今回、編集長アッキ―こと坂口明子は、フルーティーでまろやかな「延命酢」に注目。そのまま飲んでも、調味料として使ってもおいしい「延命酢」。製造しているのは有限会社近藤酢店です。創業以来の伝統製法を守りながら、身体に優しいお酢を世の中に送り出しています。製造の裏側を有限会社近藤酢店 代表取締役の武井宣明氏に取材陣が伺いました。
使いやすく飲みやすい!無添加で身体に優しいフルーティーでまろやかな「延命酢」
2024/08/07
有限会社近藤酢店 代表取締役の武井宣明氏
創業から変わらぬ製法を守り続けている有限会社近藤酢店。
職人の手によってまろやかでおいしい酢がつくられている。
―沿革を教えてください。
武井 創業は1933年。私で3代目になります。静岡県静岡市で、当初からお酢に特化した形でスタートしました。無添加にこだわり、安心・安全で身体に優しいおいしい酢を、皆様に届けています。
創業時は醸造酢、米酢といった酸っぱい酢のみを扱っていましたが、徐々に手軽に使える家庭用のお酢なども開発。寿司用の合わせ酢や看板商品である「延命酢」などを2代目がつくりました。
現在取り扱っているお酢の種類は8種類。そのうち、スーパーなどで皆様に手に取っていただける小売商品は7種類です。
―御社のこだわりは?
武井 創業当時から変わらないつくり方がひとつです。ずっと継承している製法になります。それから原材料の配合。この配合をベースに派生商品などを開発しています。
1945年(昭和20年)の空襲で一度は消失した蔵を再建。
70年以上この場所で同じ桶を使って毎日お酢を作り続けている。
ロングセラーの「延命酢」。フルーティーで使いやすく、そのままでも飲めるまろやかさも魅力。
―看板商品の「延命酢」はロングセラーです。
武井 販売を開始したのは40〜45年ほど前。皆様に愛される商品になっています。一度聞いたら忘れない「延命酢」というネーミングは、創業者が名付けました。
お酢は、昔から「身体にいいもの」とされています。ですから「うちの酢を通じて、皆様に健康で長生きしていただきたい」というイメージを名前に込めたそうです。
―特徴は?
武井 「延命酢」も昔ながらの製法を用いています。その上で、原料のひとつにみかん果汁を使用。その上で蜂蜜や果糖で甘みをつけて「いつでも使いやすく」ということをコンセプトに開発したものになります。フルーティーな酸味を感じられるお酢に仕上がりました。
みかんの果汁を使った背景は、2代目の奥様のご実家がみかん農家だったこと。市場に出せないみかんを廃棄していたそうです。でも、それはもったいない。何か使えないかなというところが果実酢をつくるヒントになったと聞いています。
発売以降、お客様の声を聞いて、蜂蜜の使う分量や米酢と果実酢の配合など、味のリニューアルは何度か行ってきました。ここ15〜20年ほどは変えていませんが、まろやかな「延命酢」は、一度使っていただければ長くご愛顧いただける商品だと思います。
―どのように保管するのがいいのですか?
武井 開封後は冷蔵庫に保管していただくことをお願いしております。水分がついたまま常温で置いておくと、傷んだりカビたりしてしまいます。
サラダなどにそのままかけてもおいしい「延命酢」。
お子様にも人気の牛乳割りは、とろっとした食感に。
飲むヨーグルトのようになり、甘酸っぱさが口に広がるドリンクになる。
―おすすめの使い方やアレンジを教えてください。
武井 「延命酢」は万能。そのまま飲んでいただいても、かけていただいても、混ぜていただいても、料理をしていただいてもおいしいお酢です。そのままお野菜にかける。延命酢とオリーブオイルだけでドレッシングをつくる。そのように味のベースが決まる調味料でもあります。
いろいろな使い方ができる中で、おすすめのひとつは牛乳割り。牛乳4、「延命酢」1の割合で混ぜます。そうすると不思議なことに、とろとろの飲むヨーグルトのようになって、小さいお子様も面白がって飲んでくれるようです。
それから、季節のフルーツを漬けていただくこと。フルーツのピクルスと言いますか。「延命酢」とフルーツを漬けたシロップを炭酸で割って飲むこともできますし、フルーツ自体も、サラダやヨーグルトに入れて食べることができます。おすすめです。
あとは、私の孫がやっている納豆がけ。納豆に「延命酢」をかけるだけです。変わっていますがおいしいようで、よく食べています。
甘くて酸味が少ないので小さなお子様でも食べやすい、飲みやすい商品ですが蜂蜜を使用しているため1歳未満の乳児にはあたえないでください。
季節のフルーツを漬け、シロップを炭酸などで割るとさっぱりとしたドリンクに。
漬けたフルーツはそのまま食べたり、ヨーグルト、サラダに入れたりしてもおいしい。
―合うフルーツは?
武井 どのフルーツでもおいしいです。個人的にも気に入っているのはいちご。赤い色がシロップに移り、鮮やかになります。炭酸割りも牛乳割りもおすすめで、特に牛乳割りは、いちごミルクのような配色になるので見た目もいい。もちろん、おいしいです。
暑い季節には柑橘類。夏ミカンやレモンのスライスも相性が抜群です。レモンのピクルスは、そのまま食べてもおいしいので、気になったフルーツでいろいろと楽しんでいただけたらと思います。
―お客様の声や反応は?
武井 小さいお子様も「延命酢だと食べられる」という声を聞くとうれしくなります。実は私自身も決してお酢が得意ではありませんでした。
でも「延命酢」だと酢の物なども食べられます。同じようにお子様や酢が苦手な方でも味わっていただけるのは、本当にうれしいことです。
―今後のビジョンもお聞かせください。
武井 時代の流れが速い昨今。伝統の製造法を守ること。そして、時代に合う販売方法を模索しながら、ずっと変わらずにお客様の声を大事にした商品開発をしていきたいです。
やはり、お客様と一緒に製品をつくり、多くの方に「ここのお酢はおいしい」と評価いただけるようなメーカーでありたい。これからも、お客様に喜んでいただける製品を提供していくことを、しっかりと続けていきたいと思います。
―貴重なお話をありがとうございました。
「延命酢」(900ml)
価格:¥1,050(税込)
店名:マルヤス近藤酢店 楽天市場店
電話:0120-605-805(9:00~12:00、13:00~17:00、土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/kondousuten/enmeisu900-1/
オンラインショップ:https://www.rakuten.ne.jp/gold/kondousuten/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<文/青柳舞子 MC/伊藤マヤ 画像協力/近藤酢店>