商品

ドレッシング選手権にて入賞!肉・魚にも合う“ゆずドレ”

2024/10/10

お気に入りのドレッシングがあると、野菜を味わう時間が楽しみに。今回、編集長アッキ―こと坂口明子が気になったのは、鹿児島県の自然豊かな曽於市で作られている「ゆずノンオイルドレッシング」です。2018年には「九州・山口 道の駅 ドレッシング選手権」で第1位、2024年には「第2回ドレッシング選手権」で「地域の味ベスト賞」を獲得。そのおいしさの秘密について、株式会社メセナ食彩センター 代表取締役会長の五位塚剛氏、常務取締役の釘村浩昭氏にお話を伺いました。

社長
株式会社メセナ食彩センター 代表取締役会長の五位塚剛氏

―御社の沿革について教えてください。

五位塚 当社は、国産物である農産物の付加価値を高める加工製品の開発、販路拡大、農家の所得向上を目的に、1997年7月7日に設立された第三セクターの会社です。曽於市が株主となり、創業当初は畜産物の加工やごぼうの製造を主に行っていたのですが、徐々にゆずの生産量が増えていきました。

―ゆずはもともと曽於市の名産品なのですか?

釘村 曽於市は2005年に曽於郡の末吉町、財部町、大隅町が合併して誕生した市なのですが、ゆずを生産するきっかけとなったのは1982年、旧末吉町役場の新庁舎落成記念として、町内全戸約7000戸にゆずの苗を1本ずつ配り、さらにその中の5戸でゆずを試験的に生産してもらったことです。その後1986年から本格的にゆず栽培に取り組み、2019年には作付面積、生産量ともに九州一となりました。

その他
市内のあちこちでゆず畑に出会える曽於市。

―素晴らしいですね!ところで五位塚会長は現在、曽於市長でもいらっしゃいます。「メセナ食彩センター」の創業にも関わっていらっしゃったのですか?

五位塚 その頃私は町議会議員をしておりましたので直接関わってはいませんが、創業の経緯については知っております。

―会長は会社員を経て起業され、その後町議会議員、農業委員、市議会議員から市長と、多彩な経歴をお持ちですね。

五位塚 私の信条は、「たった1度の人生、どうにかなるさ」。いろんなことにチャレンジするのが好きなのです(笑)。ちなみに市長は会社経営ができませんので、私が起業した空調サービスの会社は市長に就任する前に妻が社長を引き継いでくれました。今では娘たちも手伝ってくれています。また、市長は農業ならいくらでもやってよいということで、私は今、ゆずを作り、米を作り、桑茶も作っています。孫たちは、私が作る桑茶の大ファンなんですよ(笑)。

―ほほえましいですね。それでは今回ご紹介していただいた「ゆずノンオイルドレッシング『そお市認定ブランド』」について聞かせてください。

釘村 メセナ食彩センターが作るドレッシングは、このノンオイルを加えて4種類あります。もともとオイル入りのゆずドレッシングがありまして、そのノンオイルバージョンも欲しい、というご要望から生まれたのが「ゆずノンオイルドレッシング『そお市認定ブランド』」です。

商品
現在4種類が揃うドレッシング。
右から、「ゆずノンオイルドレッシング」「フレンチたまねぎドレッシング」、
「ゆずドレッシング」「ゆずごまドレッシング」。

―1番のこだわりポイントは?

釘村 香りですね。ゆずは香りが素晴らしいので、それをいかにそのまま消費者にお届けできるか、感じていただけるかに力を入れました。

開発の初期段階からある程度いい商品ができたのですが、液体が素材に絡みにくい点があり、そこもいろいろ工夫して、最終的には寒天でとろみをつけました。現場ではその配合を何度も試した上で商品化しましたので、ドレッシング選手権で入賞できた際にはとても喜んでいました。

その他
トロッとしたテクスチャーで、野菜との絡みもしっかり。
その他
ゆずの爽やかな香りをギュッと閉じ込めて。

―ドレッシング選手権で入賞されたのですか?

釘村 2018年の「九州・山口 道の駅ドレッシング選手権」では1位を獲得し、2024年の「第2回 ドレッシング選手権」では、「地域の味ベスト賞」をいただきました。

―商品作りの段階から入賞を狙っていたのですか?

五位塚 いえいえ(笑)。もともとドレッシングは、曽於市にある「道の駅すえよし」で販売し、好評をいただいたのですが、その流れでチャレンジしたところ賞をいただけたというわけです。ちなみに「道の駅すえよし」のビュッフェレストランは、「九州・山口じゃらん 道の駅満足度ランキング」で第1位を獲得したこともあるのですよ。こちらでももちろん、ゆずドレッシングを味わっていただけます。

―地元では「ゆずノンオイルドレッシング」をどのように楽しまれているのですか?

釘村 野菜にかけて召し上がっていただくのはもちろん、曽於市は牛、豚、鶏など畜産が非常に盛んな土地なので、お肉にも合わせて楽しんでいただいています。しゃぶしゃぶにも合いますし、焼肉のタレの代わりにドレッシングであっさりいただくのもいいですよ。あとは焼き魚にも合います。

商品
家庭に1本用意してあると、さまざまな料理に活用できる
「ゆずノンオイルドレッシング」。

―万能ですね。御社ではドレッシング以外にも、ゆずドリンクやゆず胡椒も製造・販売されていますが、ゆず製品は定期的に開発されているのですか?

釘村 年に1商品は新しいものを出したいと考えていたのですが、5、6年前に開発したものが軌道に乗り、今は既存の商品のブラッシュアップに力を入れています。今後は新商品づくりにも取り組みたいと考えていますが、出すからにはやっぱり売れて欲しいという思いがあり(笑)、マーケティングも一生懸命行なっています。

商品
メセナ食彩センターが手がける曽於市生まれのゆず製品。
中でもゆず胡椒は全国各地への流通も始まっている。

―企業として大切にされていることは?

五位塚 曽於市には令和5年3月末時点で、352名のゆず農家さんがいらっしゃって、97.6ヘクタールという非常に広大な面積でゆず栽培を行なっています。私たちはそうした生産農家の方々が、「ゆずを作ってよかった」と思えるような商品を開発し、売り上げを確実に伸ばすことで、農家の方々の収入が増えるように頑張っていかなければと思っております。

―今後の目標、ビジョンをお聞かせください。

五位塚 ゆずの皮を乾燥させてパウダーにし、1年中ゆず風呂が楽しめるような商品の製品化を目指しています。ちなみに柚子には棘があるのをご存知ですか?生産農家の方々もこれには非常に苦労なさっているのですが、だからこそ、お手元に届く曽於市のゆず製品に価値を感じていただけたら嬉しいです。

その他
農家の方々が丁寧に育て、収穫を行なっている。

―鹿児島県内で、海に面していない2市のひとつだという曽於市。代わりに緑が豊かな土地で、農業が盛ん。五位塚市長曰く、「人口よりも牛や豚、ニワトリの数が多い」とか。現在は、鹿児島大学と連携し、獣医師を育てる南九州地産獣医学拠点事業もスタート。一般の方も利用できるレストランや、馬たちとふれあえるコーナーも好評だそう。お話をありがとうございました!

商品

「ゆずノンオイルドレッシング『そお市認定ブランド』」(190ml)
価格:¥540(税込)
店名:柚子彩
電話:お問い合わせはインターネットにて受付。
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.yuzu-mecenat.fun/view/item/000000000009
オンラインショップ:https://www.yuzu-mecenat.fun

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
五位塚剛氏(株式会社メセナ食彩センター 代表取締役会長)

1954年、曽於市末吉町生まれ。宮崎県立都城工業高等学校卒業後、冷暖房、空調設備での会社員生活を経て、1984年に有限会社 五位塚冷暖房サービスを開業。1987年からは、末吉町議会議員、曽於市議会議員、曽於市農業委員を歴任し、2013年より第3代 曽於市長に就任して現在3期目。株式会社メセナ食彩センター 代表取締役会長も務める。趣味は農業、ツーリングなど。

<文/鹿田吏子 MC/伊藤マヤ 画像協力/メセナ食彩センター>

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