以前と同じパッケージのお米を買ったのに、なんだか味が違うことってありませんか?実はお米は品種だけでなく「農家」でも選ばないと、安定した味を楽しめないんです。今回、編集長のアッキーが気になったのは、農家を厳選した「藤本勝彦さんのミルキークイーン玄米 10kg」と「四代目監修 厳選農家のお米 ヒノヒカリ玄米 30kg」。販売元の株式会社井澤商店 代表取締役の井澤潤次朗氏に、取材陣が商品の魅力を伺いました。
運命のお米は“農家”で選ぶ。白米も選べる「藤本勝彦さんのミルキークイーン玄米」と「四代目監修 厳選農家のお米 ヒノヒカリ玄米」
2024/08/28
株式会社井澤商店 代表取締役の井澤潤次朗氏
―御社の創業からの歩みをお聞かせください。
井澤 弊社は肥料を扱って農家に売る「肥料商」として1894年に創業し、私はその4代目となります。その後、国がお米の流通を管理する「食糧管理法」に伴い、国の登録業者として農家からお米を集荷し流通させる事業も1960年から始めました。弊社の扱うお米は「肥料屋が売るお米」であって、「お米屋さんが売るお米」とは少し違うものです。
―「お米屋さんが売るお米」ではない、御社ならではの強みは?
井澤 弊社のネット販売の強みは、今回紹介する「藤本勝彦さんのミルキークイーン玄米」のように、生産農家ごとのお米をお届けできるということです。多くの場合、お米屋さんやスーパーにある同じパッケージの「○○県産コシヒカリ」でも、中身はいろいろな農家が作ったコシヒカリが入っています。そのため、以前と同じお米を買ったはずなのにおいしくないと感じることがあるのです。
―同じパッケージのお米なのに、味にムラがあると購入する側は困ります。
井澤 弊社は肥料屋としてお米づくりのアドバイスをするなど、米農家との密なお付き合いがあり、収穫されたお米の乾燥や籾すりなども農家ごとに分けて行っています。そのため、同じ農家が作った安定したおいしさのお米を販売することができます。
ただ肥料を売るのではなく、農家と二人三脚で作物づくりに取り組むのが理念。
井澤 弊社がお米の販売で一番大事にしているのは、単なる「おいしいお米」ではなく、「あなたがおいしいと感じる」運命のお米に出会ってほしいということです。
―今回紹介する商品の一つ「藤本勝彦さんのミルキークイーン玄米 10kg」について教えてください。
井澤 藤本勝彦氏は兵庫県の稲美町でお米を生産されている方で、山形県で開催される「日本一おいしい米コンテストin庄内町」にて何度も金賞を受賞している、スター級の生産者です。また、ミルキークイーンという品種は「半もち品種」といい、普通のうるち米よりモチモチした食感と強い甘みがある小粒のお米です。
藤本勝彦氏の育てるお米は、数々のコンテストで常勝を誇る一級品のおいしさ。
井澤 ただ、ミルキークイーンは好き嫌いの分かれる品種で「1度食べたら他のお米は食べられない」という人がいる反面「もち米のようなお米は毎日食べるにはちょっと・・・」という方もいます。そこで弊社では、藤本氏のミルキークイーンをあえて水分を残して乾燥させ、もち米のような食感を抑えました。それにより「ずば抜けておいしいうるち米」のような味に仕上がり、お客様にも「こんなにおいしいお米があったとは」と驚かれています。
適度なモチモチ感があり冷めてもおいしいミルキークイーンは、お弁当にもおすすめ。
―玄米の商品は白米への精米も選べるそうですが、玄米と白米はどちらが人気ですか?
井澤 2:8の割合で白米への精米を希望されるお客様が多いです。精米は表面を削るため、お届けする重量が玄米10kgの商品なら白米約9kgに、玄米30kgの商品なら白米約27kgに減るのですが、それでも白米の方が人気があります。玄米を希望される2割のお客様も、家庭用の精米機で精米したての白米を食べている方が多いようです。
精米をすると玄米より1割ほど重量が減るが、購入者の多くが白米を選ぶ。
―水の量など、おいしいお米の炊き方のコツを教えてください。
井澤 お米をおいしく炊くコツは、お米を揉むように洗うことです。最初にお米を水でサッと洗ったら、3合につき14~15回ほど握るように揉み、その後すすいで炊くと味が全然違います。弊社では洗ってすぐ炊いてもおいしく食べられるお米を販売していますが、洗ってから浸水した方がより味は良くなります。
炊くときの水分量については、収穫したてのお米と時間が経ったお米に含まれる水分が違うため、一概には言えません。1度いつも通りの水量で炊いたお米を食べてみて、次から調整するのがおすすめです。
お米に圧をかけるように繰り返し揉むと、炊いたご飯の味がグンとおいしくなる。
―もう一つの商品「四代目監修 厳選農家のお米 ヒノヒカリ玄米 30kg」について教えてください。
井澤 「厳選農家」とは、弊社がお付き合いをしている農家のなかで、どのお米を食べてもおいしいけれど生産量が少なく、まだあまり知られていない農家に設けたカテゴリです。「厳選農家のお米 ヒノヒカリ玄米」を購入すると「厳選農家」の中からランダムな農家のお米が届きますが、どれも高いレベルのおいしさを保持しています。
ヒノヒカリは関西地方をメインに生産される小粒の品種で、味が濃厚なのが特徴です。お米の味がしっかりしているので、あっさりしたおかずよりも焼き肉のような濃い味のおかずによく合います。
濃厚な味わいのヒノヒカリは、ご飯のすすむ濃い味のおかずとも相性ばっちり。
―お米30kgを購入した場合、どのように保管すれば良いでしょうか?
井澤 お米を1か月以上常温に置くと傷みやすく、また虫が湧くこともありますので、30kgを1か月で食べきれない場合は、10kg入りなど弊社の別の商品を買っていただくのがベストです。ただ、多くの方が30kgを購入されますので、冷蔵庫や涼しい部屋など傷みにくい環境で保管しているのだと思います。逆に、台所のシンクの下などに保管すると傷みやすくなります。
―最後に、今後取り組みたいことについてお聞かせください。
井澤 近年は、手間ひまをかけて一生懸命お米をつくる農家が減っていますので、そういった熱心な生産者のことをしっかりと世に伝え、活動に見合う収益を得るサポートをしていきたいと思います。さらに、消費者がお米の品種だけでなく農家にもっと目を向け、生産者をサポートする気持ちを持ってもらえるよう、PR活動も行っていきたいです。
また、もっと気軽においしいお米の食べ比べができるよう、レンジ加熱できるパックご飯の開発に取り組んでいます。現在のパックご飯はどうしても独特の匂いがしますので、そこを改善しようと試験を重ねているところです。
―貴重なお話をありがとうございました。
「藤本勝彦さんのミルキークイーン玄米」(10kg)現在売り切れ中です。新米入荷迄お待ち下さい。(9月下旬予定)
価格:¥6,280(税込、送料込)※価格は予告なく変更になる場合があります。
店名:食卓に笑顔をお届け【農家の米】
電話:079-495-0019(9:00~17:30 月曜~金曜)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/noukamai/fujimoto_mq10/
オンラインショップ:https://www.rakuten.ne.jp/gold/noukamai/
「四代目監修 厳選農家のお米 ヒノヒカリ玄米」(30kg)現在売り切れ中です。新米入荷迄お待ち下さい。(10月下旬予定)
価格:¥14,980(税込、送料込)※価格は予告なく変更になる場合があります。
店名:食卓に笑顔をお届け【農家の米】
電話:079-495-0019(9:00~17:30 月曜~金曜)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/noukamai/hino30/
オンラインショップ:https://www.rakuten.ne.jp/gold/noukamai/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
井澤潤次朗(株式会社井澤商店 代表取締役)
1971年兵庫県生まれ。家業である井澤商店に入社し、おいしいお米作りの研究を重ね、農家へのおいしいお米作りの栽培技術指導を得意とする。2009年に同社代表取締役に就任。消費者が「運命のお米」「運命の農家」と出会える為の活動にも注力している。
<文・撮影/ふるとりあやめ MC/三好彩子 画像協力/井澤商店>