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国内外で高く評価された、石垣島のお米を使った泡盛「島うらら」

2024/07/19

今回、編集長アッキーの目に留まったのは、石垣島のお米を使った泡盛「島うらら」。国内外のさまざまな品評会で受賞するなど、高い評価を得ている泡盛です。製造・販売している有限会社八重泉酒造は、オーシャンビューの立地で試飲も充実しており、観光地としても人気です。代表取締役社長の座喜味盛行氏に、取材陣が伺いました。

有限会社八重泉酒造 代表取締役社長 座喜味盛行氏
有限会社八重泉酒造 代表取締役社長の座喜味盛行氏

―御社の沿革を教えてください。

座喜味 弊社は1955年に創業しました。きっかけは、私の曾祖父母(そうそふぼ、ひいおじいさんとひいおばあさん)の引っ越しです。引っ越した時に購入した物件が、廃業した泡盛メーカーでした。泡盛造りの機材がすべて残っていたことから、祖父が泡盛造りをはじめたと聞いています。
その後私の父が2代目に就任すると商品開発に力を入れました。開発したのはパイナップルのワイン、ウイスキーやブランデーのように樫樽で熟成させた泡盛、飲むお酢の黒麹酢などです。
そして私は42歳のとき、2018年に3代目として代表取締役社長に就任しました。私が継ぐ決心をしたのは高校生の頃、八重泉酒造に東京農業大学の学生達が実習に来たことがきっかけです。実家が酒造業の学生で、大学に行く時点で実家を継ぐと決めていた人たちでした。
今までそういった人たちが身近にいなかったので、刺激を受けました。自身も酒造りに携わることを決意し、東京農業大学へ進学。酒造りを学び、卒業後に石垣島へ戻って八重泉酒造へ入社致しました。

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樫樽で熟成させた泡盛や、パイナップルのワインなども製造している。

―八重泉のお酒の特徴を教えてください。

座喜味 一般酒も古酒も、少し甘みを感じられる作りを目指しています。口当たりや香りで甘みを感じることで、お酒の味わいが広がります。
泡盛の場合は、甘口・辛口という分け方はあまりしません。すっきり、芳醇、ドライ、フルーティーといった表現をします。弊社の泡盛はすっきりで、フルーティーな味わいです。

―島うららを開発するきっかけは?

座喜味 泡盛は一般的にタイ米で作ります。しかし、石垣島は沖縄県内一の米どころです。そこで、地元のお米で作った泡盛を作りたいと思いました。
しかし、石垣島のお米で泡盛を作るのは困難でした。タイ米でも酒米でもなく、食べるお米だからです。麹を作るときは、米を洗って、熱を加えて蒸します。ご飯を炊くのと同じ工程です。このとき、普通のお米なので、もっちりして粒同士がくっついて団子状になってしまいました。
1粒1粒に麹菌をつけて麹になるのが理想ですが、団子状になると中に麹菌が入りません。麹を作るのに適していないのです。解消するために、お米の洗い方や熱の加え方、時間、気温などを調整しました。開発に2~3年かかりました。

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フルーティーな香りで、わずかに甘いすっきりとした口当たり。
泡盛がはじめての人も、飲みやすい味わい。

―島うららの特徴を教えてください。

座喜味 香りがとてもフルーティーで、口当たりが優しいのが特徴です。喉越しも柔らかく、はじめて泡盛を飲む方におすすめです。水割りなら、水3・島うらら2の割合で割ってみてください。
島うららを飲んだ方からは「香りがとても華やかで、日本酒みたい」「味わいも日本酒みたい」といった声をいただいております。また、定番のタイ米で作っている泡盛と飲み比べていただくと「島うららもいいね」といった感想もいただきます。お手軽な価格のお酒なので、お気軽に楽しんでいただきたいです。
なお、NHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」とコラボしていました。NHKさんにお願いして、ドラマの放送期間中のみロゴを使用させてもらいました。

―数々の品評会で受賞されています。

座喜味 フランスで開催される日本酒コンクールの「Kura Master2023」で最高賞のプラチナ賞、さらにその上の審査員賞を同時に受賞しました。
ほかにも、TWSC(東京ウイスキー&スピリッツコンペティション)2023の焼酎部門で金賞、BSA(バーテンダースピリッツアワード)2023で銀賞など、さまざまな賞をいただいております。また、品評会ではありませんが、石垣島特産品にも選ばれました。

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石垣島の海のように美しい水色と、
可愛らしいフォントのパッケージ。

―「島うらら」の品名も、パッケージも可愛らしいです。

座喜味 完成したときに、フルーティーで甘みのある香り、すっきりした味わいを感じられました。この香りと味わいなら「泡盛初心者の方、特に女性に飲んでもらいたい」と、社内で方針がまとまったのです。
ネーミングの考案を女性にお願いして、ラベルのデザイナーも女性にお願いしました。そして品名が「島うらら」になり、パッケージも決まりました。

―工場は観光地としても人気です。

座喜味 新型コロナウイルス感染症まん延によりお客様が来られない期間、店舗をきれいにして、お客様を迎え入れる準備をしました。
弊社は丘の上にあり、海が一望できるロケーションです。また、試飲スペースが充実しています。弊社に来てオーシャンビューを楽しみつつ、弊社のお酒も試していただきたいです。

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工場はオーシャンビューの立地にあり、試飲コーナーも充実している。
石垣島に観光に行った際には、ぜひ立ち寄りたい。

―今後の目標を教えてください。

座喜味 泡盛以外にも、パイナップルワイン、ハブ酒などのリキュール系、お酒以外の商品も作ってきました。今後は、地元に特化した泡盛以外のお酒や飲み物を展開したいと思います。また、日本国内でお酒を飲む機会が減っているため、すでに輸出をはじめています。今後は、海外展開のための商品開発にも力を入れたいです。
根幹にあるのは「いいものを作って提供することで、お客様に喜んでもらう」ことです。そのためにも、豊かな自然を素材に「一滴一滴をじっくりと真心を込めて醸す」を意味する『滴滴在心』を理念にしています。この想いを変わらずに持ち続けたいです。

―貴重なお話をありがとうございました!

「島うらら」(720ml)

「島うらら」(720ml)
価格:¥1,320(税込)
店名:石垣島の泡盛 八重泉酒造
電話:0120-8000-32(9:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://yaesen.com/products/00010181
オンラインショップ:https://yaesen.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
座喜味盛行(有限会社八重泉酒造 代表取締役社長)

1975年沖縄県生まれ。学生時代に東京農業大学の方々の影響を受け、自身も酒造りに携わることを決意してこの道に入ることを志す。1955年創業の八重泉酒造に、3代目として2018年42歳で同会社代表取締役社長就任。泡盛の可能性と将来を見据え、海外展開も視野に置く。スパニッシュオーク樽の使用や、石垣島産米・自社栽培のバタプライピーを用いた土地ならではの特徴を活かした新商品造りに挑戦し、革新を続ける。

<文/林本直 MC/伊藤マヤ 画像協力/八重泉酒造>

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