
北海道で夏に獲れる脂質の高い高級鮭をお刺身で「活〆時不知(さしみ鮭)切身2切パック」
2025/03/25
今回、編集長アッキーが気になったのは、刺身として食べられる北海道の鮭です。
商品を販売する株式会社丸亀・代表取締役社長の若月裕之氏に商品の魅力を取材陣が伺いました。
―創業の経緯を教えてください。
若月 創業者の鵜沼亀太郎が1935年(昭和10年)、24歳で札幌市内の西部、円山に「亀(マルカメ)鵜沼亀太郎商店」を創業しました。「自分で選び、塩蔵し、納得したものだけを売る」というこだわりで、石狩、常呂など全道の浜を歩き回り、全道各地の漁業者、生産者様との関係性を築き、昭和20年代に現在の丸亀鮭の原型が出来上がりました。今年は創業から90年を迎えます。

手造りさしみ鮭は看板商品。
―会社として大切にされてきたことは何でしょうか。
若月 神からの授かりもの「鮭」に感謝し、慈しみ大切に扱うこと。手造り、自社加工の技術を継承すること。北海道の真の名産として恥じない鮭製品をお届けすることです。主に北海道産天然白鮭を使用し、「秋さけ」「時不知(時さけ)」「紅さけ」「桜ます」「鮭児」など、北海道で獲れる鮭各種を塩蔵加工品として取り扱いをしています。「秋さけ」「時不知(時さけ)」に関しては、店主はじめ職人が水揚地(産地)に出向き、自らの眼で鮭を選別し、その場で塩蔵一次加工を行うことを基本としております。

丸亀 円山本店。
―会社を継がれた経緯を教えてください。
若月 札幌にある丸亀の店舗の上が自宅で、そこで12歳まで住んでいました。大学は東京で、卒業して京都のワコールという会社に就職しました。営業を11年間担当し、2006年に家業に戻りました。
代表になったのは2016年です。私で3代目です。ワコールに入社したのは商品付加価値を追求しているメーカーでかつ、商品・ブランド・サービスについてお客様のロイヤリティを高め業界シェアNo.1であったからです。京都という伝統的な町で、レガシーメーカーだったということにも魅力を感じました。もともと家業を継ぐつもりでしたが、重要な仕事を任されるまでは辞めないという入社時の目標があった中で、区切りがつけられるタイミングが入社から11年経った2006年でした。
―家業に戻られてからどういった業務を担当されましたか。
若月 道外の百貨店への催事での出店を決断し、まずは自社を知ってもらうことからはじめました。新幹線の延伸が想定されていた時期で、札幌駅にお店を出したい、また、空港にお店を出したいという思いもありました。新規店舗の出店を実現し、今は3店舗での営業と、「鮭まぶしおむすび亀太郎」というおむすびのお店もやっております。
最近はスーパーなどで天然の鮭が並ばなくなり、もっと身近に鮭のおいしさを伝える方法がないかと考え、すべてのおむすびに鮭が入った、おむすびのお店を出店しました。昔は鮭の姿造りが喜ばれましたが、今ではすっかり減ってしまいました。伝統の商品や形状は残しつつも、個食の時代にあった商品を提供していかなければなりません。


「鮭まぶしおむすび亀太郎」。
―オンラインショップはいつ頃始まったのでしょうか。
若月 カタログ通販は1965年(昭和40年)ぐらいからやっており、オンラインショップ自体は2006年(平成18年)から本格化しました。
―今回ご紹介する「活〆時不知(さしみ鮭)切身2切パック」はどういったものでしょうか。
若月 鮭は秋のイメージがあると思いますが、私どもは四季折々に獲れる北海道の鮭を販売しています。時不知=ときしらずは5月~7月に水揚げされることがその名の由来で、若い鮭です。
昨今、脂質が高い=高級でおいしいと言われますが、時不知は天然の鮭で脂質が高いのが特徴で人気の商品となっています。「塩きり」と呼ばれる独自の塩蔵を行い、浸透圧を利用して塩〆することで余分な水分が抜け旨みが残るように作っております。丸亀の鮭は皮がおいしいという声をいただきます、ぜひ皮までしっかりお召し上がりいただきたいです。生食はもちろん、解凍して焼いて食べてもおいしいです。

山葵醤油、ポン酢、レモン汁などお好みで。
―お客様はリピーターの方が多いのでしょうか。
若月 子供のころから食べていたとか、贈り物でいただいてすっかりファンになりました。など長年ご愛顧いただいているお客様が大変多いです。本当にありがたいことです。

切身以外に皮・骨を取り除いたさく造りも好評。
―今後の展望をお聞かせください。
若月 北海道というブランドに守られ続ける会社ではなく、北海道に恩返しをできるような、自立した商品づくりをし、自立した鮭専門店でありたいと考えています。
また、北のハイグレード食品2025に選出された「純米大吟醸酒粕 西京味噌漬 北海道桜ます」は、長野の大信州酒造さんの酒粕と京都の西京味噌という白味噌を使っています。これからはジャパンクラフトとして、日本各地の良質な素材や商品とつながり、良い商品を作って、継承していくことが我々の使命だと思っています。
鮭を取り巻く環境も変わってきていますが、祖業を守る、祖業を継続していくためにも、土台である幹から、隣接業種も含めた枝を作っていくことが大事だと考えています。
―貴重なお話をありがとうございました。

「活〆時不知(さしみ鮭)切身2切パック」
価格:¥3,672(税込)
店名:丸亀
電話:011-611-8331(9:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.marukame-shop.com/SHOP/TSP.html
オンラインショップ:https://www.marukame-shop.com/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
若月裕之(株式会社丸亀 代表取締役社長)
1972年北海道札幌市生まれ。1995年立教大学卒業後、京都でのメーカー勤務を経て2006年丸亀入社。2016年同社代表取締役社長に就任。
<文/垣内栄 MC/田中香花 画像協力/丸亀>