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まろやかなお酢料理に仕上がる!常備菜からメインのおかずまで万能な「べんりで酢」

2024/05/15

今回編集長アッキ―こと坂口明子が気になったのは、創業100年を越える歴史を持つ調味料メーカーが開発した「べんりで酢」です。商品づくりのこだわりや誕生秘話について、株式会社トキワ 代表取締役の柴崎明郎氏に取材陣が伺いました。

株式会社トキワ 代表取締役 柴崎明郎氏
株式会社トキワ 代表取締役の柴崎明郎氏

―会社の沿革を教えてください。

柴崎 創業は1912年(大正元年)、初代の柴崎廣造氏が食酢製造の会社を設立しました。今年で112年目になります。もともとは酒の醸造に興味を持っていたようですが、すぐ近くに江戸時代から続く老舗の酒蔵「香住鶴(かすみつる)」があったため、醸造技術を活かせるお酢の製造を始めました。その後、醤油の製造も開始し、地元の香住や但馬地域を中心に商いをしていました。

―会社の転機となった出来事は?

柴崎 昔は、醤油・酢・味噌といった発酵調味料は地域ごとに蔵があり、地元で製造して消費するのが主流でした。ところが1965年頃、キッコーマンやミツカンなど大手の食品メーカーが大量生産を開始し、小売店、スーパー等で家庭用の調味料を安く販売するようになりました。同じ調味料なら価格が安いほうがたくさん売れますから、弊社の商品では到底太刀打ちできません。自分たちが製造する醤油・酢の存在意義を認めてもらうにはどうすればよいのか、当時社長だった柴崎一秀氏(現会長)は大変苦労されたようです。

―大手と差別化するためにどのような工夫を?

柴崎 地元でしかできない調味料の開発に注力しました。但馬や香住は昔から松葉ガニをはじめとした漁業が盛んで、民宿もたくさんあります。漁が解禁される時期には、多くの観光客が名物のカニすきを食べに来ます。カニ寿司用の合わせ酢や、カニすき用のお出汁など、カニをおいしく味わえる調味料の開発を進めました。おかげさまで主力となる「べんりで酢」だけでなく、ほかにも多くの商品が完成しました

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家庭用調味料だけでなく、国際的な賞を受賞したお酢飲料も製造している。

―2014年に3代目として着任されました。

柴崎 私は兵庫県の但馬地方にある八鹿(ようか)で生まれました。高校を卒業後、東京の大学に進学し建設会社に就職したのですが、4年後に地元に戻り、父親と兄が経営する繊維工場で働いていました。ご縁をいただいて妻(現会長、柴崎一秀氏の娘)と知り合い、柴崎の家に入ると同時にトキワの社員になりました。当時トキワの社員は16名ほどで、最初は製造の現場から仕事を覚え、先輩方に教えてもらいながら、製造の仕事やワイン造りを6年ほど経験。その後営業に移り、2014年に社長に就任し今年でちょうど10年です。

―今回紹介する「べんりで酢」が誕生したきっかけを教えてください。

柴崎 カニのむき身を使った「ちらし寿司(カニ寿司)」の合わせ酢を作って欲しいという要望がきっかけです。最初はカニ寿司用に業務用として卸していたのですが、工場の従業員さんたちに大変好評でした。「家で酢の物を作ったらとってもおいしかった」、「酢の物が嫌いな旦那も食べた」と。「これを使えば失敗しないし便利!」というお声もたくさん頂戴し、商品化に至りました。

―特徴的なネーミングの由来は?

柴崎 お客様にほっこりしていただける名前がいいと、会長が名付けました。ほかにも、鍋や炊き込みご飯に使えるお母さんの味「え~だし」や、肉じゃが、煮つけ用の「なんでもごたれ」という商品があります。会長のユニークなアイデアにより、商品名が決まりました。

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クスっと笑みがこぼれる商品名は、会長のアイデアから生まれている。

―「べんりで酢」の特徴を教えてください。

柴崎 「べんりで酢」は、いろいろなお酢料理を作れる合わせ酢です。寿司酢やピクルスはもちろん、和え物、煮物も簡単にできます。甘みと酸味のバランスがほどよく、酸っぱいものが苦手な方にも食べやすいと大変好評で、「漬ける」「和える」「かける」「煮る」だけで、料理の味がしっかり決まります。

リンゴ酢をベースに米酢、穀物酢、醸造酢の4種類のお酢をブレンドしていて、ガラクトオリゴ糖で甘みを加えています。塩味として、精製塩ではなくミネラルを多く含んだ塩を合わせました。そこにお出汁を加えることで、ツンとこない、まろやかな味わいを実現できました。

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「べんりで酢」で酢飯も時短に。
華やかなちらし寿司は食卓もにぎわいそう。

―おすすめの使い方を教えてください。

柴崎 定番は野菜のピクルスです。冷蔵庫に残っている、きゅうり・人参・大根などをカットして、「べんりで酢」をかけるだけです。3時間くらい漬けるとおいしく召し上がれます。我が家でも週末にまとめて作り、毎日食べることも。子どもたちもパクパク喜んで食べます。

あとは、かぶら(蕪)の千枚漬けもおすすめです。薄くスライスして漬けるだけで、本格的な千枚漬けの出来上がりです。ほかにもサンマをぶつ切りにして、生姜と一緒に煮込めば、お酢の効果で身がほろほろと崩れて骨まで柔らかくなります。「べんりで酢」は食材を選ばないので、肉・魚・野菜など、さまざまなお酢料理にお使いいただけます。

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野菜をスライスして漬け込むだけで、
お店のような本格的な味わいに。

―いろいろなお酢料理を試してみたくなります。

柴崎 「べんりで酢」をオンラインショップでご購入いただいた方には、簡単レシピ集を一緒にお送りしています。すぐに試せるメニューばかりですので、まずは定番レシピを味わっていただければと思います。年に数回、季節の食材を使ったレシピをメールでお送りしたり、FacebookやインスタグラムなどのSNS、弊社ホームページでもレシピを紹介したりと、ほかにもたくさんのお酢料理を提案しておりますので、ぜひ参考にしてください。ご家庭の味にあわせて楽しみながら、おいしいお酢料理を作っていただければと思います。

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南蛮漬けもおすすめ。酸味が効きすぎないから家族みんなに喜ばれそう。

―お客様の反響はいかがですか?

柴崎 酢の物が苦手でも食べやすいと好評です。トマトが苦手だったお子さんが、「べんりで酢」をかけたらトマトをおいしく食べたというお声や、きゅうりの酢の物が苦手だった旦那さんが、これはうまいと言って完食されたという感想もいただいております。うれしい反響をたくさん頂戴し、大変光栄です。

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まろやかな酸味なので、そのままかければドレッシング代わりにも。

―商品開発で工夫されていることは?

柴崎 商品に関して、生の声を聞ける機会を大切にしております。例えば生協で弊社の調味料を使った勉強会を提案し、実際に味わってもらうことも。生協の組合員さんと職員さんの間でやり取りされたご意見をそのまま頂戴しています。ご意見やご感想をダイレクトに受け取れますので、非常に参考になります。

また商品開発やリニューアルに至る過程では、社員全員に調味料を試してもらいます。社員でもあり、毎日家庭で料理を作っているメンバーがたくさんおりますので、実際に使ってもらい感想を聞きます。ユーザーとしての意見を取り入れることで、より良い商品を製造し、お客様にお届けできると考えております。

―今後の展望について教えてください。

柴崎 これからも、家庭料理をおいしく楽しく簡単に作れるような調味料を作り続けていきたいと思います。家族団らんの時間を笑顔で過ごしていただけるよう、心を込めて商品を製造します。実は3年ほど前から、アメリカや、台湾を中心としたアジアに商品を輸出する準備も進めています。海外のお客様にも、日本の食文化に触れていただける機会を増やそうと考えております。兵庫県の但馬地域から、次の世代や世界に向けて、日本の家庭料理の魅力を伝えるお手伝いができれば幸いです。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

「べんりで酢1.0L」

「べんりで酢1.0L」
価格:¥880(税込)
店名:トキワさん家のオンラインショップ
電話:0120-36-0127(受付時間8:30~17:00 土日・祝日を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://benridesu.jp/s/benridesu/
オンラインショップ:https://benridesu.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
柴崎明郎(株式会社トキワ 代表取締役)

1970年兵庫県生まれ。大学卒業後、2004年に妻の父親が経営する株式会社トキワに入社。製造部門6年、営業部門4年経験後、2014年に代表取締役就任。

<文/香川けいこ MC/伊藤マヤ 画像協力/トキワ>

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