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「二反田醤油「【3本ギフトセット】だし道楽 だし専用自販機」で話題の和風本格だし 焼きあご・宗田節・昆布入り」

2024/08/07

自動販売機はいまや、ビールや清涼飲料水だけでなくラーメンやカレーなどの冷凍食品、アクセサリーや雑貨などまで多種多彩。そうした中、編集長アッキーこと坂口明子が気になったのは「だし」。料理の味のベースとなる「だし」を自販機で販売するというユニークな取り組みをしている、有限会社二反田醤油代表取締役の二反田圭児氏に取材陣がお話を伺いました。

有限会社二反田醤油 代表取締役の二反田圭児氏
有限会社二反田醤油 代表取締役の二反田圭児氏

―まずは、御社創業のきっかけ、経緯をお聞かせください。

二反田 弊社を創業したのは、私の祖父です。もともと、祖父の兄が江田島の大柿町というところで醤油屋を営んでいて、祖父はその手伝いをしながら醤油づくりを学んだそうです。時を経て独立し、1991(平成3)年に有限会社二反田醤油を設立。地元でなじみのある「かけしょうゆ」や牡蠣エキスを使った商品の製造を始めました。

―お祖父様やお父様の背中を見て、「自分がこの会社を継ごう」と思われたのですか?

二反田 いえいえ、そういう考えはまったくなく育ちました。祖父にも父親にも、会社を継ぐように言われたことはないんです。ただ、私は長男なのでやはり責任は感じていたというか、心の中のどこかに「やらなくちゃいけないな」という思いがあったのかもしれません。大学卒業後に一般企業に就職したのですが、家業が忙しくなったために1年半ほどで退職、2007年に二反田醤油に入りました。

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有限会社二反田醤油は1991年、広島県の瀬戸内海に浮かぶ美しい島、江田島にて創業。
こちらは、呉市の早瀬大橋近くにある工場。

―創業から約10年で、人手が足りないほどの会社に成長されたなんて、素晴らしいですね。

二反田 弊社はすごく小さな会社でして、開業したもののなかなか認知してもらえません。そこで先代が、うちの醤油を宣伝するために隣の呉市でうどん店を始めたんです。呉は造船の街で、造船所で忙しく働くみなさんに、サッと茹でてすぐにできる「細うどん」を提供する文化があるんですね。弊社でも自分のところのおだしを使ってうどんを提供しようと。そうしたら、醤油づくりより先にうどん店が忙しくなってしまって(笑)。

その頃、私は大学の4年次で、授業はほぼ修了していたので、うどん店で店長として働いていました。それでもまだ、自分が醤油づくりに携わるとは考えていなかったのですが。

―醤油づくりをしながらうどん店を経営していくのは、大変だったのでは?

二反田 うどん店の営業は昼どきだけで、10時半から午後2時半までの4時間。それ以外の時間で、醤油やだしの製造をして。当初は、醤油もだしも大量出荷できるほど製造していなかったので、何とかうどん店と両立できたのでしょう。うどん店は現在も2店舗、営業しています。

店では、うどんのほかに卵かけご飯もメニューにあるのですが、テーブルの上に弊社のだしやかけ醤油を並べて、あえて普通のご家庭で召し上がるような感覚でそれらを手に取っていただく、というスタイルに。それは今でも続けているのですが、やはり、実際に商品を手に取り、味わっていただくと安心感もプラスされて、お客様にはより納得していただけるようです。するとリピートしてくださる方が増え、そこから口コミで広がって、だんだん売上が伸びてきた。そのタイミングで、私が戻ってきたというわけです。

―自動販売機でのだしの販売も、その頃から始められたそうですね。

二反田 うどん店のオープンから半年後、2007年の夏頃に店舗の前に自販機を置きました。先代の発案です。だしや醤油を自販機で販売するというアイデアは、醤油づくりを始めた頃から頭の隅にあったようです。やはり、弊社のような後発で小さな会社は、少し変わった、皆様に注目していただけるような取り組みが必要だろうと。

自販機で販売を始めたのは、弊社の看板商品である「だし道楽」のシリーズです。核家族化が進んで、全国的に醤油の消費量が減ってしまった。ならば、料理の基本で、使っていただく頻度も高く、見た目にもインパクトのある商品を作ろうと、2003年に弊社オリジナルの醤油をベースにペットボトルの中に焼あごを丸々1匹入れた「だし道楽焼きあご入り」と宗田節を入れた「だし道楽宗田節入り」を商品化。自販機では、それらを販売することにしました。

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―自販機での販売を始めるにあたって、苦労されたことはありますか?

二反田 飲料用の自動販売機を使用しているのですが、一般に流通している調味料のペット容器ではそれには対応できないということで、容器を作り替える必要がありました。

でも、そのかいがあって「だしの中に魚や昆布が入っているなんて」と皆様に面白がっていただき、そこからメディアに取り上げていただいて。手軽に買えて、すぐに使えるということで年齢性別を問わず、多くのみなさんに手に取っていただけるようになりました。おもしろいのは、飲食店様にご利用いただくケースが結構あったことです。自販機をきかっけに、新たに販路が広がりました。

―プロの方が使われるのは、それだけ商品が確かだ、ということですね。では、あらためて、今回ご紹介させていただく「【3本ギフトセット】だし道楽 焼きあご・宗田節・昆布入り」について、商品の特徴やこだわりについて教えてください。

