体重の約60％が水分で作られている人のカラダ。飲料水にこだわる人も多くいます。今回、編集長アッキ―こと坂口明子が気になったのは「逃げない水素水」。商品の特徴や魅力について、奥長良川名水株式会社 代表取締役社長の中村尚氏に取材陣がお話をうかがいました。

奥長良川名水株式会社 代表取締役社長の中村尚氏

―会社の沿革と社長の経歴について。

中村　1999年に、旧洞戸村・岐阜県森林組合連合会・中濃森林組合からなる第三セクターとして設立されました。初代社長は岐阜県議会議員を務めていた船戸行雄さんです。彼の右腕だった私の父が2代目となり、2005年に民営化しました。
建設業界にいた私が35歳となった2011年、東日本大震災が発生して水不足が深刻となりました。会社の業務を拡張するにあたり、父から声がかかって中間管理職として入社した次第です。周りの方に支えられながら2021年に社長に就任し、「全従業員の幸せ」を最優先に働きやすい環境作りを心がけています。

―事業内容を教えてください。

中村　「高賀の森水（こうかのしんすい）」をはじめ、ミネラルウォーターを製造・販売しているほか、全国約180社のOEMも受託しています。大手ヨガスタジオ、大手コンビニエンスストア、関東の国際空港の制限区域内外の販売店、大手ホテルやプロ野球球団、飲食店、教育機関、芸能事務所、アーティストの方などお取引先はさまざまです。品質や配送システムに関して高評価をいただき、岐阜県と災害時応援協定を結んで水作りをするなど、画期的な水のボトリング事業を始めた父を心から尊敬しています。

―水の違いについて。

中村　北海道と沖縄では水質がまったく違うように、「おいしい水」の感覚は各地で異なります。日本列島のほぼ中心にある岐阜県の水は、中間の味ということで多くの人がおいしく感じるようです。全国の水を集めてモニタリングしたところ、弊社の水が最も好まれたことから人気テーマパークに採用されたこともあります。弊社の水と水道水を2時間ほど常温放置してから飲み比べると、おいしさの違いを実感できると思います。

使用しているのは天然水の「高賀の森水」。
岐阜県関市洞戸の地下深くから湧き出た、
ミネラルたっぷりの超軟水、ナチュラルミネラルウォーター。

―「逃げない水素水」はどんな商品ですか？

中村　6年連続でモンドセレクション金賞を受賞したヒット商品です。「飲み続けると体に良い水」を目指し、あらゆる「機能水」を開発する中で生まれました。お客様からは「口当たりがやわらかくておいしい」「お通じが良くなった」といった声が届いています。年間を通して水を飲んでいただくために「日用品からの脱却」を掲げ、防災の観点では「保存水」、健康維持を目的とした嗜好品として「機能水」の魅力を発信しています。

ラベルは爽やかなピンクとブルーの2種類。中身は同様。

―そもそも「水素水」とは？

中村　普通の水にも含まれる水素分子を、より大量に溶け込ませた水を「水素水」と呼びます。水素水の作り方は「水素ガスを水中に吹き付ける」「水を酸素と水素に電気分解して水素のみを集める」の2つが主流です。それらの商品は水素が減少しないようにアルミ缶やアルミパウチに入っていますが、弊社は独自の製法でペットボトル入りの水素水を開発しました。「ペットボトルを開けたときに水素が発生する」という新発想で、水中に水素を発生させる原液は特許も取得しています。

水素を逃がさない新技術を開発し、便利なペットボトル飲料に。

―「水素水」に期待できる作用は？

中村　体調悪化の原因は、呼吸によって過剰摂取された酸素だといわれています。酸素を吸わないと生き物は死んでしまいますが、余分な酸素は体内で悪玉活性酸素に変化します。皮膚においては、シミ・しわなどの老化現象は酸素が原因と考えられるのです。スポーツをした場合も、呼吸が増えることで体がダメージを負うスピードが速まります。弊社では水素水を飲んで脂肪燃焼と発汗をうながし、「体外に余分な酸素を排出する」というロジックを推奨しています。

また、不純物が少ない「純水」は汗や尿によって放出されたミネラルを回収できないため、実は危険性が高いものです。ミネラルを含んでいるぶん、井戸水や塩素消毒した水道水の方が安心・安全だといえます。弊社としては「おいしい」と評判のナチュラルミネラルウォーターであり、水素を発生させる「逃げない水素水」は体にとっても一石二鳥だと考えています。

―エビデンス（科学的根拠）について。

中村　2016年に国民生活センターの検査結果が発表され、詐欺行為をしていたメーカーがあったことから「水素水」の市場は大きくイメージダウンしました。弊社では、各種研究機関と連携してエビデンスも裏付けています。たとえば、「水素水を大量に含んだ水の中では釘が錆びない」という実験結果や、水素が病気の元になる「悪玉活性酸素」に作用して水を無害化するという見解があります。慶應義塾大学の附属病院では、水素水・水素ガスを用いた最先端治療が行われ、「脳の損傷を抑える効果」について論文が発表されました。どんな形であれ、水素による体への良い効果は期待できると思います。

―今後の展望は？

中村　水素水の製法技術を海外へ輸出する事業を始めました。温めても凍らせても水素が発生する水素パウダーを使うと「パンがおいしく焼き上がる」という声もあります。インドネシアをはじめ、東南アジアに「機能水」を広めることを今後のビジョンとしています。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「逃げない水素水36」（ピンクボトル 500ml×24本入）
価格：¥6,998（税込）
店名：奥長良川名水
電話：0581-58-9011（8:00～17:00）
定休日：インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL：https://www.okunagaragawa.jp/SHOP/194787/list.html
オンラインショップ：https://waterdepartmentstore.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

＜Guest’s profile＞
中村尚（奥長良川名水株式会社 代表取締役社長）

1976年、岐阜県生まれ。2012年に奥長良川名水株式会社へ入社後、東京支店の立ち上げに従事。7年にわたり東京支店長を務めたのち、2021年に代表取締役社長へ就任。日本国内のみならず東南アジアでの販売にも注力し、2023年9月よりインドネシアで水素水の製造販売を開始。

＜文・撮影／マスダアヤノ　MC／伊藤マヤ　画像協力／奥長良川名水＞