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北海道の隠れた宝を使った大ヒットふりかけ「ねこぶまんま」&「札幌すみれ監修 チャーハンの素」

2024/06/10

北海道の味わいを家庭の食卓へ届ける「ねこぶまんま」は、地元の隠れた宝、猫足昆布を活用したロングセラーのふりかけです。開発元は北海道に本社を置く有限会社 札幌食品サービス。札幌のラーメン店「すみれ」監修のチャーハンの素は、同社が開発し製造が追いつかないほど人気を集めています。今回編集長アッキ―こと坂口明子が気になった「ねこぶまんま」や「札幌 すみれ監修 チャーハンの素」の魅力を、取締役社長の小板晴久氏に取材スタッフが伺いました。

有限会社札幌食品サービス 代表取締役社長 小板晴久氏
有限会社札幌食品サービス 取締役社長の小板晴久氏

―御社の沿革をお聞かせください。

小板 起業のきっかけは、当時勤めていた食品会社のリストラです。幸いにも私はリストラ組ではありませんでしたが、同僚は何人もリストラされ、それを見ているうちに自分で何か始めたいと思うようになりました。

そこで1996年に会社を辞め、独立しました。顧客も仕入れ先もないゼロからのスタートです。給料は自分で決めた5万円。とにかく利益を出して会社を成長させていこうと、麻生のマンションを事務所として借りて、事業を始めたのです。

それから事務所の移転を経て、2002年頃は今の本社のある新川という町に拠点を置き、製造などをできるようにしました。2018年には隣の地区に商品開発ラボを確保。翌年には事務所を別区画の新川に移転。そして昨年は商品管理センターを借りました。今年もより生産性を上げられるよう努めています。

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北海道の豊富な原料を元に、様々な製造方法で商品化している。

―北海道に特化して商品づくりをされている理由は?

小板 やはり北海道が大好きだからです。北海道では素晴らしい食材が採れるので、そういうものを商品化して作っていこうじゃないか、という思いがあります。

仕事で出会った方から北海道の食材として紹介されたのが、猫足昆布でした。猫足昆布は普通の昆布と比べて細く、見た目が良くありません。北海道の食材と言っても、実は北海道の方でも知らない方がほとんど。「踏まれ昆布」という呼び名があるほど、誰も拾わない上に足で踏んでいく昆布で、いわば雑草のようなものだったのです。

この猫足昆布を何とか商品にできないかと、試行錯誤をして作ったのが、今回ご紹介いただく「ねこぶまんま」でした。これが最初に我が社で生まれた商品です。

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猫足昆布の旨味や香りをそのまま楽しめる「ねこぶまんま」。

小板 実は私は、北海道では昆布は売れないのではないかと考えていました。北海道の人々にとって、昆布は買うものではなく、貰うものでしたから。そのときにテレビショッピングのバイヤーから「販売してみませんか」とお声がかかりました。

そのテレビショッピングで「ねこぶまんま」が売れたのです。これが25~26年ほど前のこと。「ねこぶまんま」は今も弊社のロングセラー商品です。

―「ねこぶまんま」の魅力を教えてください。

小板 「ねこぶまんま」には化学調味料を一切使っていません。猫足昆布と鰹節と、白ゴマしか入っていない、シンプルな食品です。猫足昆布の粘りはがごめ昆布に匹敵するのではないかと思い、お客様の健康に役立つ食品を作りたいと考えて開発しました。

食べ方もいろいろ応用していただけます。例えば、冷奴にパラパラッとかけたり、厚焼き卵に混ぜ込んだり。パスタと一緒に炒める、漬物にかけていただくという食べ方もあります。お味噌汁に入れれば、猫足昆布特有の粘り気を感じていただけます。

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冷奴にかける、漬物に混ぜるなど、お好みでさまざまな食べ方を楽しめる。

―印象に残っているお客様のエピソードを教えてください。

小板 昆布漁師の方から「ねこぶまんま」のオーダーが入ったことです。昆布が身近にあるにもかかわらず。これが私自身、非常に意外でした。そもそも北海道では売れないだろうと思っていましたから。本当にびっくりしました。

―「札幌 すみれ監修チャーハンの素」の開発のきっかけは?

小板 すみれ村中店主様からお声かけいただきました。「札幌 すみれ監修チャーハンの素」の前に「札幌 すみれ監修 そぼろ味噌味」というソフトふりかけも開発しています。

コンセプトは、簡単にすみれのチャーハンを味わえるように、ペーストをパーッとかけてチャーハンを作るというもの。そこで、ペーストを製造するメーカーとコラボして作ったというのがスタートでした。

北海道ラーメンの人気名店、「すみれ」さんの監修ですから、味を適当に作るわけにいきません。すみれさんから許可が出なければ発売できませんので、求められる味を出せるようメーカーとともに努力しました。

今は一部のお客様をお断りしている程、製造が追いつかないぐらいご好評いただいており、ご迷惑をおかけしております。改善のために新しい商品管理センターを借りました。今年は少しでも製造を増やせるよう計画しています。

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ペースト状でムラなく混ぜて作れる、すみれ監修のチャーハンの素。
名店の味を自宅で簡単に再現できる。

―今後のビジョンをお聞かせいただけますか。

小板 すみれさんとコラボして製品を作ったように、今後も様々な企業とのコラボレーションを進めたいと考えています。様々な業界と共同で新しい商品を企画し、それを販売していくという方向性は、これからも続けていくつもりです。

コラボレーションは企業の監修のもとで進める必要があるため、時間がかかります。しかし、単に「買ってください」と主張するのではなく、新しい価値を提案し続ける提案型のビジネスが重要だと考えています。

あとは、人の成功を追いかけないということ。例えばヒット商品が出ると、すぐに模倣品が出ますが、弊社ではそれをしません。厳しいことかもしれませんが、自社でいいものを開発し、購入していただいたお客様に本当に満足していただく。この方針は今後も変わりません。

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顆粒味噌がサッと溶けて生味噌に近い状態になる「漁師のかあちゃんのみそ汁」。
ねこぶまんまと並ぶヒット商品だ。

―貴重なお話をありがとうございました。

「ねこぶまんま」(40g×2パック)

「ねこぶまんま」(40g×2パック)
価格:¥1,080(税込)
店名:株式会社 共栄水産 【楽天】どさんこ旬情報!店
電話:0120-78-0014(平日9:00~18:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/dosanko/10005522/
オンラインショップ:https://www.rakuten.ne.jp/gold/dosanko/

「札幌 すみれ監修チャーハンの素 」(69g (23g×3)×2袋)

「札幌 すみれ監修チャーハンの素」(69g(23g×3)×2袋)
価格:¥1,240(税込)
店名:北海道お土産ギフト岡田商店
電話:011-611-1320(9:00~16:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/hokkaido-okada/sumire-tyahan-2p/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/hokkaido-okada/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
小板晴久(有限会社札幌食品サービス 取締役社長)

1955年生まれ。北海道一の業務用食品卸売会社で約20年間勤務後、1995年に41歳で独立し、「有限会社 札幌食品サービス」を創業。「漁師のみそ汁」「ねこぶまんま」「ねこぶだし」といった全国的なヒット商品の開発に携わる。

<文・撮影/西村初音 MC/伊藤マヤ 画像協力/札幌食品サービス>

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