日本人にとっておなじみの焼肉は、今や海外からも注目を集めているグルメです。今回、編集長アッキーが注目したのが、解凍のみで食べることができる、鶏皮を香ばしく焼き上げた「甘辛親鶏炭火焼」と、レンチンで焼肉店の味を再現できる「元祖ホルモン丼の具」。どちらも大分県の焼肉店「韓国苑」の人気メニューで、おいしいのはもちろんのこと、家事の時短にも役立ちます。商品開発の経緯や味のこだわりについて、「韓国苑」を営む大心産業株式会社の代表取締役である橋本健司さんに取材陣がお聞きしました。

大心産業株式会社 代表取締役の橋本健司氏

―まずは会社についてお伺いします。
橋本　焼肉の「韓国苑」を主体とした飲食チェーンです。現在は焼肉屋のほかにトンカツ屋や居酒屋、さらに大分県ということで温泉と食事を楽しめる宿泊施設なども経営しています。

―創業の経緯を教えてください。

橋本　創業は2003年で、創業者は建設業を営んでいた義理の父です。僕に飲食業の経験があったことから、「お前がやれ」という感じで、半ば強引に経営に携わることになりました。ただ、経験があるといってもホテルのフレンチレストランやバーでしたので、焼肉屋としてはほとんどゼロからのスタートでした。

1号店である「韓国苑 下郡店」。

―現在は大分県で多店舗展開されていらっしゃいますが、人気の理由は？

橋本　「韓国苑」は地域で一番の店を目指しています。当店のお客様は、観光地にある別府店などを除けば9割以上が地元の方です。ターゲットは大分県で暮らすファミリーですので、お子さまから年配の方まで楽しんでいただけるよう、どこよりも豊富なメニューを取り揃えることにこだわりました。

―取り扱っているお肉について教えてください。

橋本　当店では輸入牛にこだわり、できる限り仲介業者は使わず、仕入れの担当者が海外まで視察と買い付けに出かけています。焼肉はひと昔前のように、「給料日だから焼肉を食べにいこう」と言えるような価格ではなくなってきています。今の社会情勢では、ファミリー層が焼肉を手軽に楽しむというのは難しいといわざるを得ません。そういったこともふまえて、当店では品質を維持しつつも価格はできるだけ抑え、家族全員で食べにきていただけることを重視しています。

―今回ご紹介する「元祖ホルモン丼の具」はどういった商品なのですか？

橋本　「韓国苑」のランチで一番人気の「ホルモン丼」を販売したいと考えて開発した商品で、2024年6月に販売をスタートしました。レンジで温めるだけで、お店と変わらない味を自宅で楽しんでいただけます。従来はお客様にフライパンで調理していただくタイプのホルモンを販売していたのですが、それだとお店の味を再現するのが難しいという問題がありました。そこで「お店と変わらない味の商品を作ろう」と本気で取り組んだところ、完成したのが今回のレンジでチンする「元祖ホルモン丼の具」です。

創業当時からの人気メニュー「ホルモン丼」を自宅で再現できる。

―味の特徴を教えてください。

橋本　使用している部位はシマチョウのみで、お店と同じもみだれで味付けをし、ニンニクを効かせました。最後に炭火で焼いているので、レンジでチンしてご飯にのせるだけで「韓国苑」のホルモン丼になります。丼に限らず、そのままおつまみとしても食べていただけます。

ニンニクの香りと風味が食欲をそそる。

―鶏皮炭火焼きの「甘辛親鳥皮炭火焼」についてもお聞きします。

橋本　お店で昔出していたメニューで、8年ぶりに復活しました。身が引き締まっている親鶏の皮を使っているので、コリコリした食感を味わっていただけます。

―久々の販売というわけですね。復活した経緯は？

橋本　親鶏は仕入れルートが限られているため、安定的に入れるのが難しいという問題があります。かといって身がやわらかい若鶏の皮を使うとムニュムニュした食感になってしまい、あまりおいしくありません。今回、国内で親鶏を専門で扱う仕入れ先が見つかったことで、復活させることができました。

―味の特徴を教えてください。

橋本　甘辛で、「鶏皮そうめん」と呼ばれる細く切った状態でタレごと真空パックにしているので味がしっかりとしみ込んでいます。温かくしても冷たい状態でもおいしく、流水解凍するだけでそのまま食べられます。

親鶏ならではのコリコリした歯ごたえと、炭火焼きの香ばしさに箸が進む。

―おすすめの食べ方は？

橋本　お酒のおつまみになるのはもちろんのこと、丼にしたりラーメンやうどんに入れたりしてもおいしく味わっていただけます。

―どちらも、お店の人気メニューがお取り寄せで楽しめる商品なのですね。

橋本　はい、再現度には自信があります。加えて、よそにあまりない商品という点もおすすめしたいポイントです。

―最後に今後の展望をお聞かせください。

橋本　これまでと変わらず「韓国苑」を続けていくのはもちろんのこと、ECにも注力したいと考えています。ECそのものは10年ほど前に始めましたが山あり谷ありで、大失敗したこともあります。そこで自社のECに力を入れようということになり、2024年6月にリニューアルしました。実店舗に来てくださるお客様はほとんどが大分県在住の方ですが、ECサイトは地域を問わず利用していただいていますので、全国の方に「韓国苑」の味をお届けしたいと思います。

―ありがとうございました。

「元祖ホルモン丼の具」（1パック／110g）
価格：¥600（税込）
店名：韓国苑オンラインショップ
電話：0977-76-7001（10:00～17:00）
定休日：インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL：https://www.kankokuen-online.com/product/133
オンラインショップ：https://www.kankokuen-online.com/

「甘辛親鶏皮炭火焼」（1パック／100g）
価格：¥400（税込）
店名：韓国苑オンラインショップ
電話：0977-76-7001（10:00～17:00）
定休日：インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL：https://www.kankokuen-online.com/product/134
オンラインショップ：https://www.kankokuen-online.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

＜Guest’s profile＞

橋本健司（大心産業株式会社 代表取締役）
1971年大分県生まれ。卒業後ホテル、飲食業界に勤務し経験を積む。2003年2月、大分県大分市下郡にて「炭火焼肉 韓国苑」のグループ1号店がオープンすると同時に入社。同年7月、法人登記「大心産業株式会社」設立にあたり取締役に就任。2019年8月、同社専務取締役に就任。2023年6月、同社代表取締役に就任。

＜文・撮影／坂見亜文子　MC／三好彩子　画像協力／大心産業＞