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創業560年を超える老舗の自信。「太閤秀吉献上羊羹&五代目善右衛門羊羹詰め合わせ」と和洋折衷菓子「鶴屋ロール」

2024/07/24

あずきと砂糖を寒天で固めた日本伝統のお菓子「羊羹(ようかん)」。今回、編集長アッキ―こと坂口明子が気になったのは和歌山の老舗和菓子店が手がける「太閤秀吉献上羊羹&五代目善右衛門羊羹詰め合わせ」と、手のひらサイズの和風ロールケーキ「鶴屋ロール」です。お店の歴史や商品の魅力について、株式会社総本家駿河屋 代表取締役社長の岡本良太氏にお話をうかがいました。

株式会社総本家駿河屋 代表取締役社長の岡本良太氏
株式会社総本家駿河屋 代表取締役社長の岡本良太氏

―会社の歴史を教えてください。

岡本 駿河屋は1461年に京都伏見で創業し、私で23代目となります。初代紀州藩主・徳川頼宣公は伏見に生まれ、駿河屋のお菓子を好まれたことから、1589年のお国替えにともない駿河屋も紀州へ移りました。以来、和歌山最古の和菓子屋として400年余り営業を続けています。本店がある駿河町は、頼宣公が駿河から連れてきた商人が住み着いた町ということでその名がついたそうです。看板商品の「蒸し羊羹」は、お茶会を開いた豊臣秀吉公が諸大名への引き出物に使ったという逸話があるほか、当時のパリ万博に出品した記録も代々残されています。

―現在は2つのブランドを展開されています。

岡本 煉羊羹など昔ながらの商品を扱う「総本家 駿河屋善右衛門」と、創業当時の屋号を取り入れた「鶴屋善右衛門」の2ブランドを展開しています。「鶴屋善右衛門」は創業560年目の2021年にスタートした取り組みで、幅広い世代に受け入れられる和洋折衷の新しいお菓子作りに挑戦しています。和菓子離れやギフト需要の減少が進む中で、これからは普段使いで気軽に食べてもらえるお菓子も作っていかなければ、と考えました。

―「太閤秀吉献上羊羹&五代目善右衛門羊羹詰め合わせ」の魅力について。

岡本 秀吉公の目に留まった駿河屋の蒸し羊羹は、当時「紅羊羹」と呼ばれていました。まだ砂糖の生成技術が高くなかった時代に、「紅」と表現されるほどきれいなあずき色を出せることが駿河屋の特徴だったのです。
小麦・砂糖・あずき・くず粉で作った原液を竹皮で包み、蒸し固めた羊羹はあっさりとした甘みがあります。小麦とくず粉を使うことで食感はもちっと仕上がり、お日持ちは製造日から4日間となっています。

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開封するとほのかに竹の香りが。素朴なおいしさの中に上品な甘みがある。

―煉羊羹「五代目善右衛門羊羹」の特徴は?

岡本 より赤色に近い「五代目善右衛門羊羹」は、紅羊羹(太閤秀吉献上羊羹)のあとに誕生した日本初の「煉羊羹」です。テングサ(海藻)を用いて炊く製法を5代目が考案したのち、6代目が寒天を用いて完成させたもので、駿河屋の代表菓子として知られています。
主な原料は白餡と砂糖と糸寒天です。釜の中で水分を飛ばし、焦げるギリギリまで炊き詰めることで、しっかりとコシのある羊羹となります。
蒸し羊羹はあずきで作る一方で、煉羊羹のベースは白あずきとインゲンを使った白餡です。配合も製法も異なるので、味や食感の違いを食べ比べる楽しさがあります。日本茶だけでなくコーヒーにもよく合いますよ。

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甘みを強く感じる煉羊羹。コシのある独特な歯ざわりも魅力。
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老舗の羊羹を味比べできるセットは自宅用にも人気。

―鶴屋善右衛門「鶴屋ロール」はどんな商品ですか?

岡本 「鶴屋善右衛門」の立ち上げ当時からある看板商品の一つです。店頭で人気の和風ロールケーキを食べやすいサイズの個包装にしました。味わいは北海道産大納言あずきの鹿の子を使った「小倉クリーム」、抹茶・白餡・生クリームを合わせた「抹茶クリーム」、栗餡・ホイップクリーム・刻み栗入り「栗クリーム」の3種類です。
「虎焼(とらやき)」という鉄板で焼いた和菓子生地で、クレープより少し分厚く、スポンジケーキとも異なります。米粉ならではのもっちりとした食感があり、和洋折衷のお菓子として小さいお子様がいるご家庭でも親しまれています。冷凍で届くため冷蔵庫で解凍していただくほか、凍らせたままアイスのように食べるのもおすすめです。

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コーヒーや紅茶、日本茶にも合うお菓子。クリームたっぷりで満足度も高い。

―企業の展望とアピールポイントについて。

岡本 駿河屋の伝統は今後も大切にしつつ、「鶴屋善右衛門」の新しいお菓子作りに力を入れていきたいと思います。あまり和菓子を食べない方が鶴屋をきっかけに駿河屋を知り、和菓子のファンにもなっていただけるとうれしいです。
実店舗では毎月第2週の金・土・日を「駿河屋・鶴屋の日」とし、特大のおはぎやプリンなどの月替わりの限定商品を販売しています。お取り寄せでお菓子を気に入ってくださった方は、ぜひ観光がてら店舗にもお立ち寄りください。お菓子を通して和歌山の文化と駿河屋の歴史を同時に味わう、そうした楽しみ方もいいのではないでしょうか。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

太閤秀吉献上羊羹&五代目善右衛門羊羹詰め合わせ

「太閤秀吉献上羊羹&五代目善右衛門羊羹詰め合わせ」(各1棹)
外装寸法:縦23cm×横16cm×高さ5cm
価格:¥3,888(税込)
店名:株式会社 総本家駿河屋 ネットショップ
電話:073-477-0551(10:00~17:00 日曜定休 年末年始を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:太閤秀吉献上羊羹&五代目善右衛門羊羹詰め合わせ
オンラインショップ:https://shop.souhonke-surugaya.co.jp/

鶴屋ロール 6本入

「鶴屋ロール 6本入」(各85g×2本)
種類:小倉クリーム、抹茶クリーム、栗クリーム
価格:¥2,280(税込)
店名:株式会社 総本家駿河屋 ネットショップ
電話:073-477-0551(10:00~17:00 日曜定休 年末年始を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:鶴屋ロール 6本入
オンラインショップ:https://shop.souhonke-surugaya.co.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
岡本良太(株式会社総本家駿河屋 代表取締役社長)

1974年、京都生まれ。1994年に大阪学院大学を卒業。2003年、株式会社総本家駿河屋へ入社。2014年、代表取締役社長に就任。

<文・撮影/マスダアヤノ MC/三好彩子 画像協力/総本家駿河屋>

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