薄めるだけで簡単にコクのあるお茶が!静岡発!自然が詰まった「濃縮茶」と「チャイシロップ」

2024/11/07

お家でいつでも簡単&スピーディーにおいしいお茶がいれられたらうれしいですよね。今回、アッキーこと坂口編集長が興味をそそられたのは、お茶の本場静岡で作られた「カフェインレス濃縮茶」と「チャイシロップ」。いずれも無添加で自然のおいしさが楽しめます。販売は静岡のこだわりの良品をセレクトする暮らしのセレクトショップWATAKURA。展開する有限会社ホップ 代表取締役の石黒清美氏に、これらのお茶との出会いや魅力を取材陣が伺いました。

有限会社ホップ 代表取締役 石黒清美氏

ーご創業はいつですか?当初から地元静岡の商品を中心に?

石黒 両親が会社を設立したのは1989年です。創業時は衣料品を扱っていました。

ー物心ついた頃からいずれはご両親の会社で働くことを想像されていましたか?

石黒 いえ、まったく思っていませんでした。卒業後は別のアパレル企業に入社して、東京で忙しく仕事をしていましたし、もともと海外に興味があって留学も経験し、海外で働きたいという思いもあったんです。でも、時代はちょうどDCブームの真っ只中。地元静岡の商業施設のほか、首都圏にも店舗を展開していた家業が忙しくなったということもあり、帰郷して入社することになりました。

ー現在のように、地元の商品を販売される企業に変わっていかれるのはいつ頃から?

石黒 15年くらい前からですね。入社後しばらくはアパレルのセレクトショップとして、大手ブランドの商品を扱っていたのですが、DCブランドも徐々に淘汰が始まって、新しいライフスタイルが求められる時代になりました。

うちはもともとセレクトショップでしたから、自分たちが良いと思うものを販売していくという体制にし、各地の店舗も再編成して、拠点である静岡に根差す形になりました。最初は東京で面白いと思うものを静岡で紹介するのが主でした。そのうち東京でも人気があった北欧の雑貨を中心に扱うようになるのですが、急激に変わったのはコロナ禍の時。商売の大きな見直しをはかることになりました。人流も物流も止まり商品が入らない。外から良いものを仕入れるというのはリスクがあると初めて気づきました。

ーその時に地元の良いものを見つけられて?

石黒 はい。地元の社長さまがたとお会いできて、お話をうかがうとみなさん苦戦しながらいろいろ考えておられました。自分たちも同じように先を見ていかないといけないと思いました。静岡にはとても良いものを作っておられる会社さんが多いのに、プロモーションが苦手というのかのんびりされている方が多い。東京に売り込みに行くなんて考えてもおられなくて…。私は東京で面白いものを見つけてみなさんに提供するという立場で育ってきましたから、こんなに良いものがあるのに、なぜ前に出てPRしないのだろうとびっくりして、それならうちが発信していこうと考えたのです。

静岡の名品を紹介するセレクトショップの実店舗。

ー静岡のものをどんどん紹介していこうと?

石黒 実店舗を持っているのも私たちの強みでした。見て触れていただけますし、催事もすぐに組めますから。それをSNSで広めてゆくわけです。地元の作り手さんはそれぞれこだわりを持ってらっしゃって、それは消費者にとって刺さるものばかりでした。

コロナ禍で他県に出ていけないとか、静岡でしか展開できない会社が多かったというのもポイントで、私もそれがきっかけで地元の良さに気づくことができ、出会いがあり、このままじゃもったいないという課題も見つけられました。静岡は東京と名古屋の間で、のんびりしてるというか、これぐらい売れればそれなりに生きていけると考える人が多いのですが、今はそれが通用しない世界ですからね。

ーそのような新しい活動も含めて、事業で大切にされていることは?

石黒 実店舗を軸にした人と人とのつながりです。全国の方にお知らせする時にネットの力は大きいと思いますが、ネットはあくまでもツール。それだけでは温かみがありません。両方が融合することが大事で、見て触っていいなと思っていただき、商品の担い手として喋れるスタッフがいるというふうに、実店舗で伝える力というのは必要。どういうコンセプトで売っていくかが重要です。

うちでお茶の商品を扱うことになったのも、コロナ禍で体や心の元気を失っているみなさんを、元気にできるものは何だろうと探し始めたのがきっかけで、その時に梅ヶ島チャイの社長さんにお会いしたのです。地方の中の地方とも言える梅ヶ島で、次世代を育てるというコンセプトがはっきりしていて、チャイを起点に雇用が生まれ、コンセプトショップができてここだけの体験ができてと、お茶を広げていきたいという思いが詰まっていました。すばらしいと思いすぐに販売させていただいたら、反応が数字に表れました。

ー取り扱われる商品の選定基準は、商品プラスどのような企業かということも大事なのですね。商品についても教えてください。

石黒 もともと北欧がテーマになっていたので、ラテを作りたいということでお茶屋さんを探し、見つけたのが梅ヶ島くらぶのチャイシロップです。紅茶にスパイスを加えたもので、独自の配合がすばらしく、抜群においしい。日本人に飲みやすいコクがあり、最後にぴりっとくる加減がいい。配合は専門家に頼んでおられ、大量生産ができず希少性があります。

ーほうじ茶のチャイシロップもあるのですね?

