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賞味期限5年!常備したい安心・安全でおいしい非常食、味付きご飯の「ストックライス」

2024/11/11

今回アッキーこと坂口明子編集長が気になったのは、味付きのパックご飯「ストックライス」。5年間の長期保存が可能で、自衛隊にも採用されている非常食です。開発のきっかけや、こだわりの製法について、永岡商事株式会社 代表取締役社長の永岡政明氏に取材陣が伺いました。

永岡商事株式会社 代表取締役社長の永岡政明氏
永岡商事株式会社 代表取締役社長の永岡政明氏

―会社の沿革をお聞かせください。

永岡 1909年に、初代の永岡長右衛門氏が、山口県長門市で羊羹の製造業を始めました。軍の指定工場として朝鮮京城(現・韓国の首都ソウル)に渡り、終戦後は裸一貫で山口県に戻ったのち広島県で事業を再開。2代目が永岡商店を設立しました。警察予備隊や自衛隊向けに、携行食として羊羹を納入するようになり、私の父(3代目:永岡義昭氏)が永岡製菓株式会社を設立。当時は珍しかったコーヒー羊羹を開発し、コーヒーに含まれるカフェインの効果で眠気を抑えられると評価を得ました。1976年に現社名「永岡商事株式会社」に変更し、主に自衛隊向けの携行食を開発・製造しております。

―社長就任までの経緯は?

永岡 大学を卒業後、4年ほど公認会計士事務所に勤務しました。いずれは家業を継ぐつもりでしたので、経営者として数字に強くなることが重要だと思い、税務や会計処理を学んだのち永岡商事に入社しました。2002年に4代目に就任し、先人たちの想いを受け継ぎながら、時代のニーズを捉えた新商品の開発に注力して参りました。おいしくて安全な携行食・非常食を提供することが弊社の使命だと考えております。

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ストックライスは1つずつ箱入り。キッチンやパントリーに収納しやすい。

―ストックライスを開発したきっかけは?

永岡 これまで自衛隊の携行食は、カレーや牛丼、中華丼といった白いパックご飯とおかずのセットが中心でした。味付けのパックご飯で、長期保存できるおいしい商品をつくりたいと考えたことがきっかけです。また、災害が発生すると生活が一変し、気持ちが落ち着かず精神的に追い込まれてしまうこともあります。そんなときこそご飯をしっかり食べて、少しでも元気になってほしい。おいしい食事をとり安らぎを感じてほしいとの思いから、ストックライスを開発しました。

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箱の中には、パックご飯、プラスチック製のスプーンとミニナイフが入っている。
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付属のミニナイフにより、非常時でも簡単に開封可能。

―ストックライスの特徴を教えてください。

永岡 一番の特徴は、やはりおいしさです。実際に食べてみて私も驚いたのですが、レトルト食品とは思えない味わいです。とり飯やカレーピラフなど、和洋いろいろな味を全6種開発し、飽きずに召し上がっていただけるよう工夫しました。賞味期限は5年と長期間保存も実現しています。

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1パック200g入り。一人でも、家族でシェアして食べることも。

―開発時、こだわったことは?

永岡 保存料を使わず、長期保存できるおいしい味付けご飯をつくることにこだわりました。従来の方法で味付けのパックご飯を高温殺菌すると、ご飯がべちゃっとしてしまいます。保存期間を優先すると味が二の次になってしまう。そこで、おいしさと長期保存を両立するため、「加圧特殊加熱製法」という最新技術を取り入れました。一般的なレトルト食品や缶詰は加圧加熱して殺菌しますが、そこにマイクロ波を加えて菌を死滅させる手法です。この技術のおかげで食感を損なわず、おいしくて長期保存可能な非常食が完成しました。

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広島県の郷土料理「あなご飯」をストックライスに。

―発売後の反応はいかがでしたか?

永岡 最初は非常食としてなかなか認めてもらえませんでした。食感を損なわないよう開発したのに、「本当にこれが5年間保存できるの?」「食感が残っているけど品質は大丈夫なの?」と言われたことも。また、当時は自然災害に対する危機管理対策が浸透しておらず、各家庭で非常食を備える習慣もほとんどありません。もし災害が起こっても、自治体や政府がなんとかしてくれるだろうと考えている人がほとんどでした。

―その後、一般向けの販売を始めた理由は?

永岡 ストックライスが広まったきっかけの一つは、2011年の東日本大震災です。被災地で活動していた自衛官から「とてもおいしかった」と感想をいただきました。被災された方から、「とてもおいしかった。どこで購入できますか?」とお手紙をいただいたことも。当時は自衛隊を中心に納入していたのですが、多くの方に求められる非常食になると確信し、一般向けに販路を拡大することにしました。

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ストックライス「とり飯」。
ピリッとしたブラックペッパーがアクセントになり、食欲がすすむ味わい。

―ストックライスの食べ方を教えてください。

永岡 湯せんまたは電子レンジで温めてから、お召し上がりください。防災用のヒートパックで温めることもできます。カップ麺のようにストックしていただくと、万が一のときに役立つと思います。もちろんレトルトご飯として、日々のお食事に召し上がっていただいてもかまいません。幅広い層の方に合わせ、洋風から和風までいろいろな味をそろえておりますので、ぜひ一度、味わっていただければと思います。

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調理方法は、箱の裏面とパックご飯のフタに記載されている。
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化粧箱入りなので、お中元やお歳暮など、大切な方への贈り物にも。

―最後に、今後の展望もお聞かせください。

永岡 ストックライスのラインナップをもっと増やしていくこと、また内容量やパッケージの見直しも検討しております。現在は1個200gですが、100gを2個セットにしてミシン目を付ければ、2回に分けたり、二人でシェアしたりできます。今後も、お客様のニーズに応えられる商品を開発して参ります。
近年、日本では自然災害が増えていますので、非常時の備えがとても重要だと考えています。ひとたび災害が起これば、コンビニやスーパーの食料はすぐに売り切れてしまい、しばらく手に入らないこともあるでしょう。非常食を備える習慣を、ぜひ取り入れていただければと思います。

―貴重なお話をありがとうございました!

ストックライスギフトセット(6個入り)

「ストックライスギフトセット(6個入り)」
セット内容(ストックライス):炊き込みご飯、カレーピラフ、とり飯、北海さけわかめ、あなご飯、チキンライス(各1個、計6個入り)
価格:¥3,780(税込)
店名:永岡商事Web Shop
電話:082-491-1233(8:30~17:00 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.nagaokashouji.jp/shop/products/detail.php?product_id=31
オンラインショップ:https://www.nagaokashouji.jp/shop/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
永岡政明(永岡商事株式会社 代表取締役社長)

1965年広島県生まれ。大阪経済大学卒業後、東京都の公認会計士事務所勤務。1990年に家業である永岡商事株式会社へ入社。関東営業所勤務などの経験を経て、2004年に永岡商事株式会社 代表取締役就任。よりおいしく安全・安心な非常食の販売に注力している。

<文・撮影/香川けいこ MC/木村彩織 画像協力/永岡商事>

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