二反田 「だし道楽」は現在、焼きあご入り、宗田節入り、昆布入りの3種展開をしていまして、こちらはそのセットです。いずれも、そのままストレートで釜玉うどんや豆腐、卵かけごはんにかけていただいたり、チャーハンやパスタの隠し味として、また、すき焼きや野菜炒めの味付けとしても使っていただける、万能調味料です。

焼きあご入りは、弊社オリジナル醤油をベースに、長崎県近海で漁獲されるあご=とびうおを炭火で焼いたものを丸々1尾入れることで旨みがたっぷり、あっさりとした甘みの上品な味わいです。

一般的な「焼きあご」は、今ではガス火や遠赤外線で焼いていることが多いのですが、弊社では1尾1尾串刺しにして、炭火でじっくりと焼き上げた「炭火焼きあご」を使用しています。時間をかけて焼き上げることで、魚独特の臭みが抜け、あごの旨みが十分引き出されます。

幅広くいろいろな料理に使っていただけますが、やさしい味わいなので、うどんやそうめん、あっさりとした煮物、鍋物に使ったり、卵かけごはんの際にかけていただくのがおすすめです。また、唐揚げの下味として使っていただくと和風の味わいに仕上がります。

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「【3本ギフトセット】だし道楽 焼きあご・宗田節・昆布入り」。
各500mlで、広島のシンボルである紅葉柄の化粧箱入り。
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「焼あご入り」。きれいな琥珀色で、ふわっとやさしい香り。
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焼きあご丸々1尾+昆布1枚が入っています。なかなかのインパクト!
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鮮度のよいあごを1尾ずつていねいに串に刺し、炭火で焼いている。
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香ばしく焼き上がったあごを、手作業でペットボトルに詰める。
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だしの旨みと香りをたっぷり味わいたい、でも、見た目は品よく仕上げたい……という煮物にぴったり。
こちらは、ふきと鶏つくね煮。

―宗田節入りについては?普通の鰹節とは違うのですか?

二反田 宗田節はソウダガツオ(メジカ)からつくられた魚の節で、一般的な鰹節と比べて味も香りも濃厚なだしが出るのが特徴です。だし道楽の宗田節入りには、宗田節を4分の1にしたものと北海道産の昆布1枚が入っています。鰹節と昆布の旨みの相乗効果によって独特のコクとうまみが生まれ、豊かな香りが特徴です。こちらは、めん類のつゆ、こっくりとした煮物や味噌汁に向いていると思います。

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「宗田節入り」は濃厚な味わい。
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見えるかな……。宗田節1/4本+昆布1枚が入っている。
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「宗田節入り」40ccに水300ccを加えれば、おいしいうどんだしに(1人前)。

―昆布入りの特徴は?

二反田 昆布入りは、「だし道楽」のだしのベースとなる、なくてはならない商品で、北海道産の昆布1枚のみが入っています。昆布だしは、だし自体にクセがないので食材そのものの味を引き立て、旨みを増します。料理を選ばないので、重宝していただけると思います。

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「昆布入り」は、きらきら黄金色。すっきりした味わいです。
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ボトルをふると、昆布がゆらゆら〜。
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新ごぼうととうがらしの炊き込みごはん。
クセがない昆布だしで炊くと、ごぼうの香りと旨みが引き立って、おいしい!

―3種類のうちいずれかでも、1本手元にあるだけで料理がぐんと上手になれるような気がしますね。家事に育児、仕事……と忙しく毎日を過ごしている人にとって、心強い味方です。今回のお取り寄せをきっかけに、家の近くに「だし道楽」の自販機があれば、すぐに購入できて便利だと思うのですが、現在、自販機は全国にどのくらい設置されているのですか?

二反田 まだ展開できていない県も多いのですが、エリアとしては北海道から沖縄まで、合計200か所くらいに設置しています。自販機でご購入いただく場合は送料がかかりませんので、お得です。設置場所はこちら https://dashidouraku.com/machine/ で調べていただけます。お近くにあるとよいのですが……。ひとりでも多くの方に「だし道楽」をお使いいただけるよう、今後も自販機設置場所を増やしていく予定です。

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ジュース、アイス……えっ、だし?
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コインパーキングの一角に設置されていることも多い。

―最後に、今後の展望をお聞かせください。

二反田 弊社はまだまだ小さな会社のままですが、それでいいとも思っています。そもそも、あごや鰹節、昆布は自然のもの。気候の変化などによって、ベストな状態のものをつねに大量に揃えられるとは限りません。ですから、大量生産はむずかしい。逆に言えば、小規模だからこそ素材や製法へのこだわりを貫けるのではないかと思っています。

また、私としては、ただ商品を作って販売するのではなく、自販機や店舗などを通じてもっともっとお客様と接点を作っていきたいと思うんです。自販機や店舗のほかにも、何か方法があるかもしれない。そんなことを日々、考えています。

―本日は、貴重なお話をありがとうございました!

【3本ギフトセット】だし道楽 焼きあご・宗田節・昆布入り

「【3本ギフトセット】だし道楽 焼きあご・宗田節・昆布入り」
価格:¥2,250(税込)
店名:だし道楽
電話:0823-56-1177(10:00~16:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop.dashidouraku.com/?pid=43799403
オンラインショップ:https://shop.dashidouraku.com

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
二反田圭児(有限会社二反田醤油 代表取締役)

1985年広島県江田島市生まれ。2009年に有限会社二反田醤油へ入社。2024年に同社代表取締役に就任。

<取材・文/鈴木裕子 MC/津田菜波 画像協力/二反田醤油>

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