石黒 遅れてほうじ茶チャイラテも作られるようになりました。ほうじ茶は静岡の富士市がとても力を入れているお茶ですし、県のかたも推しておられます。シロップは紅茶、ほうじ茶ともに静岡の厳選された無農薬茶葉を使い、香料・添加物不使用というこだわりをお持ちです。

梅ヶ島は家康公のお茶の発祥地ともいわれ、当時の人が飲んでいたお茶の木も今も生えているそうです。畑には竹の炭を焼いたものを敷き詰め、農薬に頼らない有機栽培。ドイツの厳しい安全性テストもクリア。体にやさしく、安心して飲めるお茶です。

「梅ヶ島くらぶ チャイシロップ」のほうじ茶と紅茶。チャイにはシロップタイプのほか、茶葉タイプもある。

ー飲み方は?

石黒 小さじ1~2杯のチャイとカップ1杯のお湯を合わせるだけで、味のよいチャイができあがります。それだけでおいしく、牛乳を入れてもおいしいです。お料理の隠し味に使ってもよく、東京のある有名フレンチシェフの方も使っておられるようです。

ほうじ茶チャイシロップをミルクに入れて、スパイシー&マイルドな味わい。

ーもうひとつの「優茶」についても教えてください。

石黒 こちらは当社のすぐ近くにある企業さんが作っておられるカフェインレス濃縮茶です。
面白いことに、お茶屋さんではなくインクなどを作られるOA機器メーカーさんなのです。うちの店でラテが出したくて、ラテにできる商品を探していて出会いました。お茶をいれる時に出る茶殻をどうすればいいかということで、いっそ茶殻を無しにしようと、その会社にある装置を使って特別な方法で高温で圧縮、試行錯誤を繰り返していた時にカフェインレスの濃縮茶ができたそうです。

商売というより良いものを作るというのが念頭にあって、いろいろな証明も取られていますし、品質が良く、こんなに面白い商品は他にないと思っています。おいしくて便利で、先ほどのシロップも同じですが、無農薬栽培で着色料等も無添加、カフェインレス……。

20〜30倍に希釈。カフェインレスだから安心して飲める「富士の極み 優茶」。

ー良いところが全部詰まっていますね。

石黒 大手の流通の方は安いものを探されますが、良い商品だけれど知られていないものは扱われない。二極化しています。こういう良い商品こそ育てていかないといけないと思っています。うちでも当初は苦戦しましたが、一度買われた方の多くがリピートされています。新しい茶葉も研究されていて、どんどん新商品が出ています。

ーいま何種類くらいありますか?

石黒 緑茶、紅茶、ほうじ茶、ジャスミン茶、黒烏龍茶、抹茶、有機JAS緑茶の7種類です。すべてカフェインレス、JAS仕様もあって、妊娠・授乳中でも安心してお飲みいただけます。高濃度分離なので、着色ではなく、本当のグリ-ンのお茶の色が出ますし、その色をキープできるのです。

持ち歩くお茶を用意する時も簡単便利。いつも一定の濃さにいれることができる。

おもてなしのお茶もいつも一定の濃さで。お茶本来の味が楽しめる。

ー開栓後どのくらいもちますか? 飲み方は?

石黒 冷蔵庫で1か月くらいはおいしさが保てます。冷えたお水やお湯に入れたり、炭酸水で割っても。簡単便利です。味が濃くて上品なおいしさなので、かき氷やアイスのシロップ代わりにもなります。ドレッシングに混ぜてもいいんです。

ー今後取り組みたいことは?

石黒 いま静岡で商売をされている方とのコラボというのも進めています。また良い商品を次世代にどう見せるかを考え中です。いろいろな企業を巻き込んで面白いものを作っていこうという機運が高まらないと、若い経営者は行き詰まります。オール静岡プラス他の地域にも手伝っていただいて、静岡を盛り上げていきたいなと思っています。

ー静岡に興味が湧いてきました。今日はありがとうございました。

「梅ヶ島くらぶ ほうじ茶 チャイシロップ 100g」
価格:¥1,490(税込)
店名:WATAKURA
電話:054-204-1315 (10:00~18:00 土日・祝日・年末年始除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/watakura/ume-02/
オンラインショップURL:https://www.rakuten.co.jp/watakura/

「富士の極み 優茶」
価格:¥540~(税込)
店名:WATAKURA
電話:054-204-1315 (10:00~18:00 土日・祝日・年末年始除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/watakura/drink-01/
オンラインショップURL:https://www.rakuten.co.jp/watakura/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

石黒 清美(FOP.Ltd 代表取締役)
名古屋生まれ。DCアパレル会社入社。路面店、百貨店、丸井、PARCO勤務を経て帰郷し現FOP入社。アパレル路面店、販売代行業、商業施設内に店舗を運営。2017年に雑貨業態の店舗arenot出店、2023年【私の暮らしこだわり雑貨】WATAKURA店としてリニューアル。2016年に同社代表取締役社長に就任した。

<文・撮影/大喜多明子 MC/伊藤マヤ 画像協力/ホップ>

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