寺泊中央水産_top

新潟・寺泊に根付いて約110年。おいしい魚を届け続ける老舗鮮魚店の大きな開きホッケ。

2024/07/23

新潟県長岡市寺泊。「海と魚と歴史のまち」をキャッチフレーズにしたこの町には、「魚のアメ横」と呼ばれる魚の市場通りがあります。そこに店舗を構えるのが寺泊中央水産株式会社。安くておいしい魚を皆さんに食べてほしいという思いから、鮮魚だけではなく干物などの加工品も販売しています。編集長アッキ―こと坂口明子が注目したのは、干物のひとつ。大きな「開きホッケ」です。取り扱うことになった経緯を寺泊中央水産株式会社 代表取締役の山口誠太郎氏に取材陣が伺いました。

寺泊中央水産株式会社 代表取締役の山口誠太郎氏
寺泊中央水産株式会社 代表取締役の山口誠太郎氏

―御社の沿革を教えてください。

山口 祖父が大正の終わりごろに、魚屋を始めました。それから約110年。鮮魚専門店として寺泊の地に根付いて、私が3代目になります。当初のメインは卸業で、日本海のイカを東京築地に初めて出した歴史があるということも聞きました。魚を扱う中で、スーパーなどで見かける切り身や頭などが取られた状態ではなく「まるまるとした魚を売りたい」と自宅を改装して小売を始めたのが、先代です。

それが昭和40年代後半。料理屋さんなどプロも足を運んでくださる鮮魚店になりました。その後、1980年に寺泊中央水産株式会社を創業。寺泊の観光スポットでもある魚市場通りに本店を構えました。目の前は、寺泊中央海浜浴場。日本海を望む場所です。そこで現在も変わらず、一般のお客様に新鮮で安価な鮮魚を販売しつつ、2階で食堂も行っています。

寺泊中央水産_2
寺泊中央水産_3
日本海が目の前という立地にある寺泊中央水産。
2階の食堂では名物の「番屋汁」など新鮮な魚介も味わえる。

―食堂ですか?

山口 市場の魚屋さんには、食堂が隣接していることが珍しくありません。「まるなか食堂」も例外ではなく、本店2階で、魚屋直営の荒磯料理を出しています。ランチ営業のみですが、早い時期から展開していました。団体でも個人でも利用できる食堂で、名物は「番屋汁(ばんやじる)」です。

寺泊中央水産_4
魚介と野菜たっぷりの番屋汁。

山口 これは、寺泊伝統の郷土料理。漁師さんが、網などを入れておく倉庫のような場所を「番屋」と言うのですが、そこで、売り物にできない魚を使って味噌汁を作っていたことに由来します。旬の野菜と数種類の魚を煮込んでいるので、おいしいです。

―御社の強みは?

山口 安くて、良質な魚を扱っていること。それから魚に関する知識もあります。私も、現職に就く前は北海道などの市場などに勉強に行かせてもらっていました。普段はなかなか見ることができない工場や加工場などで魚について学んできたので、自信を持って皆様に良いお魚を提供できると思います。

それから、先代の口癖は「お客さんが『まけてくれ』と言わなくてもいいような店作りをしなさい」ということでした。安いものばかりではないですが、やっぱり、お客様には安くおいしく食べてほしい。これも先代が言い続けていたことなので、その思いも受け継いでいます。

寺泊中央水産_5
寺泊中央水産_6
身厚で大きな「開きホッケ」。
グリルで焼くと、香ばしい匂いが食卓に広がり、食欲がそそられる。

―加工品である「開きホッケ」を扱うようになった経緯は?

山口 もともと鮮魚が中心なので、自社で加工品を作るようなことはしていません。でも、加工品は、お客様が求めているものでもあります。なので、いい商品を見つけて来て、取り扱わせていただく形です。

「開きホッケ」は、そのひとつ。「安くておいしい」という、当社の思いに見合う商品でもありましたし、本当においしい干物です。これならお客様が喜んでくださると思いました。

―「開きホッケ」の特徴は?

山口 この「開きホッケ」は一夜干しの干物です。全体が大きくて、肉厚ですが、丁寧に切り開かれています。脂がよくのっていて、おいしいのも特徴です。実はホッケも数種類扱っていて、お客様が選べるようにしていますが、手に取られる方が多いのも特徴かなと思います。

また、干物のホッケは固いイメージがあるかもしれませんが、この身は柔らかい。食べやすいので、お子様も高齢者の方もおいしく召し上がっていただけます。

寺泊中央水産_7
寺泊中央水産_8
旨味がぎゅっとつまった脂もたっぷり。
お茶漬けに合わせると、サラサラと食べることができ、夜食などにもぴったり。

―おすすめの食べ方は?

山口 まずはシンプルに大根おろしと合わせて食べていただければと思います。そのときに、ぜひ、皮も食べて欲しい。皮と身の間が油ですから、焼くと香ばしく旨味もたっぷりです。それから、ホッケは身がほぐれるのでお茶漬けもおすすめです。

あとは、BBQ。早く焼き上がりますし、ホクホクと食べられます。臭みが気になる場合は、そこにちょっと生姜を添えてみてください。気にならなくなると思います。

―最後に、今後の展望をお願いします。

山口 近年、魚が取れる量はすごく少なくなってきています。でも、地元で魚を取ってくれる漁師さんがいる。おいしい魚を待ってくださるお客様もいます。そんな皆さんをマッチングできるような商売を続けていきたい。

もちろん、寺泊まで足を運んでいただくのは大変なので、おいしい魚を全国にお届けできるように情報発信や、ECサイトの展開もしていきたいと考えています。良い商品を安く提供するという理念をなくさずに、日本で取れる貴重な魚を、これまで以上に大事に扱っていきたい。

当社は、目の前に海がなくならない限り、魚屋を続けていきます。魚もたくさんの種類がありますし、調理法や食べ方などに迷ったら、いろいろと相談していただければうれしいです。その上で、今後はECサイト上でも、鮮魚を扱えたら。加工品や干物などはたくさんありますが、鮮魚の通販サイトを作り上げていきたいとも考えています。

―貴重なお話をありがとうございました。

開き ホッケ 真ホッケ 大サイズ 3枚入

「開き ホッケ 真ホッケ 大サイズ 3枚入」
価格:¥1,296(税込)
店名:寺泊中央水産
電話:0258-75-3266(平日/8:40~17:00 祝休日/8:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://teradomari.shop-pro.jp/?pid=156099528
オンラインショップ:https://teradomari.shop-pro.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
山口誠太郎(寺泊中央水産株式会社 代表取締役)

1963年新潟県寺泊生まれ。新潟県立巻高校卒業後、新潟市内の水産会社に入社し、2年の修業期間を経て1983年に寺泊中央水産へ入社。

<文・撮影/青柳舞子 MC/高橋知 画像協力/寺泊中央水産>

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter