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熊本のおいしさを全国へ。デコポンが香る「火の国ぽん酢」と無添加にこだわった「鯛白だし」

2024/08/22

今回編集長アッキ―こと坂口明子が気になったのは、ロングセラー商品の「火の国ぽん酢」と優しい味わいが魅力的な「鯛白だし」。この商品を作っているのは、熊本県にあるホシサン株式会社です。どんな経緯で商品開発されたのか、ホシサン株式会社の代表取締役社長の福島和政氏に取材陣がお話を伺いました。

ホシサン株式会社 代表取締役社長 福島和政氏
ホシサン株式会社の代表取締役社長の福島和政氏

―貴社の沿革を教えてください。

福島 弊社は1906年に創業し、118年間醤油味噌業を続けています。約50年前まではソースやお酢も製造していましたが、現在は味噌、醤油、ドレッシング等の製造に特化しています。もとは1800年代からタバコの製造および販売をしていた会社でした。

―社長に就任された経緯は?

福島 私は前社長で現会長の古荘と幼少期から親しくしていただいていたのですが、彼から「会社を継いでもらえないか」とお声がかかったのがきっかけです。以前は東京のIT企業で営業職をしていましたが、いろいろと想いを伺った上で継がせていただくことになりました。2019年7月に入社し、当初は商品開発や営業、製造のサポートをしていました。

―異業種からの転職ですね。

福島 商品には昔から馴染みがあったので、おすすめしやすいところはメリットでした。特に当社の看板の商品である「ごていしゅ」という味噌は、おかげさまで熊本では一番売れている商品で、地元では誰でも知っている商品です。今はこういった商品をベースに、他の商品をどんどん展開しています。

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地元の人から幅広く親しまれている麦粒みその「ごていしゅ」。

―今年で創業118年。歴史ある企業の社長として大切にしていることは?

福島 一番大切にしていることは、この社名に込められています。ホシサンのホシには、希望の明星という意味を込めており、サンには商品の品質とお客様、社員の三位一体ということを表しています。弊社はお客様が口に入れるものを扱っているので、品質が第一であると同時に、社員も大事にしようというのが創業者の考えだったそうです。

―人気定番商品「火の国ぽん酢」の開発の経緯を教えてください。

福島 2000年を過ぎてから、会社として加工品に力を入れる方針になったのですが、当時の弊社ではぽん酢の販売がなかったので、熊本名産のデコポンを使ったぽん酢を開発することになりました。1~2年かけて商品開発を行い、完成したのは2004年です。もう20年近く販売させていただいているロングセラー商品となっています。

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「くまモン」のオリジナルパッケージが目印。

―開発でこだわった点は?

福島 弊社の醤油加工品で使っているカツオや昆布と、デコポンの配合の割合が非常に難しかったと聞いています。商品の蓋を開けるとデコポンとかつおの香りが香ってくるところが好評です。通常のぽん酢はすっぱいイメージがあると思いますが、果実を使っているので非常にまろやかな味に仕上がっているところも特徴です。お子様やご年配の方も含め、幅広く愛されています。
実は、デコポンはそんなに香りが強い果物ではありませんが、しっかりと香りを感じられるように作り上げたところも特徴の一つです。

―おすすめの食べ方は?

福島 私は餃子のつけだれとして使うのが一番好きです。ほかにもお鍋のつけだれや、サラダにかけてドレッシング代わりにするのもおいしくいただけます。

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お刺身にかけたり、ドレッシング代わりに使ったりといろいろな料理にマッチする。

―次に、ご自身が立ち上げた「くまもとマイスターズ」ブランドについてお聞かせください。

福島 「くまもとマイスターズ」は、これまでさまざまな加工品を作ってきた弊社が、もっと売り上げを伸ばすためにどうするか考えたところ、地元に根付いた商品作りをしたいという思いで立ち上げました。
このブランドではできる限り無添加を意識して商品を開発しているので、おいしいだけでなく、安心して召し上がっていただける点がポイントです。

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「くまもとマイスターズ」の「鯛白だし」、「あまくち生姜醤油」、「ゆずぽん酢」。

―「くまもとマイスターズ」の一つである、「鯛白だし」の開発経緯を教えてください。

福島 「くまもとマイスターズ」としてどんな商品を開発するか考えた時に、白だしを一つの柱にすることとになりました。熊本はトマトやいちご、鯛など赤を売り出したものが多いのですが、鯛を使ったらおもしろいねという話が出て、鯛を混ぜた白だしとして「鯛白だし」が誕生したのです。

―「鯛白だし」の開発時にこだわった点は?

