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何枚でも食べたい!北海道産の原材料が決め手の「札幌農学校 北海道ミルククッキー」

2024/09/13

北海道には、原材料や製法にこだわったおいしいお菓子がたくさんあります。そのなかで今回、編集長アッキーが注目したのが、シンプルな味わいでおみやげとしても人気の「札幌農学校 北海道ミルククッキー」です。老若男女に愛されているおいしさの理由を知るために、北海道コンフェクトグループ株式会社で取締役会長を務める長沼昭夫氏に取材陣がお話を伺いました。

長沼昭夫会長
北海道コンフェクトグループ株式会社 取締役会長の長沼昭夫氏

―今回ご紹介する「札幌農学校 北海道ミルククッキー」が誕生した経緯を教えてください。

長沼 発売したのは2005年です。私の母校である北海道大学にまつわるお菓子を作りたいという思いから、最初は「エルムの森」というパイのお菓子を作ったのですが、大量生産には向いていませんでした。そこでもう少し量産しやすいお菓子を作ろうと考え、クッキーに挑戦することになり、試作を繰り返した末に誕生しました。

―商品を開発するうえでこだわったのはどういった部分ですか?

長沼 一番のこだわりは、北海道産の原材料を使用していることです。日本国内で使われている小麦はほとんどが輸入ものなのですが、「札幌農学校 北海道ミルククッキー」の小麦はすべて北海道産です。バターも北海道で生産されたものを使うなど、素材を生かして丁寧に作っています。

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ひと口ほおばれば、小麦とバターの風味がふわっと口の中に広がる。

長沼 商品名の「札幌農学校」というのは、北海道大学の前身となった学校の名前です。明治の初めに、アメリカからクラーク博士をはじめとする農業の専門家が北海道にいらして、近代的な農業を広げるために尽力されました。その中核を担ったのが札幌農学校であり、この歴史こそが私たちの作っているミルククッキーの原点でもあります。

―北海道産の原材料がすぐれている部分とは?

長沼 北海道は自然が豊かで食べ物がおいしく、さらに「北海道ブランド」としても知られています。以前、東南アジアの国に商品を輸出していたことがあるのですが、そのときに海外の方も「北海道のお菓子はおいしい」という、憧れのような思いを持っていることを実感しました。北海道がブランドとして伸びる余地はまだまだありますので、私たちが先頭に立ってさらに売り出していきたいと考えています。

―ミルククッキーを召し上がったお客様からの反響を教えてください。

長沼 ベーシックなお菓子で、パッケージも派手ではありませんが、会う人会う人みんなが「おいしい」と言ってくださいます。

―多くの人に支持される味は、どんなふうに生まれたのでしょうか?

長沼 私自身はパティシエではないため、自分でクッキーを作ることはできません。ただ、おいしければおいしいと言いますし、そうでなければ作り直してもらうというやり方を40年続けてきました。私は「おいしいものは誰が食べてもおいしい」という主義を持っています。Aさんがおいしいと評価するものでも、Bさんがおいしくないと言うのであれば、本当のおいしさまで到達していないのではないか、というのが私の考えです。お菓子はまず、食べておいしいものでないといけません。この考えは、創業したときから変わっていません。

―パッケージのこだわりについても教えてください。

長沼 落ち着いたデザインで色合いも目立ちませんが、そのぶん時間が経っても飽きないのではないでしょうか。札幌農学校は、一気にドンと売れるような大ヒット商品というよりも、長く支持され続けるお菓子になるのではないかと思いますし、そうありたいとも考えています。

商品
味と同じく、飽きのこないシンプルなパッケージ。

―ミルククッキーの売上で教育支援もなさっているとか。

長沼 はい。北海道大学で学ぶ学生さんへの支援として、3名と少ない人数ではありますが、返済のいらない給付型の奨学金を支給させていただいています。今後はさらに制度を拡充し、売上から留学のための準備金を出せるよう、大学と協議を進めているところです。支援を通して、日本というひとつの国の枠の中に収まらない人材をこの北海道から出していきたいと考えています。

―最後に今後の展望をお聞かせください。

長沼 新シリーズとして、チョコレートがけクッキーの「開拓の詩」を発売したほか、一部店舗では「酪農ミルクプリン」の取り扱いもスタートしました。「酪農ミルクプリン」は、北海道の自社牧場で搾った放牧牛乳の濃厚なおいしさを際立たせるため、カラメルソースは敢えて付けず、牛乳と卵で作った真っ白なミルクプリンです。また、2024年7月には、「札幌農学校」の工房を併設した新店舗「札幌農学校 新千歳空港ファクトリー店」をオープンしました。“焼きたて”の新商品や、お土産の定番商品など、北海道産素材にこだわった「札幌農学校」最大の品揃えの店舗です。北海道発のお菓子として、全国の皆様に喜んでいただけるものをお届けしつつ、最終的には海外にも向かっていきたいと思います。

―貴重なお話をありがとうございました。

商品

「札幌農学校 北海道ミルククッキー」(12枚入)
価格:¥650(税込)
電話:0120-24-6161(10:00~18:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.sapporo-nougakkou.com/item/milkcookie/
オンラインショップ:https://www.kinotoya.com/shop/product/milkcookie-sapporonougakkou/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
長沼昭夫(北海道コンフェクトグループ株式会社 取締役会長)

1947年北海道札幌市に生まれる。北海道大学を卒業後、1983年に「きのとや」を創業し、1985年に「株式会社きのとや」を設立、代表取締役に就任。株式会社きのとや代表取締役会長、Kコンフェクト株式会社代表取締役会長、株式会社ユートピアアグリカルチャー代表取締役会長、株式会社COC代表取締役会長を務める。2022年に「北海道コンフェクトグループ株式会社」を設立し取締役会長を務める。2023年に北海道功労賞を受賞。

<文/坂見亜文子 MC/木村彩織 画像協力/北海道コンフェクトグループ>

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