100年のルーツを持つ、富山のお米を使った高級おかき「柿山セレクト」

2024/06/06

今回、編集長アッキーの目に留まったのは、富山の「新大正もち米」をふんだんに使った「赤坂柿山のおかき」。100年のルーツを持ち、長い間愛され続けたおかきは、お米のやさしい味わいと、あと引くおいしさが特徴です。高級感あふれる個包装に包まれ、贈答品にも適しています。そんなおかきを製造・販売している、株式会社赤坂柿山の代表取締役、川合寛妥氏に取材陣が伺いました。

株式会社赤坂柿山 代表取締役 川合寛妥氏
株式会社赤坂柿山 代表取締役の川合寛妥氏

―100年ほどの歴史があると伺いました。

川合 弊社のルーツは、1924年に祖父が富山県でお菓子作りをはじめたことにあります。当時は和菓子を作っていましたが戦時下を経て、富山のお米を使った米菓の専業メーカーに変化していきました。

当時の会社は「日の出屋製菓産業株式会社」として、今でも北陸で営業しています。

そして1950年代頃、東京に販路を拡大するために東京営業所を設けました。その時に所長を任されたのが、祖父の次男である私の父です。

最初は阿佐ヶ谷近辺に営業所を設けて卸売をしていました。しかし、卸売ではお客様の顔が見えないということで、西荻窪に直売の店舗を構えました。そして1971年に西荻窪で父が別会社の「柿山銘菓株式会社」を創業したのです。

―なぜ営業所を、別会社として独立させたのでしょうか。

川合 当時百貨店や駅ビルへ販路拡大を狙いましたが、営業所のままでは百貨店のお客様の要望に対応することが難しかったのです。そこで、分社して独立することになりました。

その後、三越や西武などに展開する中で、都心の一等地に移転することになり、1973年に赤坂で本店を構えました。また、商品の製造は日の出屋製菓さんでしたが、こちらも百貨店のお客様の要望に対応するのが難しかったため、工場を一部買受しました。

徐々に自社工場を増やしていき、1991年からは100%自社製造です。途中で「株式会社赤坂柿山」に商号変更し、1997年には私が2代目社長に就任して現在に至ります。

赤坂柿山_1
赤坂柿山の代表商品を一度に楽しめる「柿山セレクト」。
それぞれに個性がありつつも、しっかりとした香りに優しい味わい、あと引くおいしさ。

―商品作りのこだわりを教えてください。

川合 弊社のおかきは、創業以来「新大正もち米」を主に使っています。おかきに適していると、祖父が選びました。富山のお米を使って、同じ水系の水を蒸気にして蒸しています。

昔から、そしてこれからも富山をベースに、お米自体のおいしさを味わっていただく。そして、食べ飽きない、食べ続けられる味わいを大切にしていきます。一番変えてはいけない特徴です。

そのためにも、高くて手に入りづらいお米を使い続ける、面倒でも手間をかける、このようなこだわりを大事にしています。

また、定番の味が一番おいしいということを、ずっと大切にしています。そして、弊社の定番商品をセットにしたのが「柿山セレクト」です。

―「柿山セレクト」の特徴を教えてください。

川合 「柿山セレクト」は、弊社の代表商品である、慶長・慶凰(けいおう)・かきもちの3つをセットにしたエントリーモデルです。赤坂柿山のおかきがはじめての方や、はじめての先様への贈答品としておすすめします。

慶長[醤油/しぶき海苔/胡麻]は、50年以上前に開発された創業以来の商品です。他社のとは違う米菓として「新大正もち米」というもち米の粒を大切に、お米に負荷をかけずに、おかきにしました。

慶凰[醤油]は、50年前の赤坂移転時に、中にアーモンドを包んだ新商品として、販売しました。おかきの「和」の要素と、アーモンドの「洋」の要素を融合した商品です。これからの時代の商品という位置づけだったと聞いています。

かきもち[豆柿/昆布]は100年以上前からある、昔ながらのオーソドックスなかきもちです。昔は農家の軒先で、お餅をついたものを薄くスライスして、自然乾燥させて保存食やおやつにしていたと聞いています。原点のような商品です。

赤坂柿山_2
高級感あふれる個包装。
デザインもアップデートし続けている。
*左下の3つが慶長、左上が慶凰、右上の2つがかきもち

―おかきをきれいなパッケージで個包装しているのは、当時珍しかったそうですね。

川合 1枚1枚をきれいに個包装してお届けするのは、赤坂に移転した50年前にはじめました。当時も個包装はありましたが、透明なフィルム程度でした。しかし、相手への想いを表現するためには、それなりの装いが必要だと思います。

また、一番大事にしているのは、丹精込めて作ったおかきが湿気てしまわないようにすることです。来訪されたお客様に出したとして、食べられるとは限りません。包装されていなかったら、湿気てしまいます。食べる瞬間まで、大切に召し上がっていただきたいのです。

そして、食を楽しむには視覚も重要です。きれいな包みが、よりおいしく感じさせてくれます。

なお、はじめた当時は過剰包装だと、ご意見もいただきました。紙はたしかにゴミになりますが、それ以上におかきがゴミになることを避けたいという信念があります。

―印象深いお客様の声を教えてください。

川合 昔から一番多いのは「おいしいよね」という感想です。他社にはない、お米のおいしさがしっかりと伝わっていると思います。

また、お子様がどんどん食べちゃう、という声も多くいただきます。子どもは価格やパッケージではなく、純粋においしいから食べてくれていると思います。食べたあとに、もう1枚、またもう1枚と食べたくなる、あと引くおいしさも大切にしてきました。

―最後に今後の計画を教えてください。

川合 2024年8月末に、富山の工場を増築して、増産と働く環境改善、品質改善が叶う工場にします。本格稼働は2025年の3月以降を検討しています。

そして、今後はおかきをより多くの人に伝えたいです。そのためにWeb販売にも力を入れています。また、明治屋さんや紀ノ国屋さんなど高級ストア、ホテルや空港、バーのつまみなどにも展開中です。今までと違う販路でお客様に届けていきます。

販路を広げつつ、ブランドイメージを崩さないためにも商品のクオリティ、対面販売の接客や販売のクオリティも高めます。ここをしっかりしながら販路を広げることが重要です。

―すばらしいお話をありがとうございました!

「柿山セレクト(24枚入り)」

「柿山セレクト(24枚入り)」
価格:¥2,160(税込)
店名:赤坂柿山 オンラインショップ
電話:0120-1971-21(平日10:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.kakiyama.com/items/kakiyama-select2.html
オンラインショップ:https://www.kakiyama.com/shop/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
川合寛妥(株式会社赤坂柿山 代表取締役)

1968年東京生まれ。早稲田大学教育心理学専修卒業後、ゼネコン勤務を経て1993年株式会社赤坂柿山入社。趣味は映画と美味しいものを美味しいお酒と楽しむこと。

<文/林本直 MC/伊藤マヤ 画像協力/赤坂柿山>

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