食卓に汁物が欲しいとき、あっという間においしいお吸い物ができる調味料があったら便利ですよね。今回、編集長のアッキーが気になったのは、真鯛やのどぐろなどのうまみがギュッと凝縮された19種類の「魔法の海鮮だし塩」。お吸い物から天ぷらの付け塩までいろいろ使えて料理がグンとおいしくなる、まさに魔法の塩なんです。取材スタッフが販売を行う有限会社福亀堂 代表取締役の野村和生氏におすすめの使い方などを伺いました。
お湯を注ぐだけで極上のお吸い物に!真鯛など19種類から2種類選べる「魔法の海鮮だし塩」
2024/08/07
有限会社福亀堂 代表取締役の野村和生氏
―御社の創業からの歩みをお聞かせください。
野村 弊社は1965年に私の父が創業した会社で、主に海産物の仕入れや加工を行って観光客向けのお店に卸していました。私は小さい頃から家業を手伝い、大学卒業後そのまま弊社に入社しました。
当時の和歌山県白浜町は観光地として非常に栄えており、出す商品はすべて売れるほどの繁盛が続いたのです。商売が順調に伸びていくうち、仕入れるよりも自社で加工する商品のほうが増えていき、干物や梅干し、饅頭なども自社で作るようになりました。お客様に「和歌山県のお土産です」と堂々と説明できるよう、地元の食材を地元で加工することが父のこだわりでした。
―現在もたくさんの商品を扱われていますが、新商品の開発はどのように?
野村 弊社の従業員は少し変わっていて、勝手にいろいろなものを作って私のところに持ってくるのです(笑)。そうやって従業員がいろいろ作るので、原料屋さんも新しい原料をいろいろ持ってきます。そういったなかで良いものがピックアップされ、新商品として販売されます。
「紀州からおいしい健康をお届けする」が弊社のキャッチフレーズなので、和菓子のあんこは氷砂糖や希少糖で甘み付けをし、フルーツゼリーの果物は皮まで安全に使える「過熱水蒸気加工」を施すなど、コストがかかっても品質の良いものを販売するのがこだわりです。
皮まで丸ごと食べられるフルーツゼリーなど、
おいしさはもちろん栄養価にもこだわっている。
―今回紹介する「魔法の海鮮だし塩」の魅力とおすすめの食べ方を教えてください。
野村 「魔法の海鮮だし塩」シリーズはメーカーからの依頼で販売を始めた商品で、現在は「真鯛のだし塩」「雲丹万能調味塩」など19種類を揃えています。最初は塩など売れるだろうかと思ったのですが、食べてみると非常に使い勝手が良く面白い商品だと分かり、現在では「楽天デイリーランキング」の1位を取るほどの人気になりました。
このだし塩にお湯を注ぐだけで、びっくりするほどおいしいお吸い物ができます。素材を活かして作っているので、「かきだし塩」や「しじみのだし塩」を食べると本当に貝そのままの味がするほどです。だしのうまみと塩加減のバランスが絶妙で、おにぎりの塩や天ぷらに付ける塩、サラダや茶わん蒸しの味付けにもおすすめです。
お吸い物はもちろん浅漬けの漬け塩や天ぷらの付け塩など、
アイディア次第で使い方がどんどん広がる。
―商品名に「○○のだし塩」や「○○万能調味塩」などの違いがあります。それぞれの特徴は?
野村 どちらも素材の味とだしを効かせた塩であることは一緒ですが、汁物などに向いているものは「○○のだし塩」、味付けに向いているものは「○○万能調味塩」と名前を変えています。たとえば「汁にして飲む」ことが一般的でない雲丹を使ったものは、味付けにおすすめの塩として「雲丹万能調味塩」の名前が付いています。
―19種類のうち2種類を選べる商品とのことですが、特に人気の塩を教えてください。
野村 メディアで取り上げられることが多い「真鯛のだし塩」と「のどぐろ出汁塩」が特に人気です。魚そのものの粉末も入っているため、真鯛やのどぐろのうまみの強さが非常に活かされています。私個人は「真鯛のだし塩」や「あごのだし塩」でお吸い物を作ってよく食べます。また、だし巻き卵を作るときにだしの代わりに「かにだし塩」を入れると、かにの風味の効いたおいしい玉子焼きができるのでおすすめです。
送料無料で2種類を選べるセットにしたところ、お客様はいろいろな塩を試してお気に入りを見つけ、おすすめの使い方もレビューに書いてくださいます。使い方が広がりますので、ぜひ参考にしてほしいです。
人気の真鯛やのどぐろのほか、甘えびや伊勢えび、
ふぐなど種類豊富なだし塩が揃う。
―ほかにも、御社が力を入れるおすすめ商品があるとか?
野村 現在、「あんこの神様」と言われる小幡寿康氏から伝授されたあんこを使った和菓子と、過熱水蒸気加工を施した果物で作る「Happy Turtle フルーツゼリー」が弊社の二枚看板となっています。
小幡寿康氏に教えていただいたあんこは、北海道産の小豆や氷砂糖、希少糖を使い、特別な方法で作る「伝説のあんこ」です。このあんこを使った商品は「うすかわまんじゅう」が特に人気で、「他と比べても、紀州 福亀堂のものが一番おいしい」とのお声もいただきます。
「あんこの神様」小幡寿康氏に伝授されたあんこは、
小豆の持ち味が活きた極上のおいしさ。
あんこの存在感を堪能できる「うすかわまんじゅう」が人気。
―過熱水蒸気加工で作るフルーツゼリーについても教えてください。
野村 過熱水蒸気加工は弊社とともに商品生産をする会社の特許技術で、果物の栄養と味わいを引き出しつつ、皮に残る残留農薬を除去しながら加熱できる方法です。皮ごと安全に食べられるので、ゼリーには柑橘などの皮も全部使っています。材料はほぼ和歌山県産の果物を使うなど産地にもこだわっており、普通のフルーツゼリーと比べると、生の果物のようなフレッシュ感や香りを楽しめると人気です。
栄養価が損なわれず、むしろ増えるという「過熱水蒸気加工」。
ゼリーには皮まで丸ごと使い、果物の持ち味を引き出している。
―珍しい商品で、ギフトとしても喜ばれそうです。
野村 まだ浸透していない技術のため、この方法で作ったフルーツゼリーは世界でも「紀州 福亀堂」にしかありません。おいしくて栄養があるだけでなく、材料の無駄が出ないので地球環境のためにもなります。コストがかかっても品質の良い商品をお届けしたく、設備投資も思い切って行いました。様々なメリットがある技術ですので、もっと浸透するよう引き続き力を入れていきたいです。
―素晴らしいお話をありがとうございました。
「魔法の海鮮だし塩」(160g×2袋)
価格:¥1,000(税込)
店名:紀州 福亀堂
電話:0120-42-3760(10:00~16:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/fukukame/dasisio-2/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/fukukame/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
野村和生(有限会社福亀堂 代表取締役)
1968年和歌山県白浜町生まれ。1992年に有限会社福亀堂に入社。2010年に同社代表取締役に就任。特許技術『過熱水蒸気加工』した果実を使った商品、あんこの神様小幡寿康氏伝授のあんこを使った商品開発に注力している。
<文/ふるとりあやめ MC/三好彩子 画像協力/福亀堂>