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カリッとクリスピーな「小麦香るローストパスタコルタ」と激辛調味料の「上州もつ煮の辛み玉」

2024/10/25

今回、編集長アッキーの目に留まったのは、世界的にも珍しい、カリカリのローストパスタ「小麦香るローストパスタコルタ」と激辛調味料の「上州もつ煮の辛み玉」。製造しているのは、株式会社多くのユニークな食品の開発に取り組む、株式会社アジルです。代表取締役の渡邊邦明氏に取材陣が伺いました。

株式会社アジル 代表取締役の渡邊邦明氏
株式会社アジル 代表取締役の渡邊邦明氏

―食品の開発に取り組むようになった経緯をお聞かせください。

渡邊 幼少の頃手先を使うのが好きで木を細工するなど、物作りをよくしていました。小学校4年生くらいからは料理にも興味を持ち、学生時代のアルバイトはレストランの厨房、喫茶店など、飲食店で働いたこともあります。

しかし、高校卒業後は、日本医歯薬専門学校に進学します。祖母が医師の娘だったこともあり、周りから医療業界を勧められたためです。

専門学校卒業後は大手ドラッグチェーンに入社して、接客を重点的に教育されました。このときの経験が、現在の営業マンとしての素地になっています。

その後は、調剤薬局のチェーン店経営を兄と2人ではじめ、7店舗くらいまで広げました。現在も続いており、50店舗くらいに広がっています。その後私は北京に住み、東京大学・大阪大学の研究チームと、環境汚染の実態調査と砂漠緑化研究に従事しました。

幼少期から食に興味があったので、薬や漢方を学ぶ中で健康にも興味を持ちました。そして経営も経験したことから、それらが合致した事業をはじめようと、2003年に有限会社アジル(現:株式会社アジル)を設立したのです。

―経営は順調でしたか?

渡邊 最初は順調でしたが、2008年の中国製毒入り餃子事件に巻き込まれてしまいました。国交摩擦や、弊社の工場が毒入り餃子を作った工場の近くにあったこともあり、まったく非がないにもかかわらず輸入できなくなってしまったのです。

売上が0になり、それが1年ほど続きました。原材料はあるので日本で作ってくれる工場を探そうとしましたが、人脈がなく不安でした。

そんな中、助けてくれたのが、上場企業を経営していた先輩です。諦めて「もうダメです」といったら「そんなんあかん」と怒られました。「お金大変やろ、お金振り込むから口座番号教えて」と言われたので教えたら、翌日に大金を振り込んでくれました。励まして支えてくれた人のおかげで、乗り越えられたのです。

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こちらが「小麦香るローストパスタコルタ」。
原材料はパスタ・オリーブオイル・岩塩だけ。シンプルで健康的。

―「小麦香るローストパスタコルタ」はどのように開発しましたか?

渡邊 弊社は工場が群馬県にあり、群馬は全国有数の小麦粉の産地です。そして高崎市は「パスタのまち高崎」をかかげ、パスタを売りにしています。さらに、弊社は群馬県の観光施設も営業しています。

これらの背景から「群馬らしいものを何かはじめたい」と思ったことがきっかけです。群馬県産の小麦粉を使って、パスタを開発することにしました。

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味はさっぱりしていて食感がよく、次々と食べたくなる。
おつまみにも、サラダのトッピングにも合う。

渡邊 弊社は揚げ物が多いメーカーでしたが、小麦を揚げると香りが飛んでしまいます。一方でパンのように焼くと小麦の香りが残ります。そこで、ローストして小麦の香りがするパスタを作ろうと温度にこだわって研究を重ねました。

しかし、焼いただけでは味が入りません。味をつけるためにオリーブオイルも使おうとしたのですが、高温にするとオリーブオイルの香りが飛んでしまいます。

そこで、ローストしたパスタを一度低温に下げてからオリーブオイルをかけることで、オリーブの味・香りがするおいしいパスタができました。

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チーズやナッツ、ドライフルーツと合わせて。おつまみやおやつに。

渡邊 大手は製造工程を効率化するために、低温にする工程を避けがちです。そんな中、弊社は徹底的に温度にこだわりました。

一方で、温度にこだわるため、量産ができない問題もありました。170℃から常温に下がるまでに20〜30分かかり、その間味をつけられません。そこで、ローストしたものを1日寝かせて冷まし、ローストしたものと混ぜることで、素早く常温に下がるようにしました。

1日目は冷ますだけで終わりますが、繰り返すことで、量産できるようになったのです。

―どのように食べてもらいたいですか?

渡邊 ローストしたパスタは日本にも世界にもあまりありません。新しい食文化として使っていただきたいと思います。また、保存料や余計なものを使っていません。パスタ・オリーブオイル・岩塩だけで作っています。健康を意識する方や、料理をアレンジする方にも使っていただきたいです。

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カリカリとした食感でサラダのトッピングにおすすめ!

