もありましたが、運が良かった。それでも続けていけると感じながら、ここまでやってきました。

―輸入されるフルーツはどんな基準で選ばれているのでしょうか?

井上 わが社は海外のフルーツを輸入して、卸売業やお客様に買っていただくことで商売が成り立っています。同じような商品を持ってきている競合の会社もいます。そのなかで他よりもきれいで、食べてもおいしいフルーツを提供したい、という思いで常に仕事をしています。

―社長が思う海外のフルーツの魅力はなんですか?

井上 まず価格が安いことです。日本のフルーツは品質も食味も抜群にいいのですが、ぶどうや柑橘類などは主婦感覚では高くて買いづらいのではないでしょうか。フルーツは毎日食べてほしいですから、安定価格の海外のフルーツを利用するのもいいと思います。

―日本では外国産というと不安に思う方もいると思いますが?

井上 消費者の方は一度購入しておいしくなかったら次は買いません。ですから、できるだけおいしいフルーツを提供したいと思って取り組んでいます。

日本の植物検疫の基準は国内のフルーツを守るためにとても厳しく設定されていますが、私たちが輸入しているフルーツは植物検疫や残留農薬にも合格したものです。

―輸入フルーツを受け入れやすくするためにしていることがありますか?

井上 取り扱っているフルーツのなかには日本人にとっては聞き慣れないものもあります。そのおいしさをわかってもらえるように、ホームページには食べ頃の色や食べやすいむき方などを、できるだけていねいに説明しています。それはわが社の使命だと思います。

―今回紹介いただく1品目の「ネーブルオレンジ」について伺います。

井上 「ネーブルオレンジ」は時期によって輸入する国やブランドを変えています。12月半ばから6月くらいまでは、北半球のカルフォルニアから。それ以降は南半球、南アフリカやチリ、オーストラリアのネーブルオレンジを取り扱っています。

特に10年ぐらい前からオーストラリアのものは見た目も食味もとても良くなりました。施設もしっかりしていて、今では夏場でもおいしいネーブルが食べられます。品種はその時を生産者がおすすめしてくる品種を3つか4つ選んで輸入しています。

―「ネーブルオレンジ」はどんなものですか?

井上 カットして食べるオレンジです。同じオレンジの品種としてジュースに使われるバレンシアオレンジがあるのですが、ネーブルオレンジは糖度も高くしっかりしているので、そのまま食べるのに向いています。

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ネーブルオレンジは、しっかりとした果肉でカットして食べるのに向いている。

―お客様の評判はどうですか?

井上 高校の同窓会に福引の商品としてオーストラリアの「ネーブルオレンジ」を10名に出したことがあります。当選した人が「近所に売っているものと全然違う、おいしい」とびっくりして連絡をくれました。その後もインターネットを通じてリピートで買ってくれています。そういうわかりやすい反応はうれしいです。

―箱買いしたときの保管はどうすればいいのでしょうか?

井上 箱を締め切らないで、家の中で温度の低そうなところに置いてください。玄関などがいいです。

―ブドウの「クリムゾン」については日本人の方が生産者だと伺いました。

井上 生産者の方とは2015年にSNS経由で連絡をいただいてからの付き合いです。その後面談をし、産地にも視察に行きました。

オーストラリアの「Budou Farms(ブドウファーム)」という農園で、チリの農学者と日本人の奥様が日本の感覚がわかったうえでブドウをつくっています。

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オーストラリアで生産される日本の感覚のブドウ「クリムゾン」。

井上 送られてきた商品を確認すると、クリムゾンを作っている他の農園と比べて糖度が高く驚きました。卸している市場関係者にも好評をいただいています。十分な甘さを引き出すために、農学者ならではの視点で栽培に最低限必要な水量を管理しながら栽培されているようです。

―この「クリムゾン」の特徴はなんでしょうか?

井上 一般的に流通している丸いブドウではなく、少し小ぶりのちょっと細長いブドウです。皮ごと食べられて種がないので、ポリポリと気軽にお菓子のような感覚で食べられます。

洗ってタッパーに入れて置いておけば、お子さんのおやつにもおすすめです。わが社のインターネット通販サイトでは2㎏から販売しています。量がありますから気軽に試せるのもおすすめのポイントです。

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Budou Farmsの「クリムゾン」は糖度が高くお菓子感覚で食べられる。

―最後に今後のビジョンをお聞かせいただけますか?

井上 時代は変化します。わが社でもグレープフルーツをフロリダから輸入していましたが、今は病気のせいで農園自体がなくなってしまいました。水不足で100年続いていた果樹園がなくなったこともあります。

果物は天候に左右されるものですから「常にこうある」というものはないという考えを常に持っていないといけないと思います。危機感を持って取り組みたいです。

―貴重なお話をありがとうございました。

「ネーブルオレンジ」ネーブルオレンジ 約2.5kg (目安)|12~13個

「ネーブルオレンジ」ネーブルオレンジ 約2.5kg(目安)|12~13個)
価格:¥1,998円(税込)
店名:グローバルフルーツ
電話:03-3553-5444(9:00~16:00 不定水曜・土曜午後・日曜・祝日・年末年始除く)
※インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://globalfruit.co.jp/fruits/orange-navel/
オンラインショップ:https://globalfruit.co.jp/

ぶどう「クリムゾン」オーストラリア産 約2kg (目安)

ぶどう「クリムゾン」オーストラリア産 約2kg(目安)
価格:¥2,376円(税込)
店名:グローバルフルーツ
電話:03-3553-5444(9:00~16:00 不定水曜・土曜午後・日曜・祝日・年末年始除く)
※インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://globalfruit.co.jp/fruits/grape-australia/
オンラインショップ:https://globalfruit.co.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
井上義朗(グローバルフルーツ株式会社 代表取締役社長)

1954年 福岡県生まれ。
1976年 福岡大学法学部 卒業。
1976年 富永貿易株式会社 入社。
1990年 グローバルフルーツ株式会社 創業に参加。同時に代表取締役社長に就任。

<文・撮影/桜会ふみ子 MC/伊藤マヤ 画像協力/グローバルフルーツ>

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