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毎日食べたい!丹波篠山産の黒大豆を使ったふっくらツヤツヤの黒豆「黒の輝」

2024/08/08

ふっくらとやわらかく炊いた黒豆は、おせち料理に欠かせない縁起物です。お正月に食べるだけでなく、普段の食卓に常備している人も多いのではないでしょうか。

今回、編集長アッキーが気になったのが、そんな黒豆の「黒の輝」です。1粒1粒がツヤツヤと輝くその姿は、まるで宝石のよう。おいしさの秘密や商品開発の経緯などについて、菊池食品工業株式会社 代表取締役社長 兼 COOを務める菊池光晃氏に取材スタッフがお伺いしました。

菊池食品工業株式会社 代表取締役社長 兼 COOの菊池光晃氏
菊池食品工業株式会社 代表取締役社長 兼 COOの菊池光晃氏

―まずは会社の歴史を教えてください。

菊池 東京の三河島で創業したのが1914年のことです。初代がイカをローラーで伸ばした「のしするめ」を考案して売り出したところヒットし、当初はイカの塩辛やさきイカなどのイカ商品を生業にしていました。ただ、イカは価格の乱高下が激しく、なおかつ干したりあぶったりして加工するたびに軽くなります。そこで3代目である僕の父が、「イカで商売を続けていくのは危ないのではないか」「煮豆のように加工することで目方が増える商品を扱ったほうがいいのでは」と考え、創業時の商品を捨てて煮豆や佃煮にシフトしました。

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イカ製品を取り扱っていた当時の写真。

―今回ご紹介する「黒の輝」はいつ頃から販売されているのですか?

菊池 15年ほど前です(取材は2024年)。

―「黒の輝」の特徴を教えてください。

菊池 ほかにも黒豆の商品を作っているなかで、「コストを追求せずに作るとどんなものができるのかな」という思いで開発した特別な商品です。原料の黒大豆は兵庫県の丹波篠山産で、一般的な黒豆はLサイズ程度なのですが、それよりも二回り大きい3Lサイズのものを使っています。味付けは砂糖と塩と本みりんのみとシンプルで、豆の味がしっかりと出ています。

黒豆の製法は東西で違いがあり、関西の黒豆はやわらかくておいしいのですが、関東ではネチネチとした硬い食感のものが主流でした。そこで当社が液に入ったやわらかい煮豆の製法を確立させて売り出したところ、大ヒットしまして。年末になると電話が鳴り止まず、生産が追いつかなかったほどです。

―おすすめの食べ方は?

菊池 無糖のプレーンヨーグルトをかけるとおいしいですし、赤ワインのアテにもなります。バケットにクリームチーズと一緒に乗せて食べるのもおすすめです。

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シンプルな味わいだからこそ、さまざまなアレンジが楽しめる。

―どこで購入できるのでしょうか?

菊池 現時点ではオンラインショップのみです。ギフト向けの商品という位置づけで、知り合いの社長さんには、「年末の最終出勤日に、社員の方へプレゼントしたらどうですか」と提案し、購入していただいています。

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パッケージには高級感があり、贈り物にぴったり。

―保存料などは使用していないとのことですが、それゆえのご苦労はありますか?

菊池 保存料を使用しないと、どうしても日持ちが短くなります。今は食品ロスが大きな問題になっていることから、ロスを減らすには保存料を使って長持ちさせるほうがいいという声もあり、すべて排除すればいいというわけではありません。保存料や甘味料は、使ってはいけないものではない以上、使うか使わないかは各メーカーのこだわりポイントといえるのではないでしょうか。当社では「安全でおいしいものを作る」という点に重きを置き、使わないようにしています。

―改めて、会社として大切にしていることを教えてください。

菊池 食品を作っている以上、おいしいことが一番大切です。当社は「この味が好きだから、おいしいから注文する」と言ってくださるお客様に支えられています。

―安心・安全への取り組みについてもお聞きしたいです。

菊池 北海道と埼玉県の両工場で、食品の安全基準で一番上の「FSSC 22000」の認証を取得しました。これは、取得したからといって直接利益を生み出すものではありません。しかし、人の口に入るものを作っている以上、毎年テストを受けて基準を維持し、緊張感を持ち続けることが大切だと考えています。

―最後に今後のビジョンをお聞かせください。

菊池 今は日本が海外の人から見て魅力ある観光地になっていますし、日本食もそのままの味付けで通用するようになってきています。味の垣根がなくなっているため、日本の味のまま世界へ持っていくのもおもしろいのではないでしょうか。当社としては、商品であるアサリや小魚の佃煮を使うメニューとして、日本人のソウルフードともいえるおにぎりを広めていきたいと考えています。

日本の人口が減っていく以上、国内での食の需要が小さくなることは避けられません。今ある商品をどうアレンジして、どのように世界へ広めていくか。これが次の世代の役割だと思います。また、最近では温暖化の影響で、工場のある北海道でサツマイモの栽培ができるようになりました。今後うまくいけば、サツマイモを使った商品も開発していくつもりです。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

黒の輝(190g)

「黒の輝」(190g)
価格:¥1,080(税込)
店名:黒豆屋
電話:0120-028-960(8:30~17:30 土日祝および年末年始除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.kuromameya.com/shopdetail/000000000010/ct16/page1/recommend/
オンラインショップ:https://www.kuromameya.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
菊池光晃(菊池食品工業株式会社 代表取締役社長 兼 COO)

1967年9月東京都板橋区生まれ 玉川大学卒業後、株式会社東京かねふく、株式会社ダイエーを経て、1998年に菊池食品工業株式会社に入社。2013年7月社長就任。就任当初より当時の中小企業としては珍しく新卒採用に注力、現体制の礎を築く。現在、全国調理食品工業協同組合東日本ブロック会会長を務め、業界の若きオピニオンリーダーとして活躍。

<文/坂見亜文子 MC/伊藤マヤ 画像協力/菊池食品工業>

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