煎りたての風味と香りがそのまま届く!ナッツと落花生専門店の「大辛種カシューナッツ入り」「メープルカシューナッツ」
2024/11/25
今回編集長アッキーが注目したのは、煎りたてのナッツの風味や香りが楽しめる豆菓子。栃木県宇都宮市で創業以来 70年以上、落花生とナッツの製造工場を営む古川商店が手掛ける「メープルカシューナッツ」「大辛種カシューナッツ入り」です。そこには、どんなこだわりが詰まっているのでしょうか?3代目である代表取締役 古川明美氏に取材陣が伺ってきました。
―御社の歴史をお聞かせください。
古川 1950年の設立以来、落花生とナッツの製造工場として仕入れから加工、製造、卸売までを行って参りました。実は初代である祖父は戦前、生菓子関係の仕事をしていたんです。それで当時勤めていた店の看板商品「うさぎもなか」から名前をいただいて、生菓子店「うさぎ屋」を創業したのですが、戦争で砂糖が手に入らなくなり、落花生の製造工場に転換しました。
―小さい頃から家業を身近に感じていらしたのでしょうか?
古川 製造工場のすぐそばで生まれ育ちましたので、とても身近に感じていました。家の前を通ると落花生を焼いている匂いがしたり、おやつもピーナッツや豆菓子だったり。工場の中で遊ぶこともありましたし、小さいうちから袋詰めなどのお手伝もしていました。学校卒業後は早くから入社して働いていましたので、ごく自然な感じで今に至っています。
落花生、ナッツ、豆菓子、ドライフルーツなど50〜60種類ほどの商品を手掛ける古川商店。
オンラインストア「usagiya」には、お徳用パックやギフトセットなども並ぶ。
―企業として一番大切にされていることは何ですか?
古川 やはり品質と信用ですね。私はもともと弊社の事務をやっていたのですが、お客様からよく「うさぎやさんだったら」と言っていただけていたんです。それはうちの両親が品質と信用を大切にしてきたからこそだと思いますので、それを壊さないよう、大切に引き継いでいきたいです。
―品質を守るために工夫されていること、こだわっていることはありますか?
古川 弊社は仕入れから製造、袋詰め、発送まですべて一貫して行っていますので、商品管理を徹底することができます。また、製造した商品をいち早くお客様にお届けすることもできます。煎りたてのナッツの風味や香りを味わっていただきたいので、できるだけ在庫は置かず、受注生産を基本としています。
早ければ、その日焙煎したナッツをその日中に発送することもあるのだとか。
煎りたてのナッツの風味を、より品質を保ちやすいアルミ袋に閉じ込めて届けてくれる。
※商品によって異なる。
宇都宮市にある自社店舗「落花生問屋 うさぎや」でも煎りたての落花生、ナッツや豆菓子、季節に合わせたドライフルーツを販売。
古川 香ばしさを引き出すために、焙煎は直火にこだわっています。熱風や遠赤外線でローストする方法もあるのですが、やはり直火のほうが香ばしさがより引き立ちますから。
―直火だと火加減や焼き具合など、気を遣う部分も多いのでは?
古川 そうですね。夏と冬では全然違いますし、その日の天気や気温・湿度、原料の大きさや水分量でも変わってきますので、それを加味した調整が必要です。焼いたあとの冷め具合も違うので、そういう難しさはありますね。
超辛口&大粒の“柿の種”と甘みのある“カシューナッツ”が絶妙にマッチ!
配合比率にもこだわった「大辛種カシューナッツ入り」。
―まさに職人技ですね。原料にもこだわっているとか。
古川 アーモンドやクルミ、ピスタチオ、カシューナッツなどは、信頼のおける商社さんにお願いしているのですが、1社だけに頼らず、ナッツの種類ごとに適切な会社を選んで仕入れています。
落花生は千葉県や栃木県の生産農家から仕入れたものを扱っています。農作物ですから年によって水分量や大きさが違いますし、なかには腐っているものもありますので、直接目で確かめて購入します。さらに、焙煎したあともよく吟味して選別しています。
ほかにはない味わいで、一度食べると病みつきに!リピーターが続出するのも納得のおいしさ。
―柿の種とカシューナッツをMIXした「大辛種カシューナッツ入り」の特徴は?
古川 あえて普通の柿の種ではなく、大粒のものを使っています。しかも大辛口なので、柿の種だけで食べるとかなり辛いですよ。以前はピーナッツと合わせて「ゴールド柿ピー」という名で販売していたのですが、あるとき社員が「カシューナッツとすごく合いますよ」と提案してくれて。大辛口だからこそ、カシューナッツの甘みが生きるんです。ほかにはない組み合わせだということもあり、商品化することになりました。
―社員さんの声から生まれた商品なのですね。
古川 ええ。ナッツを使った商品は大体どこのお店でも同じようなものばかりなので、最近は社員から新しいアイデアを応募しています。すると皆さんいろいろ考えてきてくれて、いま開発中のものもたくさんあります。商品化するところまで持って行くのが、なかなか難しいんですけどね。
「メープルカシューナッツ」は20年のロングセラー。
メープルならではの深いコクと香りがカシューナッツの香ばしさを引き立てる。
―「メープルカシューナッツ」はどんな商品なのですか?
古川 深煎りしたカシューナッツをメープルシロップでコーティングした豆菓子です。メープルシュガーやシロップを溶かして煮詰めたものにナッツを加えてつくるのですが、タイミングを間違えるとキャラメリゼのようにカチカチになってしまったり、砂糖がつかず固まらなかったりすることもあります。時間と量をきっちり測ってつくれば同じものができる、というわけではありませんので、職人さんの手づくりでないとできないものです。
―最後に、今後のビジョンをお聞かせください。
古川 今はBtoBが多いのですが、もう少しBtoCの売り上げを伸ばしていきたいというがひとつ。もうひとつは、お客様からの信頼を第一に考えながら、新しいものを開発してヒット商品をつくりたいと思っています。社員一丸となって開発した商品がヒットすれば励みにもなるし、社員同士の連帯感にもつながると思いますので。今いろいろと取り組んでいるところなので、そのなかから良い商品を生み出せればと考えています。
―貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!
「【お徳用パック】大辛種カシューナッツ入り」(500g✕1袋)
価格:¥1,400(税込)
店名:煎りたてナッツと落花生専門店 usagiya
電話:028-633-1535(9:00~18:00 土日祝日を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:【お徳用パック】大辛種カシューナッツ入り
オンラインショップ:https://store.usagiya2001.com/
「メープルカシューナッツ」(100g✕3袋)
価格:¥1,100(税込)
店名:煎りたてナッツと落花生専門店 usagiya
電話:028-633-1535(9:00~18:00 土日祝日を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:メープルカシューナッツ
オンラインショップ:https://store.usagiya2001.com/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
古川明美(株式会社古川商店 代表取締役)
栃木県宇都宮市生まれ。栃木県立宇都宮女子高等学校卒業。2022年に代表取締役に就任。製造卸売・小売業に加え新たにEC販売も展開。現在、新商品の開発に力を入れている。
<文・撮影/野村枝里奈 MC/伊藤マヤ 画像協力/古川商店>