メープルの香り漂う新しい広島名物。お菓子ブランド「楓乃樹」の「3種おためしセット」
2024/11/22
広島県の有名なお菓子といえば「もみじまんじゅう」ですが、編集長アッキーが今回注目したのは、カナダ産メープルを使用した「楓乃樹」のもみじまんじゅう、フィナンシェ、ラングドシャの「3種おためしセット」です。販売元の株式会社サンエール 代表取締役の井上禎倫氏に、商品の魅力やヒットの経緯を取材陣が伺いました。
株式会社サンエール 代表取締役の井上禎倫氏
―御社の成り立ちについてお聞かせ下さい。
井上 「株式会社サンエール」は、前身である「宝寿製菓販売株式会社」から1999年に独立した会社です。「宝寿製菓販売株式会社」は、銘菓「大風呂敷」で有名な鳥取県の「宝製菓株式会社」と「因幡の白うさぎ」で有名な同じ鳥取県の「寿製菓株式会社」が共同出資し、広島県に置く販売会社として設立しました。当初は「寿製菓株式会社」の出身である私の父が社長を務めていたのですが、私が高校生のときに亡くなったのです。そこで高校卒業後すぐ「宝寿製菓販売株式会社」に入社し、その後26歳のときに独立しました。現在も「宝製菓株式会社」と「寿製菓株式会社」のお菓子を販売させていただいています。
―2012年には「サンエール」の自社ブランド「楓乃樹」を立ち上げていらっしゃいます。
井上 2012年2月に「楓乃樹」を代表するお菓子「メープルもみじフィナンシェ」を開発し、それを皮切りに、「メープルもみじバームクーヘン」「メープルもみじスフレチーズケーキ」「メープルもみじラングドシャ」などのシリーズ商品も開発しました。2013年に開催された「ひろしま菓子博」でこれらの商品をPRしたところ、大きな反響があり、2013年11月に広島駅で「楓乃樹」の直営店をオープンしたのがブランド立ち上げの経緯です。
2012年に「メープルもみじフィナンシェ」を開発し、
「メープルもみじスフレチーズケーキ」などのシリーズ商品も誕生。
―今回紹介する「メープルもみじフィナンシェ」「メープルもみじラングドシャ」「メープルもみじまんじゅう」のセットについて、それぞれの味わいを教えて下さい。
井上 「楓乃樹」のお菓子には、カナダケベック州産のメープルを100%使用しています。「メープルもみじフィナンシェ」は、外側がカリッと焼けるよう工夫を施した型で作るお菓子です。お客様からも「外はカリッと、中はふんわりした食感が楽しい」とご好評いただいています。
口に広がるメープルの豊かな風味、
ふんわりした食感が魅力の「メープルもみじフィナンシェ」。
井上 「メープルもみじラングドシャ」は、クッキーのサクサク感とホワイトチョコレートのコク、メープルの甘みのバランスがおいしく、皆さんに「大好き」と言っていただけるお菓子となっています。
メープルの香りとミルキーなホワイトチョコのバランスが絶妙な「メープルもみじラングドシャ」。
井上 「メープルもみじまんじゅう」はしっとりした食感が特徴です。「饅頭」というと、生地により少し喉が渇くイメージがありますが、こちらはしっとり感があり、若い方にも好評な洋風饅頭となっています。
ほんのりメープルが香る生地でミルク餡を包んだ、上品な甘さの「メープルもみじまんじゅう」。
―売り方にもヒット商品へと成長させるポイントがあるとか?
井上 メーカーの「寿製菓」さんからのアドバイスもあり、一気に売り場を拡散しない方針をとっています。日本では一つのお菓子が一気に拡散された後、飽きられてしまうことも多いからです。また「広島に来て買っていただくお土産にしたい」という思いもあります。そのためごく一部のアンテナショップやたまの催事を除き、広島県外には売り場をあまり広げておりません。
―本来は広島に行くことで買える商品なのですね。パッケージにもヒットの秘密が?
井上 お菓子の種類ごとにパッケージを色分けせず、すべて白い箱にしてブランドの統一感を出しています。また「白い箱を白い販売台に置く」ことも戦略の一つです。当初は目立たないのではとも思いましたが、逆に斬新だと受け取られヒットに繋がりました。さらに、お菓子の売り場にメープルの香りを漂わせる手法も、売上が30%程伸びるなど非常に効果的でした。試食を差し上げるスタッフにコックコートを着せ、そこで作っているような臨場感も出しました。こういった販売戦略では「寿製菓」さんからのご提案が効果に繋がることが多く、感謝しています。
全ての商品を白い箱にし、ブランドイメージを統一したこともヒットの秘訣。
―「楓乃樹」のお菓子をどのような方に手に取っていただきたいですか?
井上 もちろん、全ての方に手に取っていただきたいと思います。ただ、いろいろな方が購入してくださるなかで、男性のお客様は「奥さんに頼まれた」「東京から出張で来ていて、奥さんのお土産にする」という方がとても多いのです。つまり、女性の方が興味を持っているわけですから、そういった女性にお召し上がりいただくのが一番嬉しいと私達は思っています。
―今後のビジョンについてお聞かせ下さい。
井上 広島県を代表する銘菓である「もみじ饅頭」と並ぶ銘菓になれることを目指して、今後も売り上げを伸ばしていくことが目標です。また、今年はテレビなどメディアへの露出を増やすよう動いていきたいとも思っています。
2023年に歌手・俳優の香取慎吾さんが広島県で個展を開かれたとき、コラボレーション企画として「メープルもみじフィナンシェ」のパッケージをデザインしていただき、CMでも宣伝して下さいました。その反響が非常に大きかったので、今年は従来の販売戦略に加えてメディア露出も増やし、「広島県といえばメープルもみじフィナンシェ」という位置付けを目指して活動していきたいです。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。
「3種おためしセット」(メープルもみじフィナンシェ×4 メープルもみじラングドシャ×4 メープルまんじゅう×2)
価格:¥1,760(税込、送料込)
店名:楓乃樹
電話:082-277-5766
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.kaedenoki.jp/?pid=177477099
オンラインショップ:https://www.kaedenoki.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
井上禎倫(株式会社サンエール 代表取締役)
1973年広島県生まれ。1991年に前身となる宝寿製菓販売株式会社に入社。1999年、グループ会社を独立して株式会社サンエールの代表取締役に就任。2012年に自社ブランド「楓乃樹」を立ち上げ「メープルもみじフィナンシェ」を開発。モンドセレクションで9年連続金賞を受賞する大ヒット商品へと成長させる。現在は同商品の知名度をさらに上げ、広島県を代表する銘菓へと成長させるべく奮闘中。
<文/ふるとりあやめ MC/伊藤マヤ 画像協力/サンエール>