福島 鯛はよく中骨をだしに使いますが、臭みがあるところが難点です。この臭みをとることに苦労したのですが、かつおやウルメイワシを使い、いろいろと試行錯誤しながら商品に仕上げました。開発期間は約半年で、2022年6月に販売を開始しました。

―鯛の骨からだしをとったという点は、フードロス対策にも貢献していますね。

福島 以前から親しくさせていただいている漁協さんから骨を廃棄されてたという話を伺っていたので、少しは貢献させていただけるのかなと思っています。当社が直接加工しているのではなく、加工業者さんに鯛のエキスを抽出していただき、それを当社が使わせていただいている流れになっています。

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熊本県は養殖真鯛の生産量が全国2位。水がよいことでも知られている。

―おすすめの食べ方は?

福島 一番簡単に食べられるのはお吸い物やうどんだし、鍋などですが、卵焼きの醤油の代わりや卵かけごはんの醤油代わりに使っていただくのもおすすめです。最近はよくスーパー様などで鯛の切り身と一緒に販売されていて、鯛めしのごはんを炊き上げるときのだしとしてもお使いいただけます。

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卵焼きの醤油や鯛めしのだしなど、様々な調味料の代わりに使うこともできる。

―2つの商品に対し、お客様からの反響は?

福島 いろいろなお声がありましたが、「鯛白だし」は「お湯で10倍に薄めて飲むだけでおいしい」とおっしゃっていただきました。第14回調味料選手権2023の審査で出汁部門最優秀賞を受賞したのですが、この賞は一般の方も審査に参加したそうで、非常にご好評いただいているのだなと実感しています。
「火の国ぽん酢」は、「ぽん酢は苦手だったけど、これならおいしい」というお声がありました。ぽん酢が苦手な方にもぜひ試していただきたいと思います。

―最後に、今後の展望を教えてください。

福島 今後もお客様においしくて安心安全なものをお届けするということを一番に考えています。また、一度県外に出たからこそ熊本にはおいしい食材がたくさんあると実感したので、「くまもとマイスターズ」という特別なブランドを作ったからには、より熊本らしい商品を発信していきたいです。
現在、海外展開にも力を入れ始めていて、昨年から台湾に進出し始めています。日本国内にとどまらず、海外も含めてどんどん展開していきたいです。

―貴重なお話をありがとうございました!

「火の国ぽん酢」(310ml ペットボトル)

「火の国ぽん酢」(310ml ペットボトル)
価格:¥780(税込)
店名:ホシサンオンラインショップ
電話:096-338-1100
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.hoshisan.co.jp/product/product01.php
オンラインショップ:https://www.hoshisan.jp/products/detail/109

「鯛白だし」(200ml)

「鯛白だし」(200ml)
価格:¥750(税込)
店名:ホシサンオンラインショップ
電話:096-338-1100
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.kumamoto-mystars.jp/product/bream.php
オンラインショップ:https://www.hoshisan.jp/products/detail/531

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
福島和政(ホシサン株式会社 代表取締役社長)

1972年熊本県生まれ。東京のIT企業に23年務めた後、2019年ホシサン株式会社へ入社。各部署の統括を経て、2022年12月に同社代表取締役社長に就任。
2022年に県産原材料にこだわった「くまもとマイスターズ」ブランドを立ち上げ。この商品シリーズの「鯛白だし」が調味料選手権2023 出汁部門において「最優秀賞」を受賞。これからも品質やおいしさはもちろん、食べる喜びを感じてもらえる商品作りを目指します。

<文/サカモトアヤ MC/油井直美 画像協力/ホシサン>

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