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佐賀生まれのおいしい鶏肉、「みつせ鶏」製品がお取り寄せできる!

2024/10/09

佐賀県においしい鶏肉があると聞いたアッキーこと坂口明子編集長。早速お取り寄せ態勢に入りました。
その鶏肉は「みつせ鶏」。噛むほどにおいしさが滲み出る肉質が人気です。オンラインショップで精肉だけでなくお惣菜も入手できるこのブランド鶏の秘密を、株式会社ヨコオフーズ代表取締役社長の横尾和浩氏に取材スタッフがうかがいました。

社長
株式会社ヨコオフーズ 代表取締役社長の横尾和浩氏

―創業は1926年(大正15年)とうかがっています。

横尾 創業者は私の曽祖父です。最初は農業に従事していたのですが米の仲買を始め、祖父の代になって米を家庭や飲食店に配達するようになりました。米ばかりではなくほかの食品や雑貨類も扱うようになったと聞いています。今でいう宅配業ですね。当時の米屋さんは自分のお店で精米をしている所が多かったので米ぬかが大量に出るんですよね。米ぬかを家畜のエサとして近隣の畜産農家の方にお持ちしていて養鶏農家さんとのつながりがありました。
高度経済成長期の1963年に有限会社横尾商店を設立し、米穀商、畜産飼料の販売と並行して、祖父から父の代にかけて養鶏から精肉の生産・販売までを手がける鶏の一貫生産事業を始めました。1969年に自社の種鶏場を、1970年に孵化場を作り、全国に先駆けて種鶏のヒナから育て生産から精肉の加工、販売まで一貫して行う体制を整えてきました。

その他
九州北部の自然豊かな地域にある、
安全対策が施された最新設備の中で養鶏が行われる。

―現在の御社の事業の基盤ができたのですね。

横尾 そうですね。また、私の父がいち早く手掛けたのが鶏肉を使ったから揚げなどの冷凍調理食品です。鶏肉に付加価値をつけた商品で、チキンシューマイは全国で初めて開発しました。またチーズをはさみパン粉をつけたささみカツなども人気でした。その時代は鶏のブロイラー種が登場していて味が淡泊な分、味付け調理等で加工した方がおいしく食べられるだろうと着目したのです。加工品を手掛けたのも全国的に見て一番早かったのではないかと思います。

―「みつせ鶏」誕生のきっかけは?

横尾 佐賀県と福岡県の県境の山中に三瀬村という村があります。とても景色がいい場所でしたので従来あった牧場を利用して当社で観光牧場を作ろうという話が持ち上がりました。私は入社して4~5年目くらいの時で東京で仕事をしていましたが、父から佐賀に呼び戻され建設に携わりました。それが「観光牧場どんぐり村」です。1989年にオープンし、佐賀・福岡両県はじめ遠方からもご家族連れなどたくさんのお客様にお越しいただき、楽しんでいただけました。
その一角で良質の鶏を育てる実験農場が作られ、全国から地鶏を取り寄せて掛け合わせて、本当においしいここならではの鶏を作ろうとやってみたのですが、うまくいきません。おいしい鶏肉はできるのですが品質が安定せず、試行錯誤しました。その期間は焦りもありましたし、正直言って半分は諦めていましたね。でも、なんとかやっていこうと思い、4~5年たってやっと見つけたのがフランスで開発された親鶏から飼育した鶏です。生産効率が高いブロイラー種に対し、そこまで効率を求めず、やはり味を重視するのがフランス系の鶏です。フランス系の鶏の導入により品質が安定し、1996年頃には生産・販売体制が整ってきました。それが「みつせ鶏」で三瀬村にちなんでつけました。

商品
コクがあり風味豊かなみつせ鶏を使ったお惣菜。
温めるだけでできあがるのもうれしい。

―どんな特徴がありますか。

横尾 一般的なブロイラー種が食肉として育つまでが45~50日弱に対して、「みつせ鶏」は現在で65~75日ほどかかります。長く飼育するので肉の繊維が細やかになり肉質が非常に良いですね。うまみが凝縮されていて噛むほどにおいしさが滲み出てきます。
皆さん、地鶏というと硬いイメージがあるかと思いますが、「みつせ鶏」はそんなに硬くありません。発売当初、テレビコマーシャルを製作しましたが、そのキャッチフレーズは「まずは塩だけでお食べください」というものでした。さっと焼いて塩をパッと振って食べていただくだけで、違いがわかりますという意味で、それほどおいしさには自信がありました。

その他
コクのあるみつせ鶏は水炊きにしてもおいしい。
骨付き肉を煮出したスープで具材を煮て楽しむことができる。

―ちなみに社長ご自身で「みつせ鶏」のお好きな食べ方はありますか。

横尾 そうですね。やはりかつてのコマーシャル通り(笑)、塩でさっと焼いて食べるのが一番おいしいと思います。あとは、骨付きの鶏肉を水炊きにして食べるのがいいですね。骨を煮出したスープにお肉や野菜を入れて煮ていただくのですが、おいしくいただくにはやはりスープの味が決め手になります。骨ごとぶつ切りした鶏肉を弱火でじっくり煮込むと透き通ったすっきりした味わいのスープになります。骨だけで強火でぐらぐら煮ると白濁したコクのあるスープになります。その時々のお好みでスープを作って具材とともに食べてください。当社のオンラインストア「32deli(ミツデリ)」でも骨つきぶつ切り鶏肉や鍋つゆ、スープキットを販売しているので見てください。
夏はアウトドアでバーベキューをしてもいいですね。うちの吉野ヶ里町にある直営店「みつせ鶏本舗」ではダッチオーブンを使って鶏をまるごとじゃがいもや野菜と一緒に焼いたローストチキンが人気です。

商品
「みつせ鶏」のお惣菜を盛り合わせて小さなパーティを開いても。

―オンラインでお取り寄せを始めたのはいつごろでしょう。

横尾 2009年からです。当社は主に量販店さんや生協さん、料理店さんなどを通して一般のお客様に鶏肉をお届けしてきたのですが、直接お客様とのつながりを持ち、生のお客様の声を聞きたいと思って始めました。お問合せのお電話とかいただく中で発見することが多かったです。オンラインで初めて「みつせ鶏」を知った方もいらっしゃいましたし、地元の方でもみつせ鶏を初めて知ったという方がいらっしゃいました。地元の方にももっとみつせ鶏を知っていただこうと直売店「みつせ鶏本舗」では、オンラインで販売している商品を実際に手に取ってご確認いただけますし、実店舗で新たに開発した商品をオンライン販売につなげることで、相乗効果を期待しています。

商品
「みつせ鶏本舗焼きつくね串(4本入220g)」。
冷凍で届き、電子レンジまたはフライパンで加熱して手軽に食べられる。

―さて、今回は多くの商品の中からまず「みつせ鶏本舗焼きつくね串(4本入220g)」をご紹介いただきました。

横尾 みつせ鶏の肉感を生かし、嚙み締めたときに中からしっかりと肉の味がするような、味が奥から湧き出る手作り感のあるつくねを目指して開発しました。調味料はあまりつけてしまうと肉の味が損なわれてしまうので表面にちょっと味つけする程度にしてあります。フライパンでさっと焼いて食べていただけたらと思います。

商品
「みつせ鶏うまとろ手羽煮」。
柔らかな食感で大人から子どもまで楽しめる。
冷凍で届くので湯煎または電子レンジで加熱して。

―「みつせ鶏うまとろ手羽煮」も人気商品ですね。

横尾 これは比較的新しい商品です。みつせ鶏の手羽元を甘辛いたれでじっくり煮込んだ、どの年代の方にも人気の商品で、お箸でほぐすと骨からほろほろと取れる柔らかい食感が魅力です。丼にご飯を入れ、だし汁を張った上にのせてさっぱりとお茶漬けのようにしてもおいしく召し上がっていただけると思います。

―御社は循環型の農業を実践していらっしゃいますね。

横尾 当社では以前から自然な形で循環型の畜産を実践してきました。飼育の際に出た鶏糞は普通、燃やすのですが、これをたい肥にするしくみを作ってきました。鶏糞からできたたい肥は近隣の野菜を作る畑に散布していただいたり、一部は鶏の餌となる飼料米の栽培に使っていただいています。たい肥を使ってできたキャベツや玉ねぎはとても糖度が高く野菜本来の味がしておいしいですよ。

―最近、SDGsがよく言われますがそれ以前から実践なさっていたのですね。消費者の方へのメッセージなどありましたらうかがいたいです。

横尾 やはり日本の農業を大切にしないといけないなと今改めて思っています。うちがお願いしている養鶏農家の皆さんも高齢化が進んでいますし、若い人にとって魅力あるような形での農業を考えていかないと、と思います。
そのためにも私たちは楽しい商品作りをみんなで関わり合いながらやっていけたらいいと思います。
また、鶏肉は食用として食べているのは50%余りなんですね。あとの部分は肥料などに使用されていますが本当はまだ食べられる部分はたくさんあります。できれば一羽全部を活かし切れるような生産方法や商品開発をしていきたいと思っています。
世の中の先を見越しながらしっかり事業に取り組んでいきたいと考えています。

―本日は有意義なお話をありがとうございました。

商品

「みつせ鶏本舗焼きつくね串(4本入220g)」
価格:¥1,200(税込)
店名:32deli(みつせ鶏本舗netshop)
電話:0120-315-450(10:00~17:00 土・日・祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://mitsuse.shop-pro.jp/?pid=169388056
オンラインショップ:https://mitsuse.shop-pro.jp

商品

「みつせ鶏うまとろ手羽煮(4本入210g)」
価格:¥450(税込)
店名:32deli(みつせ鶏本舗netshop)
電話:0120-315-450(10:00~17:00 土・日・祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://mitsuse.shop-pro.jp/?pid=129666213
オンラインショップ:https://mitsuse.shop-pro.jp

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
横尾和浩(株式会社ヨコオフーズ代表取締役社長)

1961年佐賀県生まれ。東京農業大学卒業。1984年横尾物産株式会社(現:株式会社ヨコオ)に入社。
同年、鶏肉先進国である米国へ渡り、1年間鶏肉事業のノウハウを学ぶ。帰国後、企画開発課長や事業推進部長などを経て、1997年同社副社長、2004年に同社代表取締役社長に就任。養鶏から処理加工までブランド鶏「みつせ鶏」の一貫生産と新商品開発等を推進する。また2018年に発足した「日本赤鶏協会」の会長に就任し、赤鶏の普及にも注力している。

<文・撮影/今津朋子 MC/菊地美咲 画像協力/ヨコオフーズ>

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