渡邊 クリスピーな食感が葉物野菜と合うため、シーザーサラダのトッピングに合います。ドレッシングをかけても湿気ません。また、ナッツと一緒に食べると食感がよくなりますし、お酒を飲むときに、おつまみにもなります。

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トマトソースなどのパスタソースをかけて、あんかけ風もおいしい。

―続いて「上州もつ煮の辛み玉」について教えてください。

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こちらが「上州もつ煮の辛み玉」。
ふたを開けると、いかにも辛そうな強い香りがする。固形でスプーンで取ってもほどけない。
この量でも、そのまま口に入れるのはおすすめしない。調味料として少量ずつ使おう。

渡邊 外食産業を営む方に「専用のラー油を作ってほしい」と言われたことがきっかけです。「徹底的に辛いものを作ってほしい」と言われました。

ラー油だと一定以上の辛みがでないため、液体ではなく固形にしました。また、一般的なラー油の製法は高温で唐辛子の香りが飛んでしまいます。

弊社では、温度を上げすぎない段階でにんにくをしっかり揚げます。そして、温度を見ながら唐辛子を入れて、さらに温度を下げて花山椒を入れています。その後練り上げて、唐辛子・ニンニク・豆板醤・花山椒の香りを残した固形のラー油を作りました。

唐辛子は、辛みが強いものと香りがするもの、2種類を使っています。また、花山椒は、中華街の有名な四川料理のお店のものを分けていただいています。しびれと香りが一般的な花山椒とは違います。一般的な花山椒と同じくらいの量を使ってしまうと、舌が麻痺するくらい、しびれが強いのが特徴です。

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この赤さからも辛さが伝わる。

渡邊 食感はしっとりしていますが、絞るとラー油が出てくるような構造です。ラーメン、中華の炒め物、餃子のたれなどに入れるとよく合います。辛いもの好きな方、こだわった調味料が好きな方には、すごくはまります。

風味を入れるくらいなら、耳かき1杯くらいで十分でしょう。小さじ1杯入れると、辛くて食べられません。油で溶いて冷奴にかける食べ方がおすすめです。冷たい麻婆豆腐のような味になります。

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山盛りのご飯に乗せて食べたが、この割合でもご飯が足りなくなるくらい辛い。
味噌ラーメンに入れたところ、山椒の効いたおいしい辛味噌ラーメンに。
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冷奴、うどん、から揚げなど、いろいろな料理をピリ辛に。

―今後の展望を教えてください。

渡邊 これからも原材料を活かした商品開発をしていきたいです。素材が持っている力をどれだけ魅力的にできるかがメーカーの仕事だと思います。これを継続して、お菓子や調味料など、色々な形の商品を開発します。

そして、健康を意識した食品も開発していきたいです。ちょっとほっとする食品や刺激が面白い食品など「食が楽しい」と思えるような食品なら、健康につながると思います。

また、海外の人にも面白いと思ってもらえるように、輸出もしていきたいと思っています。

最後になりますが、自分で作ったものを食べていただいて、喜びのお声をいただいたときに、さらにやる気がでます。「こんな良い商品を作ってくださってありがとうございます」というお手紙をいただいたことがあり、とても嬉しかったです。

弊社の商品を一度試してみて、ご意見をいただければメーカーとして育っていけます。メールでも電話でも、皆様のご意見をお待ちしております。

―これからもユニークな商品開発を楽しみにしております。今回は貴重なお話をありがとうございました!

小麦香るローストパスタコルタ

「小麦香るローストパスタ コルタ」(45g×4袋)
価格:¥1,300(税込)
店名:とうがらしショップ グローバルベリー
電話:0279-26-3090(10:00〜16:00 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/globalberry/20240613-01/
オンラインショップ:https://www.rakuten.ne.jp/gold/globalberry/

上州もつ煮の辛み玉

「上州もつ煮の辛み玉」(200g×2瓶)
価格:¥2,600(税込)
店名:とうがらしショップ グローバルベリー
電話:0279-26-3090(10:00〜16:00 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/globalberry/karamidama_200g_02/
オンラインショップ:https://www.rakuten.ne.jp/gold/globalberry/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
渡邊邦明(株式会社アジル 代表取締役)

1971年山梨県生まれ。大手ドラッグチェーンを経て、兄とともに調剤薬局経営、チェーン展開と運営全般に従事。その後、中国へ渡り、東京大学・大阪大学の研究チームと環境汚染の実態調査及び砂漠緑化研究に従事。帰国後の2003年、有限会社アジル(現:株式会社アジル)設立、同社代表取締役として現在に至る。

<文・撮影/林本直 MC/矢口優衣 画像協力/アジル>

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