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手軽に本格コーヒーが淹れられる!焙煎したての香りを長く楽しめる一杯取りのドリップバッグ「サザアフリカ将軍3箱詰合せ」

2024/05/29

ちょっとひと息いれたいとき、手軽においしくコーヒーが淹れられるといいですよね。編集長・アッキーが出合ったのは、茨城県ひたちなか市に本社を置く「サザコーヒー」。南米・コロンビアでコーヒー農園を営みながら、世界各国の産地へ赴き、香り高い良質なコーヒーを追い求める会社です。数ある商品のなかでも今回注目したのは、お湯さえあれば誰でも簡単に淹れられる“一杯取り”のカップオンコーヒー。代表取締役社長・鈴木太郎氏に、コーヒーや商品にかける想いを伺ってきました。

株式会社サザコーヒー 代表取締役社長 鈴木太郎氏
株式会社サザコーヒー 代表取締役社長の鈴木太郎氏

―御社は80年以上の歴史をお持ちだとか。

鈴木 弊社の原点は、1942年に祖父が開設した映画館です。当時は北関東一の映画劇場でしたが、映画はやがて冬の時代を迎え、映画館は閉館。その頃に開業したのが「サザコーヒー店」でした。1997年には「自分たちの手でおいしいコーヒーを生産したい」という想いを抱いた父が、コロンビア・カウカ県にサザコーヒー農園を開園。その頃僕は東京農業大学で熱帯果樹の研究をしていましたので、卒業後にコロンビアへ行って農園の管理をすることになりました。

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水戸・ひたちなかエリアのほか、東京や大宮などに直営カフェ17店舗を展開。
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サザという名の由来である「且座喫茶」は、
禅のことばで“さあ、座ってお茶を飲んでください”という意味を持つ。

―コロンビアではどんなことをされていたのですか?

鈴木 最初は三菱商事とFNC(コロンビアコーヒー生産者連合会)にインターンのようなかたちで預かってもらって、コーヒー生豆の官能検査に従事しました。基準に満たない豆は輸出できなかったり、品質に応じたグレードがあったりするので、それを鑑定するのが仕事でした。

そういったことを半年間経験したあとは、色々な人に助けてもらいながら、自社農園の経営を健全化させることに数年を費やしました。当時は治安も悪いし、農園内で問題も多発していて。雇っていた管理人がうちの農園に撒くはずの肥料をこっそり自分の畑に使っていたためにコーヒーの実が全然収穫できなかったり、うちの豆を勝手に販売して自分の収入にしていたり、なかなか大変な時期でした。

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日本企業で唯一、コロンビアに直営コーヒー農園を持つサザコーヒー。
農園を経営するかたわら、おいしいコーヒーを求めて世界中の産地へ足繁く通っている。

鈴木 それでも何とか頑張って、2008年からは新しく人を雇い、品評会に出品するための高品質なコーヒー豆の生産を開始しました。2011年にはもっと本腰を入れて作れるように農園を25ヘクタール拡大。農園開設から19年目となる2017年に、ようやく品評会での優勝という悲願を達成しました。

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農園では、花のような香りとフルーツを思わせる甘み、
酸味が特徴的な品種「ゲイシャ」を中心に、
当に「おいしいコーヒー品種」の選抜・育種に取り組んでいる。

―「サザアフリカ将軍3箱詰合せ」には、どんな豆が使われているのでしょうか?

鈴木 自社農園の豆ではないのですが、豆選びにはこだわっています。この商品だけでなく僕が購入するコーヒー豆は、すべて自分の足で農園を訪れ、農園主と顔を合わせて選んだものばかりです。自分の目で見て、触れて、味わったうえで、本当においしいと思える豆だけを仕入れています。

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コーヒー3種(モカ・ケニア・将軍珈琲)×各5袋を詰め合わせたギフトセット。
オリジナルの包装紙で包んで届けてくれる。
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カップの上にのせ、お湯を注ぐだけ。
本格的な器具がなくても手軽に淹れたてのコーヒーが楽しめる

―「将軍珈琲」の名の由来は?

鈴木 水戸は、水戸黄門でお馴染みの「水戸徳川家」が拠点とした土地ですので、それにちなんだ商品を作れないかと考えていた時期があって。そんなとき、徳川慶喜の末裔である徳川義朝さん(徳川慶喜家4代目当主)が当店を訪ねて来られたんです。その方はかなりのコーヒーマニアで、互いに意気投合。一緒に慶喜公が大政奉還の前、神戸の開港交渉の場ではじめて飲んだと言われるコーヒーを再現しましょう、ということになって完成したのが「将軍珈琲」です。

慶喜公の時代、コーヒー豆の流通はオランダが60%を占めていましたので、豆は旧オランダ領スマトラ(現インドネシア)産の「マンデリン」を使用。史実に基づき、フランス風に焙煎した深煎りのコーヒーです。

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「将軍珈琲」は濃厚でコク深い味わい。
芳醇な香りと甘さが最後まで楽しめる。

―「モカ」と「ケニア」の特徴は?

鈴木 コーヒー豆の精製方法には「ウォッシュド」と「ナチュラル」があって、ケニアはウォッシュド、モカはナチュラル精製で作られています。ウォッシュドは収穫した果実から種だけを取り出し、水で洗って乾燥させる手法。すっきりとしたクリーンな味わいながらも、チョコレートのような芳醇な香りやコクが感じられます。一方、ナチュラルは果実をそのまま天日干しにして生豆を取り出しますので、果実の味がコーヒーとしての味わいにも大きく影響。芳醇な香りと濃厚な甘さ、フルーティで強い個性が感じられます。

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シトラスを思わせる爽やかな香りの「ケニア」は、黒糖のようなコクと甘さが印象的。
「モカ」はイチゴジャムやパイナップルのような濃厚な甘さと香りが感じられる。

―賞味期限は3年。かなり長いことに驚きました。

鈴木 コーヒー豆の賞味期限は結構短くて、最短で2~3週間ほどです。しかし、弊社では劣化の要因となる酸素や光、湿気を遮断して、焙煎したての香りと風味を閉じ込めたまま保存できるパッケージを独自に開発。賞味期限を3年に延ばすことに成功しました。というのも、実は今僕は筑波大学の大学院でコーヒーの新鮮さを保つ方法を研究していて、その成果を商品に反映しているんです。現時点では、さらに5~10年にまで延ばせるところまで研究を進めています。

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まずお湯を少量注いで蒸らし、粉をふやかすのがポイント。
そうすることでコーヒーの成分が抽出しやすくなる。

―最後に今後の展望をお聞かせください。

鈴木 100円払えば200円くらいの価値を感じられるような、価格以上の価値のあるコーヒーを作りたいなと思っています。あとは、2023年にハンドドリップコーヒーの競技会「ブリューワーズカップ」で弊社のバリスタが優勝したんですよ。今年4月にシカゴで行われた世界大会にも日本代表として出場しました。結果は堂々の世界2位。とても誇らしく思います。これからはバリスタの露出も増やしていきたいですし、コロンビアの自社農園で育てているゲイシャなどのコーヒーも品評会で良い成績を残せるように力を注いでいきたいです。

―本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

「サザコーヒー1杯取り ギフトセット サザアフリカ将軍3箱詰合せ」(ケニア、サザモカ、将軍珈琲各5枚入り)

「サザコーヒー1杯取り ギフトセット サザアフリカ将軍3箱詰合せ」(ケニア、サザモカ、将軍珈琲各5枚入り)
価格:¥3,650(税込)
店名:サザコーヒー
電話:029-274-1151(9:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://saza.coffee/i/202450
オンラインショップ:https://saza.coffee/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
鈴木太郎(株式会社サザコーヒー 代表取締役社長)

1969年茨城県勝田市(現・ひたちなか市)生まれ。コーヒーの大手商社を経て、東京農業大学へ進学。卒業後サザコーヒーへ入社し、主に買い付け業務やコロンビア自社農園の管理を担当した。06年にパナマゲイシャに出合う。ゲイシャコーヒーの味と香りに感動し、幸せを共有するため「ゲイシャまつり」を開催している。現在は筑波大学にてコーヒーの品質向上について研究している。

<文・撮影/野村枝里奈 MC/矢口優衣 画像協力/サザコーヒー>

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