今回、編集長のアッキーこと坂口明子が注目したのはベビー用のオヤツ、「良品ごまスティック」と「良品らいすなっく」の2品です。これらは、赤ちゃんの健康を考えて作られたかなりごだわりのある商品だとか。そこで、株式会社良品の代表取締役である石 紅斌氏に、開発のきっかけや商品への想いについて、スタッフが詳しく伺いました。

株式会社良品 代表取締役の石 紅斌氏

―まずは、御社を設立するまでの経緯をお聞かせください。

石　私は中国の出身で、今から20年くらい前に来日しました。当時の中国では食に関するいろいろな問題が取り上げられていて、子どもの健康のためにもっと安心で安全なものを作らなければならないと強く感じていました。

株式会社良品の前にSGパートナーズという貿易会社を立ち上げたのですが、その会社を経営していくうちに、幼児用の自社製品がどうしても必要になりました。そこで、2013年に株式会社良品を設立し、子どもが安心して食べられる食品を作ることにしました。

―自社製品を作る際に大変だったことは？

石　理想とする商品を完成させるまでには、かなり苦労しました。子どもの体にとって良い食品を作ろうとすると、どうしても無添加や原材料にこだわったりすることになります。弊社は自社工場を持っておらず、製造メーカーに委託して作ってもらっているため、委託先との交渉がなかなか大変でした。

日本では、ベビー用の食品の基準が意外と低く、海外向けに販売するためには海外の厳しい基準に合わせたものを作らなければなりません。今まで日本の製造メーカーが当たり前のように使っていた食材が使えないということも多く、試行錯誤の上、弊社の希望に沿った商品を作っていただきました。

―それでは「良品ごまスティック」からご紹介ください。

石　良品ごまスティックの一番のこだわりは、北海道の工場で北海道産の小麦粉を100％使用して作っているという点です。さらに、ショートニングやマーガリンなどの加工油脂は使用せずにパーム油を使っていることや、砂糖の量をできる限り抑えて、ぶどう糖で甘味を出していることなどもこだわりのポイントになっています。

良品ごまスティックの材料はとてもシンプル。

石　弊社のごまスティックは、他のメーカーさんのものよりも油の量が少ないため、香ばしさなどは多少物足りないかもしれませんが、油を控える事により原材料そのものの味をしっかりと感じることができます。

―良品ごまスティックをこの形にしたのには理由があるのですか？

石　このお菓子を食べるときは、味や匂い、歯ごたえだけでなく、さらに触感も感じていただきたい。幼児はまだ器用に指先でお菓子を持つことができないので、握るようにして手の平全体でこのお菓子を持ちます。そのため、握りやすいように、丁度良い太さの棒状にしました。まずは、これが1点目の理由です。

2点目の理由としては、幼児の歯が生えてくるときに、歯がためのおやつとして使えるという点も重視しました。棒状の丸みのある波型の形は、歯が生えてくる時期の子どもにとって歯茎に丁度良い刺激を受けることができる最適な形だと思います。

歯がためのおやつとしても使える良品ごまスティック。

―次にらいすなっくの特徴を教えていただけますか？

石　らいすなっくの原料は更にシンプルで、他の原料は一切使わずに国産のお米100%で作っています。また、塩や砂糖などの調味料も一切使わずノンフライですので、米本来のおいしさや香ばしさをしっかりと味わえるような商品です。こちらも幼児が持ちやすいようなスティック状にしています。

幼児の舌は、とても繊細で敏感です。ところが、濃い味の食べ物ばかりを食べさせていると、すぐに濃い味に慣れてしまい、本来感じるべき素材の味というのがわからなくなってきます。それを避けるには、幼児にはできる限り調味料が少なくて、シンプルな素材だけで作られたものを与えるのが大切だと思っています。

―２つの商品、おすすめの食べ方はありますか？

石　どちらもそのまま、食べてもらうのが一番おいしいとは思いますが、らいすなっくは、お湯に溶かしてもらえばおかゆとして食べることができます。これは一例ですが、介護食として高齢者の方に食べてもらうのもおすすめです。

良品らいすなっく3本分にお湯を入れてできたおかゆ。

石　ごまスティックは、アイスクリームと一緒に食べてもおいしいです。また、牛乳に浸けて食べるとさらに食べやすくなりますし、栄養もしっかりと摂ることができます。

―御社の商品をどのような方に食べていただきたいですか？

石　家族で楽しい時間を過ごしながら、一緒に食べてもらえると嬉しいです。これはベビー用の商品として販売しているものですが、すべての世代の人にも手に取ってもらいたい。赤ちゃんからご高齢の方まで、皆さんで仲良く一緒に食べていただきたいです。

―最後に、今後の展望について教えてください。

石　日本は少子高齢化がますます進んできていますので、今後は赤ちゃんの食べ物を作るメーカーさんの数が減り、ベビー用食品の選択肢がかなり減ることになってしまうのではと危惧しています。そうなってしまうことがないように、弊社はこれからも努力して、消費者に更にいろいろなものを提供したいと思っています。

―本日は大変有意義なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

「良品ごまスティック 60g」
価格：¥230（税別）
店名：楽天市場 SG MALL
電話：070-1821-1361
定休日：インターネットでのご注文は24時間365日対応
商品URL：https://item.rakuten.co.jp/sgmall/4580452851062-12
※URLをクリックすると「良品ごまスティック 60g×12（1ケース）」の商品ページにジャンプします。
オンラインショップ：https://www.rakuten.ne.jp/gold/sgmall/

「良品らいすなっく 20g」
価格：¥280（税別）
店名：楽天市場 SG MALL
電話：070-1821-1361
定休日：インターネットでのご注文は24時間365日対応
商品URL：https://item.rakuten.co.jp/sgmall/4580452851017-20
※URLをクリックすると「良品らいすなっく 20g×20（1ケース）」の商品ページにジャンプします。
オンラインショップ：https://www.rakuten.ne.jp/gold/sgmall/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

＜Guest’s profile＞
石 紅斌（株式会社良品 代表取締役）

1981年 生まれ。
2009年 立命館大学経営学研究科 卒業。
2010年 株式会社SGパートナーズ設立。
2013年 株式会社良品設立。「和寓良品」ブランド販売開始。
2019年 京都府中国サポートデスク 代表就任。
2022年 京都府北部輸出サポートデスク 代表就任。
その他にも「中国向け越境ECセミナーin京都」講師、「立命館大学学生ベンチャーコンテスト」審査員など多岐にわたり活躍中。

＜文・撮影／鶴良子　MC／高橋知　画像協力／良品＞