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お餅と国産素材からできたリッチな食パン「Omochi(おもち)」

2024/11/14

今回編集長アッキーが注目したのは、もっちりとした高級食パン「Omochi(おもち)」。もち粉に加えて、国産バターや生クリームがふんだんに使われたワンランク上の味わいです。なんとこの食パンは、有限会社DEEDで社員の働き方改革と、代表取締役の千葉俊宏氏のご家族の変化がきっかけで誕生したとのこと。美容師を経て起業し、飲食店を多数手掛ける社長の周りの人を大切にする姿勢と、人と人を繋ぐ食パンに込めた、おいしさへのこだわりについて伺いました。

有限会社DEED 代表取締役社長の千葉俊宏氏
有限会社DEED 代表取締役社長の千葉俊宏氏

―もともと美容師をされていたそうですね。

千葉 子どもの頃は何も考えず、大学に進学するのだろうと思っていたし、職人だった父もそれをすすめてくれていました。しかしバブルが弾けて父の事業が傾き、大学進学が難しい経済状態になってしまったのです。学生時代は家計のためにアルバイトに明け暮れていました。そんな将来への展望が持てない中にあっても、ファッションが好きで、これを活かした仕事ができないかと考えるようになりました。

そこで美容師であれば見習いをして働きながら、通信教育で資格も取れると知り、「これだな」と。強いこだわりや夢があったわけではなく、選べる選択肢の中で最善のものを選んだという感じです。早く稼げるようになって、下の兄弟を支援したいという思いもありました。

―その後、独立起業されたのはなぜですか。

千葉 最初に入った美容院の仕事は楽しく、やりがいも大きかったのですが、がんばって結果を出しても、それが給与に反映されるわけではないのです。どれだけ売上を作っても、そうでない同僚と変わらないー。家計を支えていくには、もっと成果報酬をもらえる環境で働きたいと思いました。

それで転職したら歩合給をもらえるようになり、収入は鰻登り。当時23歳で周りは年上ばかりでしたが、平均して月収数十万円以上は稼げるようになりました。ポジションも上がったので、もっと会社全体を良くしていきたいと提案や改善を進めようとしたのですが、「それ以上は口を出すな」と上から止められてしまいました。頂いている報酬に報いるために動こうとしたのに、自分から店を変えていくことは求められていなかった。この時、これから先、どこに転職しても同じことの繰り返しだと気づきました。大きなお金は得られないけれど、人を大切にする会社か、実績に応じて大きなお金を得られるけれど、人をあまり尊重しない会社かー。

そのどちらでもない、「人を大切に尊重しながら、各々が実力に応じてしっかり稼げる環境」は、もう自分が作るしかないと決意しました。

これまでキャリアを積んだ会社ふたつのいいとこどりをして、会社自体も大きくしながら、長く続けていく。決して簡単なことではないけれど、理想とする会社の形が見えたのです。

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美容院「HAIR&SHOES TypaAB」を開業。

―飲食店の経営も始められたきっかけは。

千葉 開業した美容院で靴を売ってみたり、ちょっと変わったことをするのが好きで、「新しいことをやりたい、仕掛けたい」という気持ちが常にありました。そもそも外食が好きで、しょっちゅう一人で飲みに行ってたのです。そうすると、お店の人やお客様に知り合いが増えていきます。いつしかそんな仲間と一緒にお店をやりたいという夢を持つようになり、最終的に飲食店も始めてしまいました。

美容院は毎日通う場所ではないので、お客様の獲得・リピートの速度もゆっくりで、ビジネスの成長速度も比較的ゆっくりしています。突然大きくなったりはしないんです。しかし飲食業は成長が早く、結果が出るのも早い業種です。気に入ってもらえると、あっという間に展開が進んでいきます。個人的な付き合いの仲間と楽しみ半分で始めた飲食業で、一気に店舗が増えていきました。

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飲食店を多店舗経営、おいしいものへの情熱は強い。

―人とのつながりを大切にされているんですね。

千葉 そうです。自分が一番大切にしていて、信じているのは、人だと思います。スタッフを大事にして、そのスタッフが良い接客をすれば、良いお客様がついてくれます。良いお客様は、口コミでさらに良いお客様を連れてきてくれます。全て良い連鎖になると思うのです。

役員まで勤めてくれたスタッフを病気で亡くしたこともありました。本当に辛く、何もできなかった自分の無力さを痛感しました。だからこそ、単なる経営者と社員という関係でなく、もっと近くで助け合っていけるような会社にしたいと強く思うようになりました。

―食パン「Omochi(おもち)」の事業を始められたのはなぜですか。

千葉 飲食業は夜の営業が多く、小さな子どもを持つスタッフが働きづらい面があることが気になっていました。産育休を取っても、結局現場に復帰しきれず、退職してしまう人も多かったんです。朝昼の営業でしっかり稼げる飲食店も作ってみたいと思うようになりました。

ちょうどその頃、私の妻も産育休中。彼女は別の会社で飲食の仕事をしていたのですが、やはり働く時間が合わず、復帰が難しかった。2人目の妊娠出産を経て退職することになったので、彼女に新しい事業を任せてみようと相談しました。

目をつけたのは、当時流行り始めていた、高級食パン。パン屋といえば朝のイメージで、日中の販売がメインにできると思いました。とはいえ当社に製パンのノウハウはなかったので、コンサルティングを受けて、女性スタッフの意見も交え、お餅(餅粉)を使ったパン「Omochi」を開発しました。たまたまコロナ禍の影響もあって、この食パンが大ヒット。ありがたいことに、ファンをつかめたと思います。

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軽くトーストすると表面がサックリ食感に。

―Omochiのこだわりを教えてください。

千葉 もち粉を使ったパンなので、モチモチの食感が楽しめます。水分量が多いんです。トーストすると表面がパリッとお餅のようになるのもポイントです。さらに、もち粉以外の原料にもこだわっていて、国産のバターや生クリームをたっぷり使用しています。高級食パンをうたっていても、バターではなくマーガリンを使っているものもあるのですが、Omochiは採算ギリギリの高原価率で、おいしさにこだわりました。

お餅のイメージも良いです。手軽なイメージもあれば、お祝い事に食べるようなイメージもあって。食べるときにちょっとうれしくなる食パンだと思います。

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モチモチ食感とチーズの濃厚さがぴったり。

―おすすめの食べ方を教えてください。

千葉 冷凍通販の商品は、カットされた状態で個包装されており、わずか1分で解凍できるので、忙しい子育て世代の朝食や軽食にも良いと思います。毎日食べるには少し高級だけど、手軽でおいしいので、ちょっとしたプレゼントやギフトにも良いです。「自分で食べておいしかったから、大切な人にも勧めたい」というように、人と人をつなげる商品になったらうれしいなと思います。

店舗には毎日買いに来てくださるお客様がいらっしゃるそうで、スタッフからその話を聞いて感動しました。また、Omochiを気に入った芸能人の方が、SNSなどで商品を紹介してくださいました。多くの方に知っていただける機会が増えて、うれしいです。

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小豆の風味が抜群!さらにあんバターを添えても。

―今後の展開について教えてください。

千葉 楽しい雰囲気、居心地の良いお店づくり、商品やサービスを続けていきたいです。そこで生まれた関係性がまた新しいものを生み出すと思います。とにかく人との縁に感謝して楽しんで、人を大切にし続けながら、お店や商品作りに励んでいきたいです。

―貴重なお話をありがとうございました。

もちふわオモチ3種お試しセット(プレーン/チーズ/小豆)

「もちふわオモチ3種お試しセット」(プレーン/チーズ/小豆)
価格:¥3,500(税込)(冷凍配送料込)
店名:高級食パン専門店「Omochi(オモチ)」
電話:044-589-3675 ※川崎店(月〜金曜日10:00〜19:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://ec.omochi-bakery.com/items/74975096
オンラインショップ:https://ec.omochi-bakery.com

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
千葉俊宏(有限会社DEED 代表取締役)

1978年川崎市生まれ。手に職を持てという父の言葉もあり美容師を選ぶ。1996年、関東で30店舗を構える会社に入社「教育部門リーダー」を経て1999年当時7店舗を構える会社へ転職、23歳で店長に就任、個人売上300万円を達成し社内で13か月連続1位を獲得。2002年24歳で独立「TypeAB」を設立。2005年「有限会社DEED」法人化。2010年飲食事業へ参入、居酒屋・バルなど現在11店舗運営。2019年食パン専門店「Omochi」を開業。

<文・撮影/鈴木満優子 MC/山口優花 画像協力/DEED>

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