トンデンファーム_top

本場ドイツでも金賞受賞!時間と手間を惜しまずに作られる唯一無二の「骨付ソーセージ」

2024/08/23

子どもも大人も大好きなソーセージは、バーベキューやキャンプなど、みんなでワイワイ楽しむ食事にぴったり。今回、編集長アッキーが気になったのは、「骨付ソーセージ」です。おいしさにこだわり、製造している株式会社トンデンファームの代表取締役社長 宮崎敏弘氏に開発の経緯などのお話を取材陣が伺いました。

株式会社トンデンファーム 代表取締役社長の宮崎敏弘氏
株式会社トンデンファーム 代表取締役社長の宮崎敏弘氏

―創業の経緯を教えてください。

宮崎 1966年に創業者の松山増男が北海道江別市で養豚業を始めました。養豚業と併せて江別市にある大麻公設市場に弊社の前身となる松山精肉店を開き、自分で育てた豚を加工して販売するようになりました。弊社の数々のヒット商品を開発・商品すべてを監修する黒川平作が当時の取引先の担当者だった縁で、松山が設計した「骨付ソーセージ」を黒川と試行錯誤の末、開発しました。公設市場での8年間の営業が繁盛し、1992年には江別市本町に工場を作り、「骨付ソーセージ」の製造を本格的に始めました。

トンデンファーム_2
トンデンファーム_3
創業者の松山増男氏(上)と、
ソーセージ、ベーコンづくり一筋50年以上の大ベテラン黒川平作氏(下)。

―御社に入社した理由は?

宮崎 私は1994年の4月に会計として弊社へ入社しました。北海道でチェーン展開しているファミリーレストランを経営する会社の面接を受けるつもりでいたのですが、名前が似ていた弊社の面接を誤って受けたのがご縁でした(笑)。それまでは弊社の存在も知らなかったのですが、面接で自社商品のハムやソーセージを試食させていただいて、そのおいしさにとても感動して入社を決意しました。それが約30年前になります。

―ずっと会計の仕事をされていたのですか?

宮崎 当時は会計士を目指しており、弊社にも会計として入社したのですが、会計の仕事をしたのはわずか2年だけでした。その後は、生産から販売、品質管理、営業など、すべての部署を経験しました。現場のことを誰よりも知っているというのが私の強みです。

―「骨付ソーセージ」誕生のきっかけは?

宮崎 創業者の松山増男は静岡県で生まれ育ちました。静岡県にはイルカの骨付肉を食べる習慣があり、松山の母もイルカの骨付肉をおやつや夕飯に出してくれました。その思い出の骨付肉のように骨付のソーセージを作りたいと考えて生まれたのがこの商品です。

トンデンファーム_4
「骨付ソーセージ」はトンデンファームを大きく成長させた
代表的な商品の一つ。

―「骨付ソーセージ」の特徴は?

宮崎 「骨付ソーセージ」は機械を使わずに手作業で作っています。一本一本に豚ひき肉を刺して腸で骨ごとかぶせる技法は、1992年に特許を取得しました。その技を知っている従業員は弊社の中で15人しかいません。すでに特許期間は過ぎていますが、他社が弊社の「骨付ソーセージ」の味と製法を真似することは多分できないと思います。

トンデンファーム_5
トンデンファーム_6
特許を取得した独自の技法は熟練の技を身につけた
ベテラン従業員のみができる技。

―こだわりの製法を教えてください。

宮崎 「骨付ソーセージ」は大正時代に本場ドイツから伝わった薪で燻す作り方をもとに、弊社で独自に開発した直下式炭火製法で製造しています。北海道の代表的な樹木である白樺のチップと炭を下から燻して火を起こし、2時間かけてソーセージを炭火で燻します。炭火によりソーセージの表面に素早く熱が伝わり、肉の旨み成分が増しておいしく仕上がります。

トンデンファーム_7
機械を使わずに職人が火加減を調整しながら作るため、
少なくても3年以上の経験が必要。

―「骨付ソーセージ」で大変な作業とは?

宮崎 一番大変なのは「骨付ソーセージ」の骨の加工です。骨は天然の豚のあばら骨を使用しており、食べるときに口を切らないために独自開発の業務用鉛筆削りのような機械で一本一本骨の角を丸く成形します。

―ドイツ農業協会から受賞されたのですか?

宮崎 ドイツ農業協会(DLG)が開催する国際ハム・ソーセージ品質競技会があるのですが、世界各国の逸品が揃う中で弊社の「骨付ソーセージ」は開催10回連続で金賞を受賞しました。この競技会で評価されることはハム・ソーセージを作るマイスターにとって誇りです。「骨付ソーセージ」は原料高騰があっても創業から香辛料の配合や燻すために使う良木などを一切変えず、同じ製法で作り続けています。10回連続で金賞を受賞できたのは、品質や味にブレがないからだと思います。

トンデンファーム_8s
評価基準は非公開。
200項目の基準をすべてクリアしたハム・ソーセージが金賞に輝く。

―従業員のモチベーションを上げる工夫は?

宮崎 従業員がお客様の声を直接聞く場を設けるため、弊社では月末の土日にガーデンセールを行なっています。肉の量り売りをしたり、炭火でソーセージを焼いたりして、お客様に接しながら自分たちが作っている商品のおいしさをお伝えしています。お客様と触れ合い、いただける声が従業員の励みになっています。ガーデンセールを始めて20年くらいになりますが、今では北海道全域からお客様がいらっしゃいます。弊社を知っていただくだけでなく、江別市を知っていただくためにも開催し続けています。

トンデンファーム_9
トンデンファーム_10
トンデンファーム_11
工場併設の直売所で開催されるガーデンセールでは、
作り手がお客様に直接商品の魅力を伝える。

―今後の事業展開について、どうお考えですか?

宮崎 弊社は江別市で生まれ、これからも江別市の企業であり続けたいという想いが強くあります。今後は地元の方の雇用創出にも役立てるよう、さまざまな事業を江別市で展開していきたいと思っています。また、2015年に開設したアースドリーム角山牧場は、来年で10年目になります。動物と触れ合いながら命の大切さを学べる体験型の牧場で、おいしいハムやソーセージを食べていただきながら、お客様に楽しんでいただきたいです。

トンデンファーム_12
トンデンファーム_13
トンデンファーム_14
アースドリーム角山牧場は、
かわいい動物たちとの触れ合いや子どもの遊び場が充実。

宮崎 弊社には「骨付ソーセージ」だけでなく、こだわりの商品がたくさんあります。これからもお客様に感動していただけるような、唯一無二の商品を作り続けたいと思っています。

―貴重なお話をありがとうございました!

骨付ソーセージ

「骨付ソーセージ」(400g)
価格:¥1,404(税込)
店名:ハム・ソーセージの北海道 トンデンファーム公式オンラインショップ
電話:011-383-8226(9:00~16:30 土日祝日を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.tonden.com/online/item/sausage/bone_sausage_m.html
オンラインショップ:https://www.tonden.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
宮崎敏弘(株式会社トンデンファーム 代表取締役社長)

1972年 北海道札幌市生まれ。1994年 株式会社トンデンファームに入社。常務取締役を経て、2023年に代表取締役社長に就任。食肉加工他、養豚業、乳製品加工、店舗運営、レストラン経営を行なっている。

<文/ウツギナオコ MC/油井直美 画像協力/トンデンファーム>

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter