今回、編集長のアッキーが気になったのは、東京都 三軒茶屋の行列ができるカフェ「cafe The SUN LIVES HERE」の大ヒットチーズケーキ「CHILK(チルク)」。小さな瓶にレアチーズケーキやベイクドチーズケーキを重ねた3層構造のスイーツで、「BRUTUS お取り寄せグランプリ 準グランプリ」など数々の賞に輝いています。カフェの運営を行う株式会社SOMEWHERE 代表取締役の相良恭平氏に、取材陣が「CHILK」へのこだわりを伺いました。
ひと口で3種のチーズケーキを楽しめる!とろけるおいしさが魅力の「CHILK(チルク)」
2024/10/02
株式会社SOMEWHERE 代表取締役の相良恭平氏
―「cafe The SUN LIVES HERE」創業の経緯についてお聞かせください。
相良 私は中学生の頃から「将来は事業を立ち上げたい」との思いを持っており、大学生のときに何か起業したかったのですが、良い題材が見つかりませんでした。そんなとき、たまたま渡航したニューヨークで中華料理のおいしいデリを食べて「まだまだ日本には無いものがある」と感じ、カフェをつくることにしたのです。
25歳までに創業することを目標とし、カフェの勉強のためバックパッカーとしてヨーロッパに行ったり、資金を貯めるため数年間IT企業に勤めたりしました。企業に勤めて2年目の頃、三軒茶屋に住居兼カフェにできる物件を見つけ、2012年に土日祝限定でオープンしたのが「cafe The SUN LIVES HERE」のはじまりです。
静かな住宅街にありながらも、
行列の絶えない人気の「cafe The SUN LIVES HERE」。
相良 その後2014年にIT企業を退職し、カフェを全日営業としました。「cafe The SUN LIVES HERE」という店名には「人が集まる温かい場所になってほしい」という思いを込めています。
―「CHILK」は数々の賞に輝くヒット商品ですが、看板商品にチーズケーキを選んだ理由は?
相良 きっかけは、お客様に「三軒茶屋の手土産は?」と聞かれたとき、思い当たるものがなかったことです。三軒茶屋は日本中の人が知るネームバリューがあり、渋谷に近いという地の利もあったので、この地ならではのお土産作りに挑戦する価値はあると思いました。
チーズケーキを選んだのは、自分が小さい頃よく食べていたことと、三軒茶屋にチーズケーキの競合がいなかったこと、日本人が好きなケーキTOP3に入っていたことが理由です。いろいろな種類があるケーキなのでバリエーションが広がりますし、移り変わる日本のスイーツブームのなかで、必ずチーズケーキのブームが来るとの確信もありました。
三軒茶屋を代表するお土産を目指して開発され、
現在は「世田谷みやげ」や全国推奨観光土産品審査会の推奨品にも認定された「CHILK」。
―3層構造の理由など「CHILK」開発のこだわりを教えてください。
相良 「CHILK」の構造は上段から、フワフワの「濃厚生クリームチーズケーキ」、さっぱりとした「ホワイトミルクチーズケーキ」、優しい酸味の「NYスタイルチーズケーキ」となっています。この3層構造は、実は「三軒茶屋」と掛かっているのです。名産の食材がない三軒茶屋に根付くにはシャレで覚えてもらうと良いと思い、「三」層構造としました。また、3層にすることで食べるたびに味が変化し、最後まで飽きないという理由もあります。
小さな瓶の中に3種類のチーズケーキが詰まった贅沢な構造。
スプーンを入れるたびに味が変化し、夢中で食べてしまうおいしさ!
相良 容器に関しては、お土産としての販売に加えWebショップや他店での販売も想定していたので、運んでもケーキが崩れにくい瓶にしました。さらに、チーズケーキは解凍してもおいしさに変わりがないことと、食品ロスを出したくないという気持ちがあり、冷凍でお届けしています。
三軒茶屋のお土産らしいオシャレさと高級感にこだわった、
アメリカンテイストのボトルデザインも特徴。
―使用している素材にもこだわりを感じられます。
相良 取り寄せられる上質な食材はすべて取り寄せ、いろいろなものを試した結果、現在の北海道十勝産クリームチーズや、北海道根釧地区の生クリームなどに落ち着きました。生乳100%にこだわったヨーグルトは、大手メーカー2社のものをブレンドしています。
3層目のNYスタイルチーズケーキのサワークリームは、イメージ通りの酸味に仕上げるため自家製にしました。気づいたらなくなっているような、パクパク食べられるおいしさを目指しています。
厳選した素材を惜しげなく使用し、一つひとつ丁寧に作り上げるのがこだわり。
―「CHILK」はプレーンの他にも、味のバリエーションが豊かです。
相良 当初はプレーンだけを販売していましたが、パティシエなど弊社スタッフの意見を取り入れ、味のバリエーションを増やしました。マンゴーやピーチ、アールグレイなどシーズンごとのバリエーションがあり、加えてピスタチオ味などWebショップ限定品を販売することもあります。
シーズンごとに、季節を感じられる味わいの限定「CHILK」が販売されるのも魅力。
―「CHILK」の広がりにどんな希望を乗せておられますか?
相良 Webショップのお客様にアンケートを取ると、百貨店の催事で「CHILK」を購入し、おいしかったので再度購入したというお声を多くいただきます。きっかけは催事でもWebショップでも良いので、「CHILK」を好きになった方に三軒茶屋にも足を延ばしてもらい、「cafe The SUN LIVES HERE」で良いサービスをすることでまた催事やWebショップでの購入に繋げる。一期一会ではない、そういった関係性をお客様と作りたいです。
―最後に、今後のご展望についてもお聞かせください。
相良 現在掲げているミッションは「三軒茶屋を最高に暇つぶしができる街にする」ということです。例えばアメリカ西海岸の街、ポートランドは70軒以上のブルワリーがありお土産も豊富な、楽しさが詰まった街です。三軒茶屋も楽しく時間が潰せる街になったら素敵だと思い、一等地である駅ビル「キャロットタワー」へ新店舗を出店しました。
また「cafe The SUN LIVES HERE」周辺の電柱看板を、お店に近づくごとに「CHILK」の空瓶が1層ずつ埋まっていくデザインにし、電柱看板のコンテストでのグランプリを狙っています。こういった活動により「CHILK」の知名度を上げて三軒茶屋に人を呼び、街を盛り上げていきたいです。
―素晴らしいお話をありがとうございました。
「CHILK(チルク)プレーン4個BOX【直販】」(4個入)
価格:¥2,280(税込)
店名:cafe The SUN LIVES HERE
電話:080-4348-2733(10:00~20:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://caf273517.owndshop.com/items/8279188
オンラインショップ:https://caf273517.owndshop.com/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
相良恭平(株式会社SOMEWHERE 代表取締役)
1986年生まれ。福岡県出身。西南学院大学在学中に起業を志し、就職活動期に渡航したNYでカフェ開業を決める。バックパッカーでのヨーロッパのカフェ巡りやIT企業就職を経て、2012年「cafe The SUN LIVES HERE」創業。2015年 三軒茶屋土産「CHILK」の販売を開始し、雑誌「BRUTUS」の「お取り寄せグランプリ 準グランプリ」等数々の賞を受賞。2020年 株式会社SOMEWHERE設立。「cafe The SUN LIVES HERE FACTORY」「cafe The SUN LIVES HERE PARK STORE」を開店するなど事業を拡げ、三軒茶屋の地域振興に貢献を続けている。
<文/ふるとりあやめ MC/三好彩子 画像協力/SOMEWHERE>