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長崎県五島列島のきれいな海で育てられる養殖ブリの加工品詰め合わせ

2024/11/11

冷凍庫にお魚の加工食品があれば、忙しいときもすぐに食事の用意ができて大助かり!アッキーこと坂口明子編集長が注目したのは大きなブリの西京漬け、照り焼きやみりん干しの詰め合わせ。贈り物にも最適です。長崎県五島列島のきれいな海で育ち、天然ものを超えるおいしさと国内外で評判の養殖ブリ加工品の開発秘話を株式会社橋口水産 / 株式会社HASHIGUCHIAQUACULTURE 代表取締役の橋口直正氏に取材スタッフがうかがいました。

株式会社橋口水産/株式会社HASHIGUCHIAQUACULTURE 代表取締役の橋口直正氏
株式会社橋口水産 / 株式会社HASHIGUCHIAQUACULTURE
代表取締役の橋口直正氏

―御社の沿革をご紹介くださいますか。

橋口 当社は1963年に私の父が個人事業として魚の養殖と養鶏で創業しました。私は30歳のときに2代目として当社に入社しました。父は亡くなりましたが私にいつも「いい魚をつくれ」と言っていてその言葉は今も私の信条になっています。
私は五島列島産のブリをブランドとして確立したいと思いましたが「おいしい」と味は認めてもらえるもののなかなかブランド化ができませんでした。私は以前から輸出をやってみたいという思いがあったのでアメリカ向けの輸出原料として熊本県や鹿児島県などの企業へブリの活魚を供給していましたが、2010年ごろからは主体的に輸出事業を行おうと情報を集めました。海外市場を目指すには食品衛生の認定が必須なのでHACCP(食品事業者が製品の安全性を確保しようとする衛生管理法)認定工場を建設しました。2016年からの北米への輸出を皮切りに2018年から中国へ、2019年からはEU各国への輸出を開始しています。そのほか、韓国、中東、シンガポールなどへの輸出も行っています。

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橋口水産のブリは五島列島のきれいな海で育てられている。

―天然を超える養殖ブリはどのようにしてできましたか。

橋口 天然のブリ、特に冬場のブリは寒ブリといっておいしいのですが、気候の温暖化の影響で海水温も徐々に上がっていき冬場でも脂ののりがだいぶ落ちてきています。そこでもっとブリの脂のりを長く保てる方法はないかと模索しました。だいたいがブリのような南方系の魚は脂がのりにくいため水温が下がらないと脂肪は蓄えられません。いつでもおいしいブリを食べるために脂をコントロールして、夏場から9~10月でも天然の寒ブリ並みの脂ののったブリをつくる技術を開発しました。

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近海でとれる天然の稚魚を厳選し、独自のエサで養殖する橋口水産のブリ。

―脂のりをよくする技術とはどんな技術でしょうか。

橋口 エサの開発を12年ほど工夫してやってきています。養殖に使われるエサは従来はペースト状の固形飼料でしたが、当社では五島列島近海で獲れるイワシやサバなどの生エサを95%ほど入れたエサを与えています。また魚独特の臭みを消し、うま味を引き出すために穀類を数種類混ぜています。これらによって、天然の魚と同じように脂がのりうま味が生きた肉質になっています。

また、うま味を引き出すためにオレイン酸を生成するような植物由来の脂を活用しています。ビタミン剤を入れて病気に対する抵抗力を増強しています。栄養バランスがよく天然のものよりDHA、EPAが豊富に含まれています。

―最近、魚に付着する寄生虫が問題視されています。

橋口 天然のブリには寄生虫がついていることがあります。以前は寒ブリにはついていませんでしたが気候の温暖化によって寄生虫が入るようになりました。養殖にはそれがないので安全です。

―御社の社屋には社名より大きな文字で「HACCP」と記されています。それほど安全認証にこだわっているのでしょうか。

橋口 そうですね(笑)。これはやはり当社では輸出が大きな割合を占めているからです。中国、韓国、アメリカ、ヨーロッパ、インドネシア、ベトナムなどの認証を取得していますが、そのベースになっているのがHACCPなので、それを訴求するために社屋にも大きく記しています。現在は輸出が生産量の97%を占めています。

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20~25cmほどもある大きな切り身は食べ応え十分。
自然解凍してフライパンまたは魚焼きグリルで焼く。
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「長崎県産養殖ブリ加工品詰め合わせセット9枚入り(冷凍品)」は
西京漬け、照焼き、みりん干しが3枚ずつ入ったお得感があるセット。
贈り物としても喜ばれること間違いなし。

―さて、今回紹介していただく「長崎県産養殖ブリ加工品詰め合わせセット9枚入り(冷凍品)」はどんな商品でしょう。

橋口 市販されているブリの漬け物を当社でもやってみようと開発した商品です。当社自慢の養殖ブリを自社で粕漬け、みりん干し、西京漬けにしています。
当社のブリは生食で食べても甘くてうま味があります。ブリ自体がおいしいので、西京漬けやみりん干しなどで加工するとブリの味が引き出されてさらにおいしくなってしまいます(笑)。また、価格もリーズナブルだと思います。2018年には長崎県水産加工振興祭水産製品品評会で水産庁長官賞を受賞しています。

現在は長崎の地元のスーパーマーケットと自社のオンラインショップ、大手ECサイトで販売していますが、固定ファンがいらっしゃって、人気なのはありがたいです。お中元やお歳暮などのギフトとしても適しています。

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和食の主役としていただける「極上ブリの西京漬け」はボリュームたっぷり。

―ちなみに社長ご自身は魚は何がお好みですか。

橋口 私は青魚だったら何でも好きです(笑)。白身の魚ももちろん好きですが、コクがあり味わい深いのはやはり青魚だと思うので、どうしても先に箸が出るのは青魚ですね(笑)。漬け魚でいえば、西京漬けが好みです。いずれにしてもやはりブリはおいしいです。

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晩酌の肴としても楽しめる「極上ブリの照焼き」。

―最後に今後の展望をお聞かせください。

橋口 今後も輸出を精力的に広げていきたいと思っています。現在は大半が卸企業を間に挟んだ間接貿易ですが、近い将来は海外の消費者に直接取引できるようになればいいと考えています。国内はオンライン販売のほかに料亭や高級レストランなどハイグレードな店で使っていただけるように努めていきたいです。

―貴重なお話をありがとうございました。

長崎県産養殖ブリ加工品詰め合わせセット

「長崎県産養殖ブリ加工品詰め合わせセット9枚入り(冷凍品)」
価格:¥5,400(税込)
店名:HASHIGUCHIAQUACULTUREネットショップ
電話:095-865-6066(8:00〜16:15 日祝除く 火曜日は8:00~14:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop.hashiguchi-suisan.com/?pid=156166580
オンラインショップ:https://shop.hashiguchi-suisan.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
橋口直正(株式会社橋口水産 / 株式会社HASHIGUCHIAQUACULTURE 代表取締役)

1959年長崎県五島列島に生まれ。大学卒業後、父の運営する魚類養殖事業へ入社。1993年に同社代表取締役に就任。養殖事業のみならず海外輸出に向けた水産加工事業に注力している。

<文・撮影/今津朋子 MC/山口優花 画像協力/橋口水